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航空自衛隊ヘリ搭乗体験レポート
先日、航空自衛隊のヘリに体験搭乗できる機会があり、単身乗り込んできました。
沖縄の空でよく見かける、前後にプロペラのついたコッペパンみたいなかたちのヘリです。
ゆいレール赤嶺駅近くの航空自衛隊那覇基地に初潜入です。
そういえば以前、赤嶺駅から那覇空港駅に向かう途中にゆいレールから見える基地内展示航空機のコックピットにドラえもんが座っていましたが、いつの間にかいなくなっていましたね。まあどうでもいい話です。
まずは搭乗手続き
ゲートで通行許可証をもらい、ダッシュボードに掲示。
- なんだか米軍基地内と似た町並み
- 受付に到着して誓約書にサイン
搭乗整理券げっと!
この体験搭乗は往復はがきで応募するのですが、私はこれまで3,4回出してもあたりませんでした。
さぞや倍率が高いのかと思いきや、伺うと300の枠に対してだいたい500〜600件の応募がくるそうです。倍率は約2以下倍。くじ運が悪かっただけか...。
番号が飛ばれるまで、搭乗待合室や建物の屋上などで待機します。
- 親子連れやカップルがほとんど
- 航空機の離発着を間近に見ることができます
ちなみに那覇空港は、1本の滑走路を民間旅客機・自衛隊・海上保安庁が交代で使用している全国的にみても珍しい空港なのです。
戦闘機と旅客機が並ぶこんな光景もここならでは。
とにかく人数掌握が肝
ヘリに一回に搭乗できる人数は30名。
30名ごとに別室に案内され、搭乗に際しての注意点などの説明を受けます。
私は外で写真を撮っていてうっかり番号を聞き逃してしまったので、自衛官の方から怒られてしまいました...。
規律を乱してすみませんすみませんすみません...。
そう、自衛隊員は集団生活で団体行動。いつでもとにかく人数掌握が重要なのです。
「座席数で人数掌握しますから、1人1席着席してください!」
「人数掌握しますので4列で並んでください!」
「人数掌握のために整理券を回収します!」
「人数掌握」という一般人には聞き慣れないキーワードをこの日10回ぐらい聞いた気がします。
この日のコースはぐるっと南部一周。約20分の空の旅。
那覇市上空を通って与那原、知念、糸満をまわって戻ってくるルートです。
「搭乗中はプロペラの音がすごいので常にヘッドホンをつけてくださいね。」
搭乗の様子
こちらが今回搭乗するヘリ。奥にはポケモンジェットが見えます。
今回は同型のヘリ2機で300名を載せるので、30名ずつを10回ピストン運航するそうです。
私たちの前の組の搭乗の様子。
ぞろぞろぞろぞろ...
- ぞろぞろぞろぞろ....
- ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ...
この光景、なにかに似ているなぁと思ったらサザエさんでした。
終わりの歌でサザエさん一家が家に吸い込まれていくシーン。まあどうでもいい話です。
旅客機のような助走は無く、ふわりとななめ上方向に離陸。
プロペラの爆音が響きます。
約20分後、ヘリが帰ってきました。
奥に見えるのは旅客機。滑走路に見えるのは車。
これだけさまざまな航空機の離発着があって、よく衝突しないなぁとか思ってしまいます。
左側の人がやけに前のめってますが、それだけプロペラの風圧が猛烈なのです。
いざ空の旅へ
さあ、いよいよ我々の番!
同じくサザエさんスタイルで30名まとまってヘリに近づいていきます。
ヘリに乗り込むところ。プロペラの音が大きすぎて音割れしてます。
内部はこんなかんじ。
防音のためキルティングで覆われているんですね。さわるとふかふかしていました。
各自安全ベルトとヘッドホンを装着し、いざ離陸。
ゴゴゴゴと細かい振動はありますが、ぐらっと大きく揺れたりすることは全くありませんでした。安定感抜群。
ネットが張られていますが後部の乗り込み口は開いたまま。開放感も抜群。
新都心あたり。シュガーローフの白いタンクが見えますね。
南部になるとまた景色が全く違ってきます。畑がパッチワークみたい。
奥武島!
平和祈念公園!
動画もどうぞ。
コックピットも見学可能です。計器萌えー。
ちなみに親子連れやカップルがほとんどだったのでみんな機内で楽しそうに記念撮影などしていましたが、単身乗り込んだ私は「すごいねー」などと言い合える相手もおらず黙々と空の旅を楽しみました。
寂しくなんかないやい......。
そうこうしている間にあっという間に南部一周空の旅終了。
元の滑走路に帰着します。
着陸のときもほとんど揺れず。
快適な空の旅でした!
このヘリ搭乗体験は年に1〜2回行われており、那覇市の広報誌や航空自衛隊ウェブサイトなどで募集の告知があるので、興味のある方はぜひ応募されてみてはいかがでしょうか。
普段はなかなか見られない自衛隊の活動の一端を見ることができますよ!
ちなみに搭乗したヘリのバックスタイルはカエルちゃん。
あの口に人間が吸い込まれていったのかと思うとちょっと楽しくなってしまいました。