- DEEokinawaトップ
- 特集
- 【沖縄 地名しりとり】和仁屋
【沖縄 地名しりとり】和仁屋
前回の「室川」はこちらから。
やってまいりました地名しりとり。
前回の私の担当が和宇慶(わうけ)だったわけですが、また「わ」がまわってきました。
というわけで、今回は北中城村の和仁屋(わにや)へGO!
公民館で先制パンチ
329号線沿いにあるファミリーマートが併設された大きな給油所を目印に、山側に入った一帯が和仁屋集落です。
まずは和仁屋公民館へ。
最近建て直されたのか、新しくてきれいな建物でした。
漆喰と瓦でできたなにやらトーテムポール的なモノが。
- 公民館の敷地内にある児童公園の砂場でなぜかひっくり返っているゾウとライオン。
- ヒィ...ッ!真っ黒で虚ろな目に吸い込まれそう!
地域のいこいの場であるはずの公民館でこんなシュールな光景を目にしてしまい、この先、和仁屋集落を無事探索できるのか一抹の不安がよぎります。
- パッションフルーツ棚がありましたが、先日の台風の塩害でやられてしまっていました。
- MOTTAINAI!
コンクリートの間取りだけを残した建物。兵どもが夢の跡といった風情。
公民館の近くにはカー(湧き水)がありました。
何も無い集落... と思いきや!
なんだかぱっとしたモノが無いなあ、と思いつつ集落を歩いていたところ、やけに目に付くアイツの姿に気が付きました。
そう、シーサー。作者名のプレート付き。
- かわいらしいアイツ
- 曲がり角の安全を見守るアイツ
- 表札になったアイツ
- 番犬と番アイツ
- 外を警戒するアイツ
- 内を警戒するアイツ
- 鼻から上が無いアイツ その1
- 鼻から上が無いアイツ その2
そしてとどめにオアシスになったアイツ。
とにもかくにも集落中シーサーだらけ!!
そう、振り返ればヤツがいるのです。
そのわけが知りたくなり、道を掃き掃除をしていたおばさまに聞いてみることにしました。
「え、シーサー?ああ、これね。この集落にシーサー作りの先生が何名いてね、作りたい人は教えてもらえるのよ。それで自分の家や道に飾ってるの。確かインターネットにも乗ってるはずよ。え、さんぽしてるの?ひとりで?」
最後にちょっと不審者と間違われそうになりましたが、無事シーサーの謎がとけました!
帰ってからネットでさらに詳しく調べてみると、毎月漆喰シーサー作りの体験講座が開催されたり、県内の学校でシーサー作り体験を展開するなど、集落をあげてシーサーを使ったまちおこしを行っているそうです。
なんでも和仁屋集落内の路地や屋根には、長寿にちなんで88体のシーサーがあるんだとか。これは名護市庁舎のシーサーに引き続き、いつか数えてみなければ・・・!
- ここでシーサーつくり体験ができるようす
- 材料となる瓦がいっぱい
漆喰シーサーは作り手の個性が出やすいので見ていて楽しいですね。
夏場の地名しりとりは要注意
というわけでわずかこの数時間で一年分くらいのシーサーを見た気がしました。
集落をあげてのこういった取り組みはとても素晴らしいですね。
けっこう傾斜のある和仁屋集落。山手のほうにのぼっていくと畑地帯がありオジィ達がゆくっていました。
「ネーネーなにしてるねぇ?え、さんぽ?ひとりで?」
いえ、決して不審者ではありません・・・。
そしてこれからの季節、地名しりとりは暑さとのたたかいであることを付け加えておきます。
暑かったー!!
和仁屋集落のみなさま、おじゃまいたしました。
次回は「和仁屋」の「や」です。お楽しみに!(お茶もっていくの忘れないようにネ)