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旧盆のスーパー事情を調べよう
今年は8月13日から15日がお盆でしたね。沖縄のお盆は旧暦で行い地域差はあるものの、
旧暦7/13 ウンケー(「お迎え」の意味)
ご先祖様をお迎えする日。
旧暦7/14 ナカヌヒー(中の日)
主に親戚の家を廻って、仏前で挨拶などをする日。
旧暦7/15 ウークイ(「お送り」の意味)
ご馳走や、あの世に持って行く品々、ウチカビを持たせてご先祖様を送り出す日。
というような日程になっています。ちなみにウークイの様子についてはウークイの夜に中野さんのお宅にお邪魔してきたで紹介されていますのでそちらも参考に。
さて、今回は沖縄で生まれ育った方は当たり前なのでしょうが、旧盆の沖縄のスーパーで売っているラインナップを紹介しつつ、沖縄のお盆について特徴的なものを見ていきたいと思います。
仏壇を飾る旧盆グッズたち
お盆マニュアルみたいなもの
全国的にお盆では「盆棚」とよばれる飾り付けをするのですが、沖縄のお盆では仏壇にお供え物をして飾り付けをします。
スーパーにあった飾り付け例。ガンシナーとかグーサンウージとか沖縄の人以外は聞いたことが無いような単語が並びます。それでは実際にお盆コーナーを見ていきましょう。
ソーローメーシ:ご先祖様が使う箸。メドハギという植物。
内地のお盆ではよく、ナスやキュウリで馬や牛を作って、それに乗ってご先祖様がやってくるのですが沖縄のご先祖様は徒歩のようです。このグッズだけを見ると「お盆」で仏教的なものを全然感じないのですが、上記とは別にミンヌク(水の子)という無縁仏用に田芋やかまぼこを細かく切ったものを供える風習もあってお盆の「餓鬼棚」(無縁仏用のお供え物)的なものも存在するようです。
仏壇に供える果物は青い
供え物用なので酸っぱいよ!という注意書き
パインも生食では食べられない。料理に入れてね!という注意書き
お盆に供える果物は3日間仏壇で飾るのでまだ熟していない果物を供えるのが一般的なようです。
お盆料理とお供え料理
お盆初日の旧7/13日には「ウンケージューシー」といってジューシー(沖縄風炊き込みご飯)でご先祖様をお迎えするという風習があります。
というわけでウンケーの日のスーパーはジューシー押しです。
さらに豚の中身(小腸など)で作る「中身汁」もお盆、正月には欠かせない儀礼食。
豚の中身もいつもより大きなコーナーが設けられていました。ちなみに中身汁についてはNaokiが「中味汁(中身汁)ならぬ外味汁(外身汁)」で少し紹介しております。
お盆と言えば天ぷら!ということで天ぷらの芯(魚やイカの切り身)や仏壇へのお供えセット、お供え物で使う昆布やゴボウ、三枚肉の煮付け単品などが旧盆商品としてピックアップされていました。
これらのお供え物は「ウーサンミー」(御三味?)といい、お盆の最終日のご馳走で田芋やこんにゃく、かまぼこ、魚天ぷらが入った重箱料理です。
ちなみにおやつに「ダーグ」(だんご)を供えたりもするようです。
その他お盆グッズ
お盆最終日ではウチカビ(あの世のお金)を燃やしてご先祖様に送金をするのですが、ウチカビや線香、ウチカビを燃やす用のボウルもスーパーには完備。またご馳走を入れる重箱の横にはお裾分け用のジップロックも置いてあるという用意周到な配置です。
離島はどうなのか
さて、ここまで沖縄本島のスーパーを見てきましたが、ちょっと離島のスーパーものぞいて見ましょう。ちょうどお盆にNaokiが八重山出張(ただし自費)に行ってきたので石垣島のスーパーの様子を見てきてもらいました。
基本的には石垣島のお盆ラインナップもあまり本島とは違わないようですが、昆布巻きがお盆の品として売られている、なんかかまぼこのプッシュがものすごい、という点は特徴なのかもしれません。
以上、お盆のスーパーからお送りしました
というわけでお盆のスーパーのラインナップを紹介しつつ、沖縄のお盆について多少まとめてみました。
これ沖縄の人からしたらものすごい日常的なことなので当たり前な感じだと思うのですが、内地から来た私には結構新鮮だったので記事にしてみました。来年のお盆は各ご家庭の仏壇を集める「お盆仏壇飾り付けコンテスト」をやってみたいと思います。
取材OKなDEE読者の皆様は是非来年お声がけくださいませ!