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ひっそりと学べる公園
糸満海のふるさと公園をご存知でしょうか?
場所は糸満市西崎。JAファーマーズマーケットいとまんの隣にあり、第3駐車場まで完備されている広い公園です。
ファーマーズマーケット側から見ると木が生い茂っていて、公園がある様子が見えないので、気づかない人も多いはず。
ひっそりとある横に長ーい公園。
この公園、遊べるゾーンと学べるゾーンがあります。
遊べるゾーンは一般的な公園ですが、学べるゾーンには沖縄でも数少ない展示施設があります。
まずは遊べるゾーンから。
大漁丸という大きな漁船が置いてあったのですが、台風などでボロボロになり難破船っぽくなってしまったので撤去されたそうです。
この公園のシンボル的置物だったはず。
海のふるさとだけど洋城。
なぜか洋城の形ですが案内図によると器具庫だそうです。
上に登るとまぁまぁ見晴らしはいい。壁にはやんちゃな子が描く落書きが多数ありますが。
オブジェがちょっとおかしい
遊具の動きは鈍い
ちょっとコワイ。
ザイルクライミングというワイヤーのジャングルジムみたいなもの。
大人は非常に登りにくい。
ローラーすべり台と、コンクリートの滑り台。
沖縄ってコンクリートでできた滑り台が多いと思いませんか?たぶんすぐ錆びてしまうからなのでしょうね。
カックンカックンする。
途中途中に動きが悪いローラーがあるので、勢いが無くなる。ガーっと滑ると突然キュッとブレーキがかかるのでちょっとコワイ。
ダイビングロープ。いわゆるターザン。
これも若干錆び付いていて、動きが鈍い。
一応一周できるようになっているが、片道だけしか続きません。
それでも、大型の遊具に囲まれた広々とした広場を中心に、東屋や木陰も多く、トイレ・自販機まであるので
派手さは無いけど気持ちよく過ごせる公園。
近所の保育園の運動会や地域のリクリエーションなどにも利用されたり、グラウンドゴルフや
木陰でのゆんたくに興じるおじいおばあの姿もあり、地元では”うみんちゅ公園”として親しまれています。
学べるゾーン
学べるゾーンにあるのは、糸満海人が活躍した時代の街並みを再現した村。
大正時代の網元の屋敷を再現したそうです。
この古民家、申請すれば誰でも利用することができます。
ハマスーキさんによるビン玉編み体験や、三線練習会や方言講座などのイベント・催し物、漁業組合の行事などで割と頻繁に使われているようです。
かなり立派。
古井戸。
ひんぷんもあるがブロック造り。
実際に使われていたものはもっと奥行きがある。
ワーフールーも再現されている。ワーフールーとは豚のトイレ。
約600年前、沖縄に豚が福建省からもたらされたと同時に豚トイレも一緒に来沖したそうです。
小屋。
小屋には、ヤトイングヮと呼ばれる年季奉公の子どもたちが生活していたそう。
ヤトイングヮとは雇い子のこと。子どもたちが海人の技術などを学び奉公していたそうです。
漁具干場。網を使う追込網漁法(アギヤー)。
追込網漁法は、アギヤーと呼ばれ、糸満海人を有名にした潜水漁法。
潜水漁法にとって革命的だったミーカガンが発明されて実現したそうです。
海水池と呼ばれる池。海水を引きこみ海を再現できる。
「白浜節」歌碑: 糸満出身小宗三郎の歌劇・琉歌。
糸満の海岸に捨てられた娘が、ある漁夫に拾われ、そこの一人息子と共に兄妹として育てられるが、やがて恋に落ちる。 血の繋がりがないとはいえ、同じ家で兄妹として育った以上結婚するわけにもいかず、悶々と過ごしているところに、娘を捨てた親が現れ娘を引き取り、これまで育ててもらった恩返しに二人を結ばせるというお話。
文字で書くと粛々とした話だが、実は涙あり笑いありのハッピーエンドストーリーらしい。
ポニーもいる
公園とは直接関係はないですが、近所の人が飼っているらしいポニーがいたりします。
紅茶花伝に大興奮。ゴクゴク飲んでいた。
今回特にオチはありません。
が、古民家が見学できる公園は県内でも珍しいと思います。
古民家の中で撮影や講座などでも使えるので、気になる方は利用してみてはいかがでしょうか?