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不発弾処理現場を見に行ってみた
沖縄と不発弾
太平洋戦争時に沖縄で地上戦が行われたのはご存知の通り。
沖縄には戦後60年以上たった現在でもなお、約2000トン以上の不発弾が埋もれていると推計されているらしい。
「それこそ戦後すぐの頃は不発弾がゴロゴロしていたよ」、という話を聞いたこともある。
BEGINの『オバー自慢の爆弾鍋』でも
オバーの鍋は 畑で拾った不発弾
五十六年使っても 穴も空かんさ じょうとうど
と唄われているし。
しかし改めて歌詞の意味を考えるとオバーすごい。
ちなみにここ数年の沖縄の不発弾発見状況は年間約600〜800件(全国比30%)、重量にして30~40トン(全国比40%)と、ドえらい数である。
不発弾処理現場
行ってみた不発弾の処理現場は浦添市の経塚。
経塚は都市開発が進む地域で、ここ数年で何度も不発弾が見つかっているそうだ。
不発弾処理現場の周辺には通行止めや立ち入り禁止の看板が立っている。
通行止めは朝の9時〜11時頃まで。
約2時間の作業ということになる。案外処理時間は短いようだ。
通行止めが始まる前に不発弾処理現場まで行ってみた
取材に来ている報道関係者も多い。
不発弾処理隊の車
不発弾をくわえているのはシーサー。
今回に限っては恐ろしいシーサーの表情が頼もしい限りだが、キャラクターを作るほどに不発弾処理隊の出動回数や必要性は高いことでもある。
避難地区に指定されているアパートのすぐ目の前に何やら丘のような盛り上がりがある。
ここが不発弾処理の現場だという。
今回見つかった不発弾は砂袋を積み上げた処理壕の中に不発弾を移動させ、鉄棒を撃ち込んで信管をはじき飛ばすディアマ処理と呼ばれる方法で処理されるらしい。
先ほどの報道の人たちがガヤガヤしだしたので見に行ってみると
ガヤガヤ
スーパーマリオの土管ようなものを開けているのが見える。
なんとこの中に不発弾があるらしい。
近くに行って土管の中を撮影したかったが、絶対怒られるのでやめた。
避難所は?
処理が行われる間、近隣のみなさんが避難している避難場所に行ってみた。
誘導されて避難中
避難完了
あれ、憩いの場?
しかし避難所に避難される方は少なく、処理に対する不安も感じられない和気あいあいとした雰囲気である。
避難所に来ていない方々は、処理時間も短いことから近くのスーパーに買い物に行っている可能性が高い。
その後、不発弾処理は予定通りのスケジュールで行われ、周辺地域には避難解除のアナウンスが響いた。
処理後
数日後不発弾があった場所に再び訪れてみた。
処理前
↓
処理後
不発弾があったことが嘘かのように新しい道路が作られようとしていた。
こんな当たり前の風景の中に不発弾は埋もれているんだ。
不発弾を発見したら?
不発弾を発見したら、触ったり動かしたりせずに、すぐに最寄の警察署に届けること。
ま、当たり前ですね。
爆発したら大変です。
間違っても機内に持ち込んだらいけません。
テロか。
ということで、まったく笑いがない記事になってしまいましたが、ドカンときたら大変なのでこれで終わります。