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沖縄空手博物館に行ってきた
私設博物館が好きだ
- 沖縄市の諸見民芸館
- 本部町の古代文明アート博物館しゃこ
僕は私設博物館が好きだ。公設のキレイな博物館ももちろん好きだけど、私設博物館のあの独特の雰囲気が好きだし、なんというかちょっと未整理な感じも好きだ。
かつて、「古代文明アート歴史博物館に行ってきた」「レトロでカオスな諸見民芸館」で沖縄の私設博物館を紹介してきたのだけど(まぁことごとくワースト記事になったけど…)今回も気になる博物館に行ってきたのでご紹介したいと思う。
今回ご紹介するのは西原町にある「沖縄空手博物館」である。僕は昔、このすぐ近くに6年くらい住んでいたのだが恥ずかしながら全く存在を知らなかった。閲覧は電話予約を入れれば館長がいるときはいつでも大丈夫とのことで、早速行ってきた。
いざ、空手博物館
館に入ると迎えてくれたのは外間哲弘館長。外間館長は沖縄柔剛流空手道の範士でもあり、自宅を改装した一階は道場、そして二階が空手博物館になっているのだという。
ちなみに第一声は「流派は何流?」だった。
道場にかかっていた額縁(右)だが、アメリカに「空手の殿堂」というものがあって、今年沖縄で初めてこの「空手の殿堂」に選ばれたのだとか。さらに外間館長は国立ミンダナオ大学空手学博士。空手のことはよくわからないが、何だかすごい。只者ではない感じである。
道場から二階に上がれる階段があり、そこが沖縄空手博物館になっている。中に案内してもらった。
いよいよ空手博物館
空手博物館の入館料は300円。博物館の中には外間館長が集めた空手にまつわる資料が所狭しと陳列されている。
展示されている資料はごく一部で、まだまだあるのだとか。これらの資料をきちんと整理して見せるためにはもっとスペースが必要で、コンベンションセンターくらいの大きさが必要なのだそうだ。
これは空手ラベルの泡盛コレクション。「古武道」というなんかそのままのラベルから、空手大会の記念ラベルのものなどが並べられている。
これは石なのだけど、昔の空手家は体を鍛えるためバーベルのようにこの石を持ち上げていたのだという。
マンガでしか見たこと無いけど鉄下駄。見た目かなり重そうだった。
鉄下駄で驚いていたら館長が「こっちはもっと珍しい」と言って見せてくれたのが石下駄。体は鍛えられそうだけど、色々生活に難がある気がする。しかし重そうだ。
他にも武具だったり、資料だったりと色々な品物を解説してもらいながら見せて頂いた。
館長さんにお話を
外間哲弘館長は先に説明したとおり、空手博物館の館長であり、沖縄柔剛流空手道範士、空手学博士というなんだかすごい肩書きを持っている。また、書道家でもあり作品展などもおこなっているという。
もともと父親が空手と書道、祖父が合気道と空手、叔母が長刀など武術の家庭に育った大城館長が空手博物館を開館したのは1987年のこと。「誰かがやらないと、捨てられてしまう」という思いから資料を集めだしたのだとか。著書も20冊以上出しており、ロシアではその一冊が空手の教科書として使われているらしい!
博物館にはこれまで137カ国、3200名もの人が来館しているという。上の写真はその際においていった流派のワッペンだったりバッチ。かなり多くの人が来たのが分かる。
もちろん空手をやっている人も来るが、観光客や一般の人も結構な割合でこの博物館を訪れてくれるのだとか。
沖縄本島の各地には空手にまつわる史跡があって、そちらの案内もやってくれるとのこと。空手史跡だけでなく、他の史跡も案内できるので相談して欲しいとのことでした。
空手のことなら空手博物館
そんなわけで空手博物館からお送りしましたが、いかがだったでしょうか?沖縄県でスポーツに関する博物館は宮古島にあるトライアスロン記念館、石垣島にある具志堅用高記念館、そしてこの沖縄空手博物館の3つしかないのだそうだ。あんまり観光雑誌とかにも載っていないので、沖縄観光の際に、あるいは県内でも行ったことのない方は一度行ってみることをオススメします。押忍。
沖縄空手博物館
http://www.seishinkan.ne.jp/okinawa/
沖縄県西原町上原147-2
TEL:098-945-6148
休館日:特にないが電話予約をして欲しいとのこと