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山に分け入りドングリを拾いに行こう
いやー。いつの間にかめっきり寒くなりまして、沖縄も秋というか冬になりましたね。若干季節はずれてしまいましたが、秋と言えば
「どんぐり拾い」
ですよね(強引)。そういえば沖縄には紅葉も無いし、あんまり山もありません。沖縄で育った友人にも聞いてみましたが、「松ぼっくりは拾いに行ったけど、ドングリはなじみがない」とのこと。そこでせっかくなので小さい秋を探しにどんぐり拾いに行ってきました。
国頭村の林道でドングリを探す
まずやってきたのは国頭村。やんばるの森は遠くから見るとブロッコリーのようにこんもりして見えるのだけど、この木々はイタジイ(スダジイ)というドングリがなる木が多いのだそう。
そういえば「ヤンバルのイノシシはドングリを食べている」的なお話を聞いていたし、確か取材中にもドングリを見つけた気もしたので、でとりあえず道沿いでドングリを探してみます。
しかしなんということでしょう、全然ドングリがみつからないのです。
松ぼっくりはかなり見つけたので、もう松ぼっくり拾いでいいのでは…。
歩き回っていますが全然ドングリの痕跡も見つからず。同行者(ドングリ収集家)の話では「今年の二回の台風でドングリが不作なのでは」ということでした。
このままでは記事が書けないよ!(出してもワースト間違いなしだよ!)
必死で探すこと1時間余り
ようやくドングリ発見!
これがイタジイです。皮に包まれているのでドングリっぽく見えませんが
皮をむくと立派なドングリがでてきます(写真が暗くてドングリっぽく見えませんが…)。
うるま市でもドングリを拾う
次にやってきたのはうるま市石川。
こちらは比較的すぐ見つかりました(ドングリ収集家が木を覚えていた)。やや大きくてドングリっぽいこのドングリはマテバシイ。
日本最大のドングリがあるらしい
さて、ここまでは前哨戦。
沖縄には日本最大のドングリがあるのをご存知でしょうか?
その名は「オキナワウラジロガシ」。この「オキナワウラジロガシ」は深い山の中に生えていてなかなか目に触れることはないが、めちゃめちゃ大きなドングリができるのだそう。
(ドングリ収集家の)話によれば山の中にあるので一人で探しに行くのは無理とのこと。
同行してもらって石川の通称「岳ヤンバル」という山の中に入って来ました。
既に道がありません。山に分け入ってオキナワウラジロガシを目指します。
沢づたいに進んできます。
と、期待を持たせて恐縮なんですが、このあと沢に落ちまして。
写真の場所から、矢印の場所(沢)まで転がり落ちる、というドングリ顔負けのコロコロっぷりを見せつけてしまいました。
ちなみにTwitterで「ドングリ拾いなう」って入れてる途中でした。なうじゃねーよ!
服もボロボロ、カメラも水没したので、ウラジロガシまで行き着けませんでした。
このままでは終われない
このままでは紙幅が埋まらない…。そんな嘆きを不憫に思ったのかドングリ収集家が去年取った「オキナワウラジロガシ」を分けてくれました。
というわけで、「他人の褌を借りる」状態ですが、オキナワウラジロガシのドングリをご紹介しようと思います。
でかい。
下にあるドングリがマテバシイです。大きさ比較でライターも置いてみましたが大きさが分かるでしょうか?特集のオチにはふさわしい、冗談みたいな大きさです。
手で持った写真。なんだかだまし絵みたいな写真になりました。
(来年の)秋はドングリを取りに行こう
というわけで、「沖縄の秋はドングリ拾い」みたいな記事にしたかったんですが、いつの間にか冬になってしまいました。みなさん来年の秋は是非沖縄でドングリ探してみてください。今年はドングリは不作らしいので。
あと、記事を読まれた方は記事の長さの割に、今回僕がほとんど何もできていないことにお気づきかと思います。
…来年の秋には本気を出したいと思うのでご期待ください。