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やんばるの希少生物に出会う旅(ただし看板)
やんばるに残る大自然
沖縄北部の「やんばる」はまだ手つかずの自然が残っており、沖縄県の県鳥でもある「ノグチゲラ」や前にmycoが探しに行ったヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネやハナサキガエルなど数々のヤンバル固有種が生息しており「東洋のガラパゴス」とも言われています。
今回はヤンバルに生息する数々の希少生物を探しに行く旅にでましょう。
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看板とか限定で。
…いや、ほら朝早くとか夜遅くとかなかなかやんばるまで行けないじゃないですか。
行って何も見つからないとかダメージが大きすぎて締め切りまでに原稿書けないとかいうオチになりそうなので。
圧倒的人気の「ヤンバルクイナ」(の看板)
ヤンバルと言えばヤンバルクイナ。ヤンバルクイナと言えばヤンバル。ヤンバルクイナの詳しい説明についてはmycoに任せるとして、国頭村は村の入り口からヤンバルクイナ。標識やオブジェなど至る所にヤンバルクイナが描かれています。
ヤンバルクイナが沢山描かれているのはヤンバルを象徴する鳥だというだけでなく、ヤンバルクイナは飛べない鳥なためマングースや捨てられたペットに食べられたり、道路を横断中に轢かれたり、という事故が多く起こっているからなのかもしません。
こんな手の込んだ看板もありました。
沖縄県の県鳥「ノグチゲラ」(の看板)
ノグチゲラは沖縄県の県鳥にもされているキツツキの仲間。ヤンバルクイナ同様絶滅が危惧されており、1993年には国より「国内希少野生動植物種」に指定されています。
ノグチゲラは東村の村鳥でもあり、東村ではノグチゲラの生息域を保護区域に指定し、無断立ち入りを禁止する「村ノグチゲラ保護条例」を2010年に制定するなど積極的な保護をしているようです。
(右側らへんにノグチゲラ)
(これもヤンバルクイナとセット)
そんなノグチゲラですが、そんなに看板に描かれてはいなかった気がします(見落としてるのかも)。
沖縄固有のヤマガメ「リュウキュウヤマガメ」(の看板)
リュウキュウヤマガメは沖縄本島と一部の離島にしか生息していないヤマガメの仲間。1975年に国の天然記念物に指定されているようです。
リュウキュウヤマガメも道路を横切ることによる轢死の危険があるのでしょう。主に「カメ注意」という標識で描かれていました。
沖縄のムシキング「ヤンバルテナガコガネ」(の看板)
ヤンバルテナガコガネは1983年に正式に発見(その前にうすうす存在は知られていた)されたテナガコガネの一種で発見当初は日本中が大騒ぎだったようです。1984年に沖縄の天然記念物に、翌年の1985年に国の天然記念物に指定されました。
そんなヤンバルテナガコガネは開発による現象だけでなく、密猟の危機にもさらされているのだとか。見つけた横断幕にも「とらないで!」の文字が。密猟はやめましょうね!
ちょっと種類がよくわからない両生類と爬虫類(の看板)
これは名護市の東海岸から抜ける道でみつけたもの。この模様だと「クロイワトカゲモドキ」なのかと思われます。クロイワトカゲモドキはトカゲではなくヤモリの仲間(ヤモリもトカゲの仲間らしいけど)。1978年に沖縄県の天然記念物に指定されています。
こちらも名護市で。この模様は「世界でもっとも美しいカエル」と呼ばれる「イシカワガエル」なのではないかと思われます。こちらは1985年に沖縄県の天然記念物に指定されています。ちなみにヤンバルには「ナミエガエル」や「ハナサキガエル」というヤンバル固有種のカエルがいますが、この看板は多分イシカワガエルだと…思います…(自信無い)。
ヤンバルクイナやほかの動物に優しいスロープ付きの側溝の看板。ここに描かれているトカゲめいたものはデフォルメされすぎてもはや判別がつきませんが「イボイモリ」かもしれません。イボイモリは「生きた化石」と呼ばれトカゲの中でも原始的な形態を残したものなのだとか。
以上やんばるの希少生物(の看板)でした
(カニとヤドカリにも優しいヤンバル道)
というわけで、以上やんばるの希少生物を(看板で)紹介しました。
ちなみに昨日の特集とテーマがだだかぶりなのですが私がぎりぎりまで何を書くか決まらなかったからです。何となくデジャブを感じた方は申し訳ございません。
ヤンバルの希少生物については
などでも紹介されていますので興味のある方は是非見てみてくださいね。
今回の看板は主に国頭村、一部名護の東海岸から名護市街に抜ける道で集めてみました。皆さんもやんばるに行った際は希少動物(の看板)を探してみてください。