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ムーチーで余った月桃の使い方を考える
今年のムーチーは終わりましたが
今年、2012年のムーチーは元日でしたね。ムーチーの説明は省略します(えっ)。
初ムーチーなんて言葉が。
ちなみにタイ王国にはムーチーに似た『カノム・ジャック』というお菓子があるそうです。これはヤシの葉でもち米(タロイモを入れる店もあるらしい)とヤシ砂糖、削ったココナッツを包んで焼いた物だそう。ヤシの葉がいい香りなんだそうですよ。
餅が無くなって月桃が余ることありますよね。
これまでDEEokinawaではムーチー記事を3本公開しました。
どの記事もムーチーそのものをどうにかする記事。
作ってしまったムーチーは食べたり配ったり寿司にしてみたらいいのですが、余った月桃の葉(以下、月桃)の利用方法がわからない。
なので今回は余った月桃を消費するため料理に使ってみようと思います。
肉の月桃包み焼き
料理店のメニューでたまに見かける肉の月桃包み焼き。爽やかな月桃の香りがお肉によく合うはず。
包んで焼くだけなので簡単。朴葉焼きっぽいものを作ってみましょう。
今回は豚肉ですが、牛でも鶏でも魚でも美味しいはず。
豚肉には塩で軽く下味が付いています。
買ったはいいけど、使う機会が少ない『いなむどぅち味噌』。冷蔵庫の肥やしランキング上位に入る家庭も多いのではないでしょうか。
ちょっと味付けした、いなむどぅち味噌を塗るだけ。
きのことか入れても美味しいはず。
豚肉の月桃包み焼き。
月桃の香り ★★★★★
月桃消費度 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★★ ←MAX!!
豚肉に月桃の香りがしっかりとついて爽やか。包んで焼くだけなのでフライパンも汚れず簡単(ここ大事)。
豚肉以外にも白身魚などもオススメです。
『ちまき』っぽくしてみる
こちらは作りすぎて余っちゃう料理ランキング上位に入りそうな『ジューシー』。
ジューシーなじゅーしぃを作ってみるで作ったジューシーには合わないと思うので、普通のジューシーでお試しください。
包み方はお好きなように。
作り方は簡単。
月桃を三角柱状に丸めてジューシーを入れます。包む際のポイントは蓋になる部分を少し長めに余らせておくこと。
余った月桃を縦に割いて(月桃の繊維は斜めなので根元から割くとキレイに割ける)紐にして結ぶだけ。
お弁当で持っていったら人気者になれるはず。
月桃の香り ★★★☆☆
月桃消費度 ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★★☆
ほんのりと月桃の香りがついて爽やかなジューシーに。見た目がかわいいのでお弁当にオススメな一品。
もう包むのなんか面倒くさい!という方は、ジューシー作るときに月桃を入れて炊いてしまいましょう。
炊きあがって蓋を開けて、香りが弱いなと感じたら月桃をすかさず追加してすぐ蓋を閉める。
月桃が蒸されて香りが一層強くなります。
柿の葉寿司っぽくしてみる
柿の葉寿司とは、一口大の酢飯にサバや鮭などのネタをのせて、柿の葉で包んで押し寿司にしたもの。
奈良・和歌山・石川県の郷土料理。それぞれの県で作り方や形が違う。
大勢集まって寿司を大量に注文すると、余ることがあるじゃないですか。
余ってしまった寿司は月桃で巻いて、月桃の葉寿司にしてしまうのもいいかもしれません。
蒸すためぐるぐるに巻いて輪ゴムなどで固定。
柿の葉は柔かいので包みやすいが、月桃は固いのでそのままでは巻きにくい。
月桃は蒸さないと、あの独特な香りが出ないので一度蒸してから使うことに。
月桃の主脈は太くて固いので、一度蒸して香りを出し、柔らかくしてからそぎ落とす。
こうすると巻くときに葉の跳ね返りがなくなり巻きやすくなります。
ムーチー寿司でやってみたらとか考えないほうがいい。
寿司を準備すればよかったのですが、なぜか刺身を買ってしまったので寿司から作ることに。
用意した魚はイラブチャー。みなさんが思い描く沖縄の青い魚のアイツです。
イラブチャーを合せ酢に何時間か浸けてしめておきます。
我ながら上手くいった。
巻き終わったら型になりそうなものに入れて押しをかける。早くしめたかったら冷蔵庫へ。
一晩置いた月桃の葉寿司がこちら。
なにこれ美味しい。これは...大東寿司に変わる何かができてしまったかもしれない。新たなご当地押し寿司が生まれた。
イラブチャーの皮がコリコリしてて歯ざわりもよく、月桃の香りも強すぎなくて飽きずに食べることができる。
わさびを入れずに巻いてしまったため、わさび醤油につけて食べたが、わさび醤油は月桃の香りを無くしてしまうような気がする。
できれば巻く前にわさびを塗り、食べるときは醤油だけがオススメ。
商品化の際はご連絡ください。
月桃の香り ★★★☆☆
月桃消費度 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★★ ←MAX!!
アガラサーの器にしてみる
アガラサーとは、蒸しカステラというか蒸しパンみたいなもの。
思った以上に水っぽかったので巻くのはあきらめ、月桃を敷いたカップに流しこむ。
クレーターになってしまったが。
うまく蒸しあがらず、中心がへこんでしまった。
見た目は悪いが美味しい。月桃の香りもしっかり付いている。
月桃の香り ★★★★☆
月桃消費度 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆
月桃ソーダっぽくしてみる
出てきた時は唖然とした。白い棒状のものがレモングラス。
以前、香港へ行ったときに注文して出てきた飲み物。
名前は忘れましたが、トニックウォーター、グラスには生のレモングラスが1本。ライムっぽい物のが1個。乾燥梅っぽい何か。
こんなもので味が出るのか?と思い飲んでみたのですが、なんということでしょう。味がしっかり出るではありませんか。
これを見て思いついたのが月桃ソーダ。
蒸した月桃じゃないと香りがつかないはず。
作るといっても、トニックウォーターに蒸した月桃を入れてしばらく置いておくだけ。
以前、DEEokinawaで沖縄サイダーをつくってみるという特集がありました。こちらはサイダーから作るお話。
月桃を入れた瞬間スゴい気泡が。
月桃を入れたらすぐに蓋を閉めたほうがいいはず。炭酸が抜けてしまう。
まったく関係無いですが、ビールを割り箸でかき混ぜるとものすごい泡立ちます。その後のビールは気が抜けてしまって、ものすごくマズいです。
数時間放置して出来上がった月桃ソーダ。残念ながらトニックウォーターの味、香りが強すぎて月桃の香りが負けてしまった。
炭酸水だったら大丈夫かもしれない。しかし上手く香りをつけることができたら美味しいと思う。
月桃の香りを嗅ぎながら飲んでみたが、これはアリだと思う。
月桃の香り ★☆☆☆☆
月桃消費度 ★☆☆☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
だいぶ消費できたが
そんなに急いで使わなくても、水を入れたバケツなどに月桃を入れておけば1ヶ月以上は持ちます(水は毎日変えてね)。
雑草の部類に入る月桃ですが、実はいろいろな種類があるそうです。個人的に月桃の香りは好きなのでもう少し月桃を取り上げていければと思っています。月桃料理ぜひお試しあれ!