2012.06.14

いろいろなぶくぶく茶を楽しむ

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ぶくぶく茶というお茶をご存知だろうか。泡を楽しむぶくぶく茶。いろいろなお茶でぶくぶくして飲み比べしてみたいと思う。

琉球茶道ぶくぶく茶

最近、じわじわと人気が出てきているぶくぶく茶をご存知でしょうか。

ぶくぶく茶とは、明治から戦前にかけて那覇で飲まれていたお茶。なぜか那覇でだけ飲まれていたそうです。
煎り米を煮出した湯と、さんぴん茶・番茶を茶筅で泡立てて、少量の赤飯を入れた椀にお茶を注ぎ、その上に泡をのせた琉球特有のお茶。めでたいときに飲まれていたそうです。
最近では、さんぴん茶・番茶を使ったぶくぶく茶以外にコーヒーやゴーヤー茶などをだしているお店もあるそうです。

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泡が山のようだ
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なかなか消えない泡

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まぁ泡だらけになるよね

日本には振茶というお茶がある。
富山のばたばた茶、島根のぼてぼて茶、愛媛のぼて茶などなど。ぶくぶく茶と同じように、茶筅で泡をたてて飲む。沖縄のぶくぶく茶も振り茶の一種。
1500年代後半には米粉とお茶を混ぜ、泡立てて飲む飲み方があったそうです。琉球では中国から冊封使が来た時に出されていたそう。

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本命はアイスティー

今回ぶくぶくさせるお茶はこちらの4種類。

基本のさんぴん茶。グァバ茶。うっちん茶。花笠食堂アイスティー。

煎り米湯を作る

ぶくぶく茶の命は泡。その泡を立てるのに欠かせない煎り米湯を作っていきましょう。

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今回は1/2カップの白米を使用

用意したのは普通の白米。これを洗って水気を飛ばし乾かします。
お米が乾いたらフライパンで炒っていきます。オーブンがある人はオーブンでも大丈夫だそうです。

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弱火でじっくり
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30分後。少しずつ色づきはじめた

焦げないようにフライパンをゆすりながら炒っていく。
調べると7時間くらい炒らないといけない感じだったが、何となく色がついて香ばしくなれば良いかと思う。

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香ばしいかほりが
 

約1時間。いい色になってきたので火からおろし水の中へ。
水の量は1L。米と水の比率は1:10がいいらしい。

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硬水を使うと泡立ちが良いらしく、昔は垣花樋川などへ汲みに行ったりしていたそうです。
沖縄の水道水は硬水。と思っていたのですが、県内で硬水なのは北谷浄水場から供給されている地域だけっぽい。
硬水で作りたい人はミネラルウォーターを使うといいかも。
 

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30分経過。米が3倍くらいの量になってる

45分経過。玄米茶っぽい香りがしてきた。これは飲むライス ミキっぽい。

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煎ってあるからなのか、おかゆより粘度が少ない気がする

1時間ちょい経過。
火からおろして濾していきます。

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米というより豆っぽい
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玄米茶の味がする

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白米1/2カップ。水道水1Lからできた煎り米湯は1カップ(200cc)。煎り米湯の出来上がり量は元の水に対し3分の2くらいがいいらしいので、本当なら333ccくらい。予定よりも煮すぎてしまい少なくなった。

さんぴん茶でぶくぶく茶

まずはぶくぶく茶の基本、さんぴん茶で作ります。
煎り米湯4に対してお茶は3の比率がいいとあったので、煎り米湯50ccとお茶66ccくらい。

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煎り米湯50cc
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さんぴん茶 約66cc

忠実に再現するのであればここに番茶もいれる。面倒くさいので今回はさんぴん茶だけで作ります。

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米湯とお茶を混ぜる。
しかし普通の家には茶筅などないはず。これのために買うのもなんだかアレなので作ったほうが早い。

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竹ひごを20cmくらいに切りそろえて
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棒や筒などに巻きつければ完成。5分もあれば作ることができるはず

ちょうちん作りで余った竹ひごがあったので茶筅風なものを作った。中華鍋を洗う竹でできた、ささらを買おうと思ったけど経費削減。
竹ひごを使えば簡単に安く似たようなものが作れるので買う必要もないかと。もしかしたら家にある泡立て器でもできるはず。

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大きく回して混ぜるのではなく小さく往復させる

煎り米湯とさんぴん茶を泡立てる。
驚きなのは混ぜて5秒くらいで泡立ちはじめる。これが煎り米湯の力なのか!というか自家製茶筅が予想以上に使いやすくてビックリ。

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100ccちょっとなのですぐ泡立つ。といっても5分は混ぜ続けた。
もっと大量に作るときは30分くらいかかるはず。結構しんどい。

