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おかずの旅 Vol.2
おかず、オカズ、OKAZU。
沖縄の食堂において、朝でも夜でもある「ランチ」や単品と勘違いしてしまう「みそ汁」などと並んで、観光客を戸惑わせるメニューのひとつ。
その正体は ”野菜炒め” であることが多いのですが、店によって具もスタイルも様々。
いわば、その食堂の個性を知るのにぴったりでは無いか!と個人的に思っているメニューです。
そんなおかずが「どういう内容かわかりにくい」というような理由で若者から注文されなくなり、メニューから無くなったりネーミングを変更されたりと絶滅の危機を迎えているらしい。
これはいちでーじ!
というわけで、友人に聞いたりネットで情報収集したりして、現存するおかずをできるだけたくさん食べ歩いてみることにしました。外食する際にお店を選ぶ基準は、おかずを置いている食堂か否か、になっている今日この頃です。
今回は第二弾。第一弾も読んでね!
ミッキー(沖縄市)
パークアベニューの老舗『大衆食堂 ミッキー』。
大衆食堂でもあり COFFEE SHOP でもある懐の深さ。
昨日の記事の観光スポット7に登場した「ポストマン」に引き続き、某ネズミのキャラクターを連想しちゃいけないのは大人のお約束。
- 場所柄外人さんも多く訪れるため、メニューは英語併記。
- 元気なおねえさんが店内を仕切っていました。
- 燦然と輝く1番のおかず。英語表記は Okazu-Tofu。
- てびちおかずもありました。英語表記は Pigsfeet-Okazu。食堂にしてはちょっと高価。
こちらがミッキーのおかず。玉子焼きがのっているタイプ。
このボリュームでワンコイン(500円)ポッキリだなんて驚愕です。
具はキャベツ、たまねぎ、もやし、にんじん、島豆腐、鶏肉、玉子焼き。
ごろごろっと大きな固まりの鶏肉が特徴的。
こしょうの効いたスパイシーなお味でごはんがすすみますが、とにかくボリューミィでした。げふっ。
ちなみに汁物は味噌汁ではなくごま油が香る中華スープ。こちらもまた美味しかったです。
アワセそば(沖縄市)
ファミリーにも人気の大型店『アワセそば』。
休日のお昼時だったので、次々にお客さんが訪れていました。
こちらのメニューには、おかず(野菜炒め)という親切表記あり。
これなら県外の方も戸惑わずに注文できますね。
こちらがアワセそばのおかず、700円。
野菜炒めの上に三枚肉がどどんと三つものって豪華です。
具はキャベツ、たまねぎ、もやし、にんじん、島豆腐、ねぎ、三枚肉。
お野菜はシャキシャキ、調味料は少なめの万人受けするシンプルでベーシックなお味。
豆腐がみずみずしくてかなり美味しかったです。
上にのったほろほろの三枚肉は、そばの上にのっているものと同じかと思いきや味付けが違いました。
しっかり味が染みこんで味くーたー。あっさりめのお野菜と抜群のバランスでした。
こちらの汁物はそば屋だけにそばだしにかまぼことネギを浮かべたもの。
かまぼこが若干つながっているのはご愛嬌。
ハイウェイドライブイン(沖縄市)
お次は『ハイウェイドライブイン』。
この風格のある佇まいにぐっときます。
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注文するのとほぼ同時にスープとスプーンがささったアイスティーが供されます。
- こちらのメニューも英語併記。
こちらがハイウェイドライブインのおかず、550円。
中華皿にのっていますが、意外と薄味。
具はキャベツ、もやし、にんじん、島豆腐、青菜、豚肉、半熟目玉焼き。味付けにしょうがも入っていました。
こちらのスープはコーン・卵・ハムの入った、なんだかなつかしい味のとろみスープ。
アイスティーは1テーブルに1つピッチャーを置いてくれるので好きなだけ飲めます。砂糖は入っていないので、テーブルのグラニュー糖を入れてスプーンでかきまぜてどうぞ。あんまり溶けないけど。
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この黄身と野菜との絡み具合がたまりません。断然半熟派です。
- テーブルにおいてあったハットソース(Hot Sause)。発音いいね。
ちなみにこちらのハイウェイドライブイン、若者はカレーやランチ、おじさまはおかず注文率が高かったです。
丸長食堂(沖縄市)
コザ十字路の近くにある丸長食堂。年季の入った木造の黄色い建物に小さな扉。
【入りにくい店に入ってみた】シリーズにもなりそうです。
食券制。「ネリいため」など気になるメニューに気を取られつつも当然おかずをチョイス。
丸長食堂のおかず、550円。
この無愛想な盛りつけ方がたまりません。にしても、ごはん多っ。
具はキャベツ、たまねぎ、青菜、にんじん、もやし、そしてポークではなくソーセージ。
まぁ普通の野菜炒めなのですが、ポークがソーセージに変わっただけで、なんだかひと味違った料理に思えます。
そして写真右上に注目。
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そっと漬物に寄り添うのは、まさかのバター!(正確にはマーガリン)
- ほかほかごはんにのせて絡めて食べましょう。
あの大盛りごはんの理由はここにあったのかもしれません。
なお、この禁断の魅惑のバターのせごはんは那覇市松山の『三笠食堂』でも味わえます。しかもセルフ方式でとり放題。
胃腸に自信のある方は是非。
やんばる食堂(那覇市)
沖縄市のお店が続きましたが、最後に那覇市から『やんばる食堂』がエントリー。
沖縄大学の近くにあり、旨い・安い・早いの三拍子揃った食べ盛りの学生御用達のお店。
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忙しく働くやんばる娘たち。
- とにかくメニューが多くて圧倒されます。
やんばる食堂のナスおかず、470円。
具はナス、豆腐、豚肉とシンプル。
これまでのいわゆる野菜炒めのおかずとは一線を画し、甘い味付けで茄子味噌に近い感覚。
ん〜、これはご飯にかけてわしわし食べたい!
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くたくたになったナスがたまりません。
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汁物はミニそば。炭水化物攻め。
やんばる食堂のホームページも必見です。
おかずの旅はどこへゆく
今回のラインアップを見ていただいてもわかるとおり、沖縄市の食堂に多数残るおかず。
中部のおじさま方に長く愛されてきたメニューだということがわかります。
しかし、そろそろ把握している店も残り少なくなってきました・・・。
このお店にこんなおかずがあったよ!という情報がありましたら、お問い合わせフォーム、Twitter、mixiコミュニティ、Facebook ファンページ などで是非編集部までご一報を。
そしてみんなでおかずを盛り上げていきましょー。