2011.11.11

沖縄の青汁は苦いのか

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最近食べ物ネタが続いているため外食が多くなっている。少しでも健康になろうと思い青汁の力を借りてみようと思う。

「不味い!!もう一杯!」
このフレーズで有名になった青汁。その不味さから、以前は罰ゲームなどで飲まされることが多かったが、飲みやすく改良されて、栄養価も高く健康面からも見直され始め一般的に飲まれるようになった(昔は九州地方でしか知られていなかったらしい)。

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最近の青汁は飲みやすさをウリにしている。
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りんごジュースで割ることが多い。

沖縄の会社でも青汁は作られていて、使われる材料は、ゴーヤー・ニガナ・サクナが多い。
それならば沖縄で売られている葉野菜で青汁って作れるのではなかろうか?というDEE的な考え方をしてしまったので、いざ(また)実験。
珍しい野菜も売っているファーマーズマーケットに向かった。

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これ、飲むの...?

なんとなく青汁に使えそうな野菜を5種類選んで買ってきました(ついでに電気屋でミキサーも買ってきた)。

フダンソウ

直径が30cm以上もあるフダンソウ。別名はスイスチャード。切っても切っても次々と葉が出てくるので不断草と呼ばれているらしい。
沖縄ではンスバナーと呼ばれていて、冬野菜として使われている。ンブシー(味噌煮)やウサチー(和え物)、サラダなどで食されることが多い。

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大きいので野菜室を圧迫している。立てて保存しないとすぐ痛むらしい。
 

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葉と茎を分けて葉だけ使う。
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混ぜやすくするため少量の水をいれて...

どの野菜も作り方は一緒だ。
大きな茎は切り分けて葉だけ使う。混ざりやすいように葉を細かく切る。ミキサーに葉と少量の水を入れてスイッチオン!

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うわー。不味そう...
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蓋をあけると青臭さが。

程良く液状になったら布巾などで濾して搾る。これだけでフレッシュな青汁が完成する。

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布巾で搾る。染物に最適かもしれない。
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意外と量が搾れる。

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フダンソウ3枚からこれだけできた。

他の野菜も同様に青汁化していこう。

ハンダマ

緑と紫の葉の色がキレイなハンダマ。県外だと水前寺菜、もしくは金時草と呼ばれている。
茹でたり炒めたり加熱するとヌメリがでてくるのが特徴。
サラダや和え物にしたり、豚肉などと炒めたり、ボロボロジューシーに入れたりする。

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緑と紫がキレイ。

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切ると粘り気が。
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大量に入れすぎて回らない。
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緑というか黒い。
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サラサラしていない。

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ハンダマを細かくすると粘り気がでてくる。モロヘイヤみたいだ。

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ハンダマ自体に水分が少ないのかわからないが、少量しか搾れない。どことなくヌルヌルしているのは気のせいか。

ニガナ

沖縄青汁では欠かすことのできないニガナ。海沿いの岩場に自生している。昔から沖縄ではニガナの青汁が飲まれていたそうだ。沖縄で食べられているニガナは、ホソバワダンという別種らしい。
その名のとおり苦い。葉の部分を細く千切りにして、白和えで食べるのが一般的。

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沖縄青汁の代表、ニガナの味はいかに。

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細い茎だけど分ける。
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青汁作り手馴れてきた。
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ニガナは簡単に混ざった。
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意外と粘度がある。

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粘度がある割に搾りやすい。

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これは青汁っぽい。

雲南百薬

原産地は中国ではなく南米の雲南百薬。いかにも体に良さそうな名前だが、和名はアカザカズラ。オカワカメとも呼ばれたりしている。
中国から伝わっったため雲南百薬という中国っぽい名前になったらしい。
ちなみに中国・香港では雲南百薬牙膏という歯磨き粉が売っている。

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気になっていたが、初めて買った雲南百薬。

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切り口から糸をひく。
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泡立ちがすごい。
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少しぬるっとしている。
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意外と簡単に濾せる。

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これも青汁っぽい。

モリンガ

最近、沖縄ではモリンガ茶というお茶が売られているのを見ることが多くなった。
モリンガとはワサビノキのこと。モリンガの全ては栄養価がものすごく高いらしい。
化粧品などでも多く使われている。しかも種子から取れるモリンガ油は、時計などで使われる高級機械油だそうだ。モリンガすごい!

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中止

と、体にものすごく良さそうなモリンガですが、ごめんなさい。これは止めておきます。
生で飲んではいけないような香りが...

試飲

ということで、モリンガ以外の4種類を飲み比べてみよう。
この時点で、このネタをやったことに後悔している。実は青汁があまり好きではない

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搾りやすさと量が比例してる気がする。
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色はだいぶ違います。

色・香り・味
フダンソウ:キレイな緑。土っぽい香り(謎)。サラッとしているが塩っぱい!!
ハンダマ :濁り方がすごい。香りは弱い。ぬるっとしている。香りがないのに苦い!
ニガナ  :濃い緑。ツーン!!と酸味のある香り。少し粘度がある。とにかく苦い!濃い苦さ。
雲南百薬 :青汁っぽい緑(謎)。良薬の香り(謎)サラッとしている。意外や薄味。

青汁度(総合評価)
フダンソウ☆☆☆☆
ハンダマ :★★★☆☆
ニガナ  :★★★★★
雲南百薬 :★★☆☆☆

昔から飲まれているニガナがダントツで青汁っぽい。少し酸味のある香り。濃くていかにも青汁といった感じ。まぁ当然の結果でしょうか。
フダンソウはとにかく塩っぱい。なんだろうこの塩味は。
ハンダマは口当たりが良くない。ヌルヌルしている。香りが弱いのに苦味が強いのでインパクトがある。
雲南百薬はサラッとしていて一番青汁っぽい。この中ではダントツ飲みやすい。

せっかくなのでこの4種類を混ぜてみよう。
同じ分量で混ぜたのだが、ニガナの主張がすごい。何も言われずに「はい、青汁です」と出されたら「ああ、青汁だ」と思う味です。

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りんごジュースで割ってみる。
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やだ、美味しい。市販品より美味しい...!

市販品ではりんごジュースで割られていることが多いので割ってみた。
するとなんということでしょう。市販品の青汁より美味しいではありませんか。
小袋で売られている粉末の青汁は苦いですが。市販(缶やパック)の青汁は飲みやすくしてあるせいか少し甘すぎる。

青汁好きな方で市販品の甘いのは嫌い!という方は好きな葉野菜を混ぜあわせて青汁にすると満足できるかもしれませんね。

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