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アンダーカシから考えるB級グルメ
沖縄の油かす、「アンダーガシ」
(1パック¥198だった)
今回はアンダーカシのお話。アンダーカシは直訳するならば「油かす」。肉から油をとった残りをそのまま食品にしたものです。この「油かす」自体は全国的にあって、たとえば関西方面は牛肉(主に牛の小腸)をつかったあぶらかす、広島県では豚の胃をつかったせんじがらという食品があるようです。
(スナック菓子感覚。でも胃がもたれるというか気持ち悪くなる)
さて、沖縄のアンダーカシですが豚の背脂付近(?)を揚げて油をとったものであり、スナック菓子のような食感で素朴な豚味が楽しめます。
しかし、油製品なので胸焼けする、というかひとパック全部は食べきれない。
調べてみると、油かすをつかった料理としては関西の「かすうどん」を筆頭に、油かすをトッピングした「富士宮やきそば」など、いわゆるB級グルメちっくな料理が多々あり、沖縄のアンダーカシもうまく料理に絡められれば新しい沖縄B級グルメが生まれるのではないでしょうか。
というわけで今回はアンダーガシを調理して新しい沖縄B級グルメを発案したいと思います。
かす沖縄そば
まずは何の考えもなしに「かすうどん」をパクってオマージュしてみました。「沖縄そばは1円あたり何cmなのか」でも若干紹介されていますが、お弁当屋さんで販売されている沖縄そばのトッピングにはほぼ100%天かすがあります。きっと沖縄そばはアンダーガシも受け入れてくれるはず…っ!
さて、味の方ですが普通にアンダーカシ+沖縄そばでした。
若干時間が経つと、アンダーガシが汁を吸って、食感がフルフルした感じに変わってきたのですがもともとが背脂なので、もろ豚の脂身です。そもそも私が「かすうどん」を食べたことがないのでこれが「かすうどん」のパクリかどうかも分からずじまいでした。
かす沖縄そば
味:★
胸焼け度:★★★★★
豚汁
さっきの「かす沖縄そば」はだし汁にアンダーカシを投入しただけですが、食感が変わるのは結構ありかもしれません。
(鍋が汚いのはスルーしてください)
というわけで一旦アンダーガシを煮込みます。煮立ったら味噌を溶かして味噌汁仕立てに。
なんか見た目は料理っぽいものができあがりました!煮込んだアンダーガシはふにゃふにゃなのですが、これは結構アリかもしれません。もろ脂身な感じも味噌がうまく打ち消してくれています。
しかし、ダシがとれているかというとなんか微妙。油揚げと麩の味噌汁を足して2で割ったようなぼんやりとした感じでした。
豚汁
味:★★
胸焼け度:★★
アンダーカシサンド
よく考えればアンダーガシは豚肉を揚げたものなので、「トンカツの一種なのではないか」、というところに着眼してみました。
(Lチキをバーガーにして食べてもらいたくて生まれてきたのに…)
カツカレーとかも考えたのですが、多分カレーに入れると何でもカレーになってしまうので、今回はパーカーサンド風を目指します。コンピニで購入したパンにレタスをしいて、アンダーガシを配します。
味付けはウスターソースで。
なんか写真にすると結構なビジュアルなのですが、味はパンとアンダーガシでした。絶対別で食べた方がうまい。
アンダーガシサンド
味:★★
胸焼け度:★★★
アンダーガシスナック
もうそろそろ見ている皆さんも胸焼けしてきた頃だとおもいますが、スナック菓子感覚なことを利用してスナック菓子と混ぜてみるというのはどうでしょうか。
というわけでポテトチップスに細かくしたアンダーガシを振りかけてみました。
…まぁ油+油なのでものすごい胸焼けしました。
これはアリかナシかというかポテトの味しかしません。もっとアンダーガシを細かく砕いて全体になじませたらまた違うのかもしれませんが、ただただ、ポテトチップスでした。
アンダーガシサンド
味:★★
胸焼け度:★★★★★★
結論
そのまま食べるのがいい。
というわけで、色々料理をしてみましたがそのままが一番無難です。DEEをごらんの方で、こんなおいしい食べ方があるよ!というのを知っている方がいらっしゃったら是非教えてください。アンダーガシは地元のスーパーや商店などで売っていることが多いですよ!食べてみたい人は探してみてください。
この特集でアンダーガシばかり食べていたのでしばらく油ものは控えようと思います。