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海人大運動会が熱かった。
先日、平敷屋付近を車で走っていると気になる横断幕が...!
勝連漁業協同組合「海人大運動会」!!なんぞこれ!
海人の運動会と聞いて思い浮かぶのは、7月にmiooonが取材した「第93回渡名喜島水上運動会を見て来た」のような、水上で行う運動会だと勝手に思っていたのですが、どうやら陸(公園)で行う運動会らしいではないですか。
平敷屋出身の友人に聞くと、おもしろそうな競技が多くありそうだったので行ってきました。
遅刻しましたが
場所は勝連平敷屋。勝連漁港の隣にある浦ヶ浜公園で行われていました。
横断幕に「午前10時より」と書いてありますが会場に着いたのは11時過ぎ。完全に出遅れまた(那覇から40kmくらいある。というか寝坊)。先に到着していたmiooonがプログラムをゲット。午前中だけで終わってしまうのでは?という不安がありましたが、プログラムを見てみると15時30分まで27の競技がある。
意外と長くてビックリした。
見たかった競技はまだ始まっていなかった。前半は年代別の50m走や100m走、子ども競争や婦人リレーなどなど。
320kgリレーという気になるのもあった。これは100mを体重80kg以上の4人がリレーをする。80kg×4人で320kgということですね。
4支部対抗戦
勝連漁業協同組合には4つの支部がある。
津堅島の津堅支部。浜比嘉島の北部にある比嘉支部。浜比嘉島の南にある浜支部。勝連半島平敷屋の平敷屋支部の対抗戦。
それぞれの競技で1位は4点、2位は3点、3位は2点、4位は1点ずつ加算されていく(らしい)。
下は3才くらいの子から75才くらいのおじいまで幅広い世代が参加する。
前回は平成19年だったので4年ぶりの開催。このときは津堅支部が優勝したそうです。
気になった競技その1
最初の気になった競技は、午前中に行われた足ヒレを使った競技。その名も足ヒレリレー!
潜る海人の商売道具の一つ。
トラックは1周200m。この競技は50mを8人がバトンを繋ぐ400mリレー。
バトンを繋ぐのはのは当然だが、足ヒレも繋がなくてはいけないのだ。走ってきた人が足ヒレを脱いで次の走者が履いて走る。
足のサイズが違うだけに走りにくさ倍増ではなかろうか。
可愛く見えるのは気のせいだろうか。
ちなみに各競技で賞品がもらえる。1位は1升瓶の泡盛2本。2位以下はソフトドリンク1ケース。
気になった競技その2
続いて気になった競技は、メガホンとバランスボール的なものを使った競技。その名もメガホンでキックリレー。
参加するのは60才以上の男女10人で行う混成リレー。
どうするんでしょう?
プログラムを見てもまったくイメージできなかった競技だ。バランスボールをキックするのは何となくわかったが、メガホンの利用方法がわからない。競技が始まって唖然というか笑ってしまったのがコチラ。
う、うまですか?
メガホンにゴムが付いていて顔に被せる。まったく見えなくなるわけではない。少し視野が狭くなるだけ。
しかしこのゴムがダルダルに伸びきっているのもあるので、みなさん手で押さえてた。
ボールを蹴りながらパイロンを回って戻ってくる。何とも不思議でおかしく、クスっと笑ってしまう競技だった。
気になった競技その3
午前の部で気になった最後の競技は、今回一番気になった競技。その名も息止め競争。
水を張ったたらいに顔を沈めて、どれだけ長く止めていられるか?という海に潜る海人は本領発揮ができる競技。各支部5人が合計タイムで競います。過去の最高の個人記録はまさかの4分!!これは楽しみです。
オレンジ色のカゴは、もずくを入れるカゴ。
過去の大会では、本気になりすぎて失神寸前になった人もいたらしい。そして今年も...
開始10秒で倒れた!えっ?
水を吹く細かさ...!
