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豆腐ようスイーツを開発する
ビールに枝豆、ワインにチーズ。そして泡盛には豆腐よう。
沖縄縄が誇る珍味の王様、でもある豆腐よう。
島豆腐を泡盛と紅麹で漬け込んだその濃厚な味わいは熱狂的なファンも多いです。
豆腐ようといえば、まだ私が若かりし頃にはじめて沖縄を訪れた際、牧志公設市場で試食にと差し出された豆腐ようを友人がパクリと一口で食べてしまい、涙目で悶絶していたことを思い出します。(店のおばちゃんはもちろん怒っていました。)思い出です。
まあ私の思い出はどうでもいいのですが、この豆腐よう。
酒の肴につまようじでちびちび削って食べる以外に、もっと食べ方のアレンジはできないものかと常々思っておりました。
かなり個性的な味わいではありますが、見た目も味わいもちょっとクリームチーズに似ている気がしないでもない...。
というわけで、今回は豆腐ようをチーズケーキにアレンジしてみることにしました。
果たして吉と出るか凶と出るか。
材料
・豆腐よう・・・2個
・クリームチーズ・・・80g
・卵・・・1個
・生クリーム・・・100ml
・黒糖・・・25g
<土台用>
・ちんすこう・・・6本
・バター・・・10g
普通なら土台にはビスケットなどを使うところですが、せっかくなので(?)ここはちんすこうで代用したいと思います。
作り方
豆腐ようを入れる以外は、普通のベイクドチーズケーキの作り方と同じ。
- 土台のちんすこうはバニラ味と塩味のMIX
- 砕いたら温めたバターを混ぜてまとめます
- 型の表面にに薄くバターを塗ります
- さきほどのちんすこうを敷き詰めます
室温に戻したクリームチーズ、卵、生クリーム、砂糖をボウルに入れます。
ここで豆腐ようを投入。
異彩を放つにおいと色合いに一瞬たじろぎますが、気にせず次の工程へ。
最初はクリームチーズをすべて豆腐ように置き換えようと思ったのですが、
ミキサーで生地をしっかりと撹拌します。
クリームチーズがしっかり室温に戻っていなかったせいかダマができていますが、味にはきっと影響ないだろうということでここはスルー。
豆腐ようは表面は鮮やかな紅色ですが、中は白いので生地にも案外色はつきませんでした。
- さきほどの型に流し込みます
- ぴったり収まりました
180度に余熱しておいたオーブンでこんがり焼き色がつくまで20分ほど焼きます。
なんかふくらんで溢れそうになってる!!
完成。
なんか普通にいいにおいがする!これは期待できるかもしれない...。
完成
ひとりで食べるのもアレなので、事務所に持っていってみました。
とりあえず何も言わずにそっと出してみたのですが、みんなこの事務所で普通のチーズケーキが出てくるわけはないとわかっているのでものすごく訝しがりつつ実食。
- 「なにが入ってるん?」
- 「おなか壊しませんよね?」
あれ?
もしかして美味しい...?
美味しいかも!?
「うまい!」
なんと、まさかの大好評。
クリームチーズの基本生地に豆腐ようの濃厚な風味がほんのりとついていて、これは沖縄の新しい大人スイーツ(笑)として売り出せるレベルではないでしょうか。自画自賛ですがいやほんとに。砂糖も控えめにしているので、お酒にも合うのではないでしょうか。
土台に使ったちんすこうのざくざく食感も楽しいです。
たまたま事務所に打合せに来ていたがため、試食要員として巻き込まれたお客さま。
あの記事とかあの記事のときじゃなくてよかったですね!
ご協力ありがとうございました。
豆腐ようチーズケーキを商品化したい洋菓子店のみなさま、ご連絡お待ちしております!