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【5番勝負】ハバネロの5倍辛い唐辛子vs沖縄のいろんなもの
「辛すぎ」Tシャツの謎
少し前になりますが、「モズク早喰い競争に参戦してきた」という記事を書いたのですが、モズク早食い競争の男子の部の覇者が「辛すぎ」というよく分からないTシャツを着けていたのを覚えている方はいるでしょうか?
この記事の時は華麗にスルーしていたのですが、後日優勝者の方から直接連絡をいただきましてTシャツの謎が解けました。
この方が勤めている会社ではハバネロの5倍の辛さを持つ唐辛子を使った商品を開発していて、このTシャツはそのプロモーション用なのだということです。
ハバネロの5倍の辛さを持つ唐辛子
ってものすごく気になりますね。そんなわけで本日は「ハバネロの5倍の辛さの唐辛子」とはなんなのか、そしてそれをどうやったらおいしくいただけるのかについて編集部一同で挑戦してみたいと思います。
ハバネロの5倍の辛さを持つ唐辛子「アカハチ」
というわけでやってきいたのはうるま市にある株式会社サウスプロダクトさん。
サウスプロダクトではモズクを中心に扱っていて、モズクのフコイダンなどを製品にしているのだそうです(モズク早食い競争はモズクつながりで縁があって出場しているらしい。まさに専門職だ)。
そして、上の唐辛子がハバネロの5倍辛い唐辛子アカハチ。石垣島の農家さんが作っている唐辛子で、唐辛子の辛み成分のカプサイシンがハバネロの5倍という恐ろしい唐辛子。もともとは医療用にカプサイシンを抽出するためにインドから持って来られたものなのだそうです。
因みに「アカハチ」の由来は石垣島の英雄「オヤケアカハチ」からきているのだとか。
そのアカハチを食用にも応用してみようと開発されたのが、「アカハチホットソース」と「アカハチラー油」。
アカハチのペーストを使った調味料で、ただ辛いだけでなく、シャープな辛みを味わうことができるそうです。
瓶に書いてある「辛すぎ」って文字が怖すぎますが。
県内ではわしたショップとりうぼうにて販売されているそうなので辛いもの好きな方は是非探してみてくださいね(オンラインショップでも売ってるよ)!
…と、
ここまでだと普通の商品紹介みたいな感じなのですが、今回の主題は「ハバネロの5倍の辛さの唐辛子をどうやったら食べられるのか」ということでした。
そんなわけで、各自持ち寄りの様々なものを使って
アカハチをすりつぶしただけのペースト(販売されてる商品はきちんと食べられる位の辛さに調整されています)を食べきれるのか挑戦してみたいと思います。
- ペーストを計量してもらって
- 3-5gくらいの量を計測
あまり考えなしに量を取ると本当に大変なことになりそうですので、3-5gくらいのペーストをそれぞれ用意したものに混ぜ、その食材を食べきれるのかというルールででアカハチと戦ってみたいと思います。
【先鋒】酸味(シークヮーサー)vsアカハチ
一説(事前にネットで検索した怪しげなページ)によると「辛み」は「酸味」で中和することができるのだそうです。沖縄で酸っぱいものと言えばやはり「シークヮーサー」ではないでしょうか。
- シークヮーサージュースに混ぜる
- 見た目がなんかイヤな感じに
一番手はmiooon。辛いものは苦手らしいです。飲む前からなんか10歳くらい年を取ったようになってますが、シークヮーサーは辛みに勝つことができるのでしょうか…?
× シークヮーサー vs ○ アカハチ
どこまで飲めるかとかそんなレベルではなく、瞬殺だった模様。
miooonコメント:
熱いものを飲んだら食道から胃にかけて飲み物が流れるのがわかるじゃないですか。
あれのカラいバージョンです。
「ヒー!」とか言おうと思っていたのですが、熱いのと痛いので声にもならなかったです。
ちなみにシークヮサーは原液だったので酸味もあるはずなんですが、味すらしなかったです。
トイレに移動するmiooon。完全にギブアップ。
【次鋒】アルコール(泡盛)vsアカハチ
次にアルコール。辛いものはアルコールと一緒なら大丈夫という説を誰かが言ってましたが、最後までスタッフの誰が言い出したのか分かりませんでした。ひょっとしたら気のせいかもしれません。
というわけで用意したのは沖縄のアルコール代表「泡盛」。
- 泡盛にアカハチを混ぜると
- キレイなオレンジ色に
そして今までスルーしてきましたが、DEEをご覧の方は「誰?」と思った方もいるのでは。彼は「今度DEEでなんかやりますわー」と言ったばっかりに今回の取材にわざわざ呼ばれてしまったSummyさん。辛いもので一回胃腸炎になったことがあるそうです。
さて、明らかに後悔した顔をしてますが、泡盛とアカハチはどうなのでしょうか?
× 泡盛 vs ○ アカハチ
飲んだ後一瞬考え込んでましたが、やっぱり駄目だったみたいです。
【中堅】カテキン(おくみどり)vsアカハチ
次はお茶。お茶に含まれる成分カテキンは味覚を麻痺させるために辛いものを食べることができるらしいです。沖縄でお茶と言えば国頭村奥。というわけで今回は国頭村の緑茶「おくみどり」を用意してきました。
カテキンパワーを思う存分発揮してもらうため、前日から抽出していた激濃いお茶でチャレンジです。
- 緑茶にアカハチを混ぜると
- なんかピンクグレープフルーツみたいな色
mycoは昔は平気だったが、最近はあまり辛いものが食べられなくなってきたとのこと。
全員が30過ぎのDEEokinawa編集部では最近衰えを感じる日々です。
さて、緑茶とアカハチ。勝つのはどちらでしょうか?