お昼休み
約1時間遅れでお昼休みに。午前中の競技が終わった時点での途中結果。
冷蔵車に貼りつけてます。
浜支部と津堅支部が竸ってます。午後はどうなるのか。
どうやら最初は新聞社の人たちだと思われていたらしく(DEEと名乗らずに勝手に取材してた)、事情を説明したらパンとかお弁当とかお茶をいただきました。勝連漁協をどんどん宣伝してくださいとのことでした。モズクとかいろいろ。近々取材できたらいいな。
試食品の塩辛をいただいた。
津堅島で作っているという、キムチ塩辛とイカスミ塩辛を試食でいただいた。どちらも美味しかったけど、イカスミ塩辛は個人的に大好きな味。これだけでご飯2杯はいけそうです。
午後の競技スタート
午前中できなかった競技から午後の部再開。
裸足の人が多いなか、目立った靴を履いている方が...
NIKE(ナイキ)じゃなくてまさかのNIKI(二キ?)。かかともしっかり書かれている。こういうの大好きです。これ、本気でスペルを間違えたのかワザとなのか...。
喜びを全身で表す。
タイヤ引きリレーがあったり。
気になった競技その4
さて、午後の部で気になった最初の競技は、10kgのサンドバッグを投げる。その名もサンドバッグ投げ(そのまま)!
ブンブン振り回して...
「でやっ!!」
「うおりゃあああ!!」
「12m05cmでーす」
優勝した方の記録は12m05cm。これがスゴい記録なのかどうかはわかないけど、10m超える人は少なかった。きっとスゴいんだと思う。
(少し)気になった競技その5
いよいよ終盤に。いろいろな道具を使ったりする定番の障害物リレー!トラック競技の総集編みたいなものです。50mを9人がバトンを繋ぎます。
そして地面でキャッチ!なるほど!
宝探し競争。ちなみに宝は餅でした。
「ぶはぁっ!」
気になった競技その6
沖縄の祭りで異様な盛り上がりをみせる綱引き。各支部代表の10名で争います。
今まで笑ったりふざけたりしていた人たちの目が本気です。笑ってません。
男子の前に婦人10人綱引きも行われましたが、こちらは笑顔がありました。
よーい....パァーンッ!
地面が掘り返されるくらい。本気です。
4,5分は引き合っていたでしょうか。初めの2分くらいはビクとも動きません。
気になった競技その7
最後の気になった競技は、勝連といえばモズクが特産。モズクを入れるカゴを使った、その名もモズクカゴ運びリレー!
下二つは固定。上の一つははずれるようになっている。
カゴだけど意外と重いです。
モズクカゴは肩より上で持たなければならない。これで100m走るのだから結構ツラい。
カゴ持っていても速い!
上のカゴがはずれやすいので難しい。でも速い。
モズクカゴ運びリレーの前には、1000m走(後半でこの競技はツラい!)や、職域リレー(参加しませんか?と誘われた)なども行われた。来年開催されるのなら職域リレーに飛び入り参加したいです。
こうして1時間半遅れで全27競技が終了。
閉会式
どの競技もどこの支部が勝ったのかわかりにくかった(バラバラの服装だし)。
お疲れさまでした。
気になっていた賞品。
個人賞も多く用意されていた。最優秀賞?MVP?の方の賞品は、なんと水中銃(モリ)!海人大運動会ならではの賞品。
他にはダイバー帽子(ウェットスーツ素材のもの)や、足ヒレ、洗剤、お菓子、もずくパンなどなど。
用意されていたものはすべて配っていました(最後は欲しい人持って行ってになっていたけど)。
最後まで結果がわからなかった。
竸っていた津堅支部に10点近く差がついて、浜支部が優勝!だった気がします。
結果は何でも良さそうなゆるーい雰囲気が漂っていて、みんなニコニコした楽しい運動会でした。
運動会が行われている間は、お酒を飲んでる人がいなかったのが意外でした。みんなお茶を飲んでましたよ。
閉会式後に漁協で懇親会があったらしいのですが、ここではお酒飲みまくったんでしょうね。こちらも見たかった。
来年も開催されるのならまた取材に行きたいと思います。
県内の各漁協が参加して、全沖縄海人大運動会とか開催したら面白いんじゃないでしょうか?
海人のみなさんの体力はパワーはスゴい。かなり走りまわってたのに。しかし海の男は陸でもかっこ良かった!
以上、海人大運動会の様子をお届けしました。