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ノコギリガザミなカニクリームコロッケ
DEEokinawaを始めてから、個人的にやってみたいことのひとつだった「沖縄のカニでカニクリームコロッケを作る」。
普段あまり食べないカニクリームコロッケですが、突然食べたくなってしまったので、ちょうどいい機会だと思い作ってみることにしました。
使いたいカニは何種類かあったのですが、予算の関係で今回はコチラのカニを使って調理してみたいと思います。
いわゆるワタリガニ。でもお高いんでしょう?
ノコギリガザミ。英名マッドクラブまたはマングローブクラブ。
英名がカッコいい。マングローブクラブって沖縄のお店でありそう。
英名にもありますがノコギリガザミは、マングローブなどが育つ汽水域の泥の干潟に生息するワタリガニ科のカニ。
沖縄だけではなく本土にもいるそうです。
沖縄の魚市場では年中売ってるノコギリガザミですが、今まで一度も食べたことがない。会う人に聞いても食べたことがない人がほとんど(DEEメンバーも)。なおさら食べてみたくなったじゃないか。ということで牧志公設市場へ買いに行きました。
が、意外と高い。買ったものは甲羅が手のひらサイズの小さいカニ(300gくらい)だったのですが、1500円。
勝手に安いと思っていましたが、ワタリガニって意外と高いんですねぇ。
お店の方にノコギリガザミを買うのは初めてだと伝えると、カニの締め方をいろいろ教えてくれましたが、とりあえずハサミだけには気をつけろってことでした。(くに鮮魚店さんありがとうございます。)
素人の私が調理するには危険な気がしたので、今回もプロにおまかせすることに。
3月26日はももたま菜開店一周年!おめでとうございます!
料理ネタでおなじみ、DEEokinawa被害者の会でもある「ももたま菜」さん(毎度毎度すいません)へ持ち込んで調理してもらうことに。ももたま菜のお二人もノコギリガザミは一度くらいしか食べたことがないそうです。
ノコギリガザミの下ごしらえ
ハサミに気をつけろと教えられたノコギリガザミですが、寒さに弱いそうで。
冷凍庫に一日入れておくのが確実らしいのですが、時間がないときは氷水に1,2時間浸けて仮死状態にしておけば安全とのこと(しかし100%ではない)。
ノコギリガザミは生命力がかなり強いらしく、冷蔵庫に数日入れておくだけでは死なないそうだ。
このノコギリガザミってカニはマッドクラブと呼ばれるカニ。泥や苔が付いていて汚いのでたわしなどで洗わなければダメらしい。
このまま茹でてしまえばいいんじゃないの?とも聞いたけど、生きた状態で茹でると、自ら脚を切ってしまうそうです。
氷に浸けている間にホワイトソースを作っておきます。
小麦粉から作ってくれました。
95℃で蒸すこと5分。
まだ生きてた...!
ちょっと弱っているけど動いてます。なんだか怖いのでさっさと茹でてしまいます。
茹でられたノコギリガザミはキレイな色に。
ノコギリガザミの名前にあるノコギリとは、甲羅のフチにあるギザギザが「のこぎり」にみえるためだそうです。
爪のことだと思ってました。
身をほぐす
こんなに小さいカニから、どれだけ身が取れるのか心配するくらい小さい。
脚とか鉛筆より細いし。
甲羅をはずすとカニ味噌が少々。思ったよりも少なかった。
ももたま菜のお父さん曰く「小さいから面倒くさい」だそうです。
営業時間前で良かった。
コツコツ20分くらいかけてほぐしてみたら、意外と多くとれた。
身はカニと言うよりは海老に近い感じがする。
ソースを作り、成形して揚げる
ほぐした身をホワイトソースに混ぜてカニクリームを作る。
カニを茹でた出汁で伸ばしながら味を整えていく。
冷蔵庫で冷やし固めたカニクリームを等分して成形。
衣をつけて揚げていきます。
俵型3つと丸型1つ。
完成
ノコギリガザミクリームコロッケ
お店で出すとしたら時価(その日の気分によって変動するので時価、できれば作りたくない。)
気になる味は、ものすごく濃厚。カニとエビのいいとこ取りをしたような感じです。
正直ここまで美味しいカニだとは思っていなかった。
ホワイトソースはかなり伸ばしても大丈夫。贅沢にもカニの分量を多くしたけど、少量でもしっかり味があります。
DEEメンバーにも
翌日、事務所へ持ち込みDEEメンバーにも試食してもらうことに。
丸型のコロッケで作ったノコギリガザミクリームコロッケバーガー。
ハンバーガーは売るなら1500円くらいになりそう。高い。
小さく作った俵型のノコギリガザミクリームコロッケはさらに濃厚で身がギッシリ。
一度冷めたものなので味も濃くなったのかも。
DEEメンバーにも好評の一品でした。
ちなみに北谷にはソフトシェルクラブバーガーを販売しているお店があります。
ソフトシェルクラブとは脱皮したての柔らかいカニ。沖縄ではガザミを使うことが多いそうです。
ノコギリガザミ、濃厚で美味しいですよ。食べたことがない人はぜひお試しください!
次はコイツを捕まえて作ってみたいと思います。