× 緑茶 vs ○ アカハチ
2、3口くらいは行けてましたがやはりギブアップ。今写真を見返してみるとなんか泣きそうな顔になってます。
mycoコメント:
前の2人(シークヮーサーと泡盛)のリアクションを目の当たりにしていたからか、辛さに対する心の準備ができていたので瞬殺なかんじではありませんでした。「ああ、辛い」「うん、辛いわ」と2口、3口と頑張ってみましたが、実際問題相当辛かったです。上顎(粘膜っぽい部分)に激痛が走りました。緑茶の風味はよく嗅ぐとほんのり香る程度。まあ99%が「辛み」に化けていました。
あと汚いかと思ってその場ではナイショにしていたのですが、口をすすぎに行ったトイレで少しアカハチを吐きました。ごめんなさい。
【副将】甘み(ジャーマンケーキ)vsアカハチ
辛いの反対は甘い。きっと甘いものならば辛さを打ち消せるのではないか、そんな想いからチョイスされたのはJimmyの「ジャーマンケーキ」。ケーキの中でもとくにジャーマンケーキは甘い気がします。
ジャーマンケーキについてはこちらの記事もどうぞ。「ジャーマンケーキはドイツケーキではない」
- Jimmyのジャーマンケーキ
- 上のココナッツとの間に塗ってみる
Naokiは海外に頻繁に行ってたりするので、辛いものが大丈夫なんじゃないかというシンプルな理由で勝手に副将に選ばれてました。理不尽な気がしますが、きっと辛いものは大丈夫だはず。
○ ジャーマンケーキ vs × アカハチ
なんとジャーマンケーキのアカハチ部分を無事(?)完食!ものすごい遠い目をしてますが、甘いもので押し切ればアカハチも行けるという結果になりました。
naokiコメント:
最初に感じたのは甘み。やはりジャーマンケーキは甘い。でもすぐに辛みが口の中で暴れます。とくに口角がヒリヒリと痛い。
でも痛いのは口だけ。胃は痛くなりません。ジャーマンケーキで使われているバタークリームが、僕を助けてくれたんだと思います。
ちなみにこの日の夜ご飯は、前日に大量に作ってしまっていた辛口カレーでした。
【大将】苦み(ゴーヤー)vsアカハチ
最後は若干お茶とかぶりますが「苦み」。苦みは辛さを相殺するため辛いものを食べるときは苦いものと食べるといいのだそうです(とネットに書いてあった)。
沖縄で苦みと言えばやはりゴーヤー。
- ゴーヤーを半分にカットしたもの。
- アカハチを塗り込む
たろうは「辛いものが平気!」と嘯いていましたが、前日予行練習でココイチの3辛を食べて、その辛さに思わず残しそうになったそうです。割と辛いものは好きだそう。
途中深く何かを考えるような場面もありましたが、
○ ゴーヤー vs × アカハチ
無事完食できました。完食してのガッツポーズなのに悲壮な顔をしています。
やんばるたろうコメント:
一口目でなんか胃が変な動きをしたのでこれは駄目かと思いましたが、辛くなったらゴーヤーのアカハチがついていない部分を食べる事で完食できました。確かに苦みは辛さを打ち消してる気がします。ただ唇が痛い。
辛さには甘さか苦みだ
というわけで様々な沖縄のものとハバネロの5倍辛い唐辛子を戦わせてみたのですが
・甘いもの(クリームが効果的)
・苦いもの
が辛いものには有効であり3-5gのアカハチペーストに打ち勝つことができるという結果になりました。
辛いものが苦手だけど辛いものを食べないと行けないという状況(どんな状況だ)の方は試してみるといいかもしれません。
せっかくなのでサウスプロダクトの皆さんにも試してみてもらいました。
- 泡盛とシークヮーサー
- やっぱり駄目だったようだ。
- ゴーヤー+アカハチ
- ゴーヤーはそこそこいける
皆さんの意見を総合してみると
・シークヮーサーは絶望的にまずい
・泡盛はなんかいけるかもしれない(濃度次第?)
・ジャーマンケーキとゴーヤーは確かに辛みに勝ってる
・でも固形物に唐辛子ペーストは危険(のどにつく)
という感じでした。
最後に「ペーストじゃ無いアカハチそのままを誰かが食べよう」という話になりまして
サウスプロダクトの皆さんも参加で食べる人を決めるじゃんけん。
負けた人(miooon)。
ペーストでないアカハチそのままを食べてみます。
「ぐぇー!」というオッサンのような声とともに吐き出すmiooon。
唐辛子そのままは危険ですので食べない方が無難です。
(商品は適度な辛さに調整されてます)
というわけで、ハバネロの5倍の唐辛子アカハチ対沖縄のいろんなものをお届けしたのですが、先にも書いたとおり商品は適度な辛さに調整されているので、普通に料理に振りかけておいしく食べられるとのことですので辛いもの食べ損な気もしないでもないです。
取材協力頂いた株式会社サウスプロダクトのみなさま、広報の玉那覇さまありがとうございました!
取材協力:株式会社サウスプロダクト
http://fe-kaji.shop-pro.jp/
沖縄県うるま市字州崎12-75
098-982-1272