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泡が消えない

作った泡を、お茶が入った椀に乗せていきます。赤飯を入れるそうですが、めでたいことは何も無かったので赤飯は準備せずさんぴん茶だけで。

さんぴんぶくぶく茶

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最後に泡の上にピーナッツをのせるそうです
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泡が全然消えない

さんぴん茶で作ったぶくぶく茶。
椀の大きさとお茶の量がアンバランスなので泡が少なく見えるが、普通の茶飲みだったら山になるくらいの量です。
まぁ椀というか丼ぶりなんですが。

味:普通のさんぴん茶に焙煎テイストが加わって微苦味(と言っても嫌な苦味でない)が増す感じ。
泡:予想以上に泡の持ちが良い。お茶に泡が溶けて消えてなくなることもなく、最後まで泡が残る。泡は細かい。

グアバ茶でぶくぶく茶

続いてはグアバ茶。
グアバの果実はトロピカルフルーツで有名ですね。沖縄の方言ではバンシルーと呼ばれています。
グアバ茶で使うのは甘酸っぱい果実ではなく、葉っぱ。中国では漢方薬として飲まれているそうです。

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同じく50cc
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混ぜすぎで手がだるくなってくる

グアバぶくぶく茶

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見た目はさんぴん茶と同じ
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パチパチと泡が弾けるいい音がする

味:煎り米との相乗効果は良く分からなかったが、温めたせいなのかペットボトルのままより飲みやすい。ブラインドで出されたらグアバ茶とわからないかも。
泡:泡立てている時はすぐに泡立ちすぐに消えるような感じだったが、泡を重ねて乗せていくとかなりの強度に。泡は細かいけどさんぴん茶ほど細かくない。

うっちん茶でぶくぶく茶

酒飲みの味方、ウコンを使ったお茶。
以下作り方は一緒(混ぜるだけ)なので省略します。

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うっちんぶくぶく茶

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泡立ち抜群
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今までで一番泡立ちがすごい

味:うっちんはうっちん。だけど炒った米の香ばしさがうっちんのクセを緩めてくれて飲みやすい。
泡:最後まで飲みきろうと茶器が真下を向くまで傾けてみたが泡が降りてこない。泡は大きめ。

花笠食堂アイスティーぶくぶく茶

沖縄の食堂の定番、甘いアイスティー。

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原材料名;ザラメ糖・紅茶・砂糖・香料・ビタミンC

ザラメが入っているのに、さらに砂糖。そりゃ甘いだろう。

花笠食堂ぶくぶくアイスティー

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塩味のピーナッツが合わなすぎる
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泡は細かくてサラサラ

味:風邪薬のシロップ的な。無しでもないがアリでもない。別にあえてぶくぶく茶にしなくても。ここまで、いい味のアクセントになっていたピーナツの塩気が何とも言えない違和感となって襲ってくる。
泡:茶器を60度くらいに傾けたらスルッと落ちてきた。糖分は泡の強度を落とすのだろうか。泡は細かいけど粘度は低い。

ぶくぶく茶は楽しい

いざ作ってみると、どうして米を炒ってから煮て、お茶で割って泡立てたのだろう?と思った。
これ最初に作った人の発想がスゴい。

どのお茶もまろやかになって飲みやすくなります。ただ甘いのは微妙でした。砂糖が入ってなければ美味しいかも。それか黒糖を入れるとか。

さんぴん茶が一番泡立つと聞いていたので期待していたのですが、うっちん茶のほうが泡立ちがすごかった。
たぶん煎り米湯の濃さも関係するのでしょうね。最初に作ったさんぴん茶は、煎り米湯の上澄みでうすかったのかもしれません。
最後の花笠食堂アイスティーの時はドロっとしてたし。。

煎り米湯で煮出して残った米を捨てずにおやきにしてみた。
ツナ缶とミックスベジタブル、チーズもいれて混ぜ混ぜして焼く。お米には火が通っているので焼き目を付ける程度。
お米だけだとサラッサラなのでつなぎで片栗粉を入れて固めましょう。

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米の膨らみっぷりはスゴい
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ミックスベジタブルをいれて焼いた

お茶うけにもなりそうなおやきができた。お米の味はしないけど美味しいです。

煎り米湯を作るまでが大変だけど、泡立てるのが楽しいのでみんなでワイワイやるのもいいかもしれません。
県内に何ヶ所か提供しているお店あるそうです。またぶくぶく茶講座も開催されているらしいですよ。興味のある人は調べてみてくださいね。

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ブクブクしたお酒。夏はこっちのほうが喜ばれるかもね!

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