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成人映画の撮影現場にお邪魔してきた
先日、『シネマラボ 突貫小僧』代表の平良竜次さんに「那覇で映画のロケがあるからお手伝いしに来ない?」と声をかけて頂きました。
行きましょう。行きますとも!ということで、mycoと2人で行って来ました。
集合は朝6時
気軽に応えたものの、集合時間を聞いて驚きました。
集合時間は朝6時! いつもなら寝てる時間です。
聞くところによると2日間で60分強の映画を撮る強行スケジュールだというのです。
そりゃ朝から晩まで撮り続けないと間に合いません。
そしてどんな映画なのか聞いて2度目の驚き。
成人映画のロケだそうです。R指定バリバリです。
しかし今回私たちが同行したロケでは艶かしい部分の撮影ではなく、主人公の心理描写などを撮影するそう。
ふぅー。
ロケ開始
まずは那覇の小高い丘の上にある公園で撮影。
- 朝から上り階段がキツい大人たち。
- 自然と元気な人との距離ができてきます。
お手伝いにはパイナップル・ツアーズ『爆弾小僧』や琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。『See Me?』を撮った當間早志監督もいらっしゃいました。
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今では珍しいフィルムカメラで撮影します。
- 思わず當間監督もかぶりつき。
公園シーンでは突貫小僧さんとDEEは撮影隊としてエキストラ出演。
突貫小僧チームは監督・カメラマン・カメラ助手役。
DEEチームはmycoが撮影レフ版役(遠距離で持って意味あるのかしら?)そして私は監督の後ろでクバ傘をかぶって佇む役。
現場でもわかっていましたが、私の役は意味不明な上に必要ないと思います。
フィルムが回るとフィルム映画の上映中に聞いたことのある「シュルシュルシュル」という音が聞こえます。
この音がめちゃ緊張感を誘うのです。たとえクバ傘をかぶった役だったとしても!
ちなみにフィルムは10分でン万円だとか。
- mycoもちゃんと働いています。
- まだ7時。
ところで、公園の近くにあった「性格改善研究所」。
入りにくいシリーズで入ってみようかしら。
農連市場を散策
撮影場所を移して農連市場の近くの飲み屋街。
朝7時でもまだ座っているお姉さんがいました。
撮影準備をしているとお姉さんがスタスタ歩いて来て「もっと若い子を撮らないとダメよ!」と。
お姉さんはサロンいずみで働くベテランのお姉さん。
前の店は道路拡張で閉店になるそうですが、「いずみは拡張工事にはひっかからないのよ。」とちょっと悔しそうに言っているのが印象的でした。
「飲むのは高いかって?ううん、1000円持ってたら大丈夫。でも1000円でスタートしても話術であとはなすがままよ!」と。
つまり1000円じゃ飲めないってことではないでしょうか。
でもお客さんがいたら朝までお店を開いているプロ意識、「いつでもいらっしゃい!今からいらっしゃい!」と撮影隊の腕をとりひっぱろうとする根性。さすがです。これからも頑張ってください。
映画の撮影がよく行なわれるからか農連市場周辺の人たちは協力的。
- 平気で映画に出ちゃいます。
-
「こっちも撮って!映画に出られるの!?」とお二人。
ごめんなさい、出られません。
水上店舗の終点。
水上店舗は国際通りから続いているそう。
ガープ川の上に蓋をして建てられていて歴史は60年ぐらい。
水上店舗をDEEの事務所にしようかな。
- 傘1本 ジョートードー☆
- 猫が長いも売ってます。
- 採用しまくり
- フリーショシプ
男子専科
役者のお二人
ん?男性2人?
そうなんです、実はこの映画、男同士の成人映画なのです。
撮影中もいろんな人から「何の撮影ですか?」と声をかけられましたが、説明するのが複雑すぎるのでスタッフ一同「映画です」と超シンプルな答えに徹底しました。
台本は貰ってないので内容はわかりませんが、おそらく映画の最大の見せシーン。
ものすごい演技に息をのみました。
しかし撮影場所は「男子専科」
偶然見つけたロケ場所としては出来すぎてます。
撮影は続きます
午後からは沖縄県で最古の映画館であり、現在は南部で唯一成人映画を上映する「首里劇場」の中でも撮影が行われました。成人映画だしね。
首里劇場と平良竜次さん
首里劇場は沖縄の歴史と文化を感じるすごい建物でした。
明日の記事にて詳しく紹介しましょうね。
今回撮影された映画も首里劇場で上映される予定だそうです。
どんな映画になったのか。ドキドキしながら待ちましょう。
上映予定は分かり次第、お知らせします。
正直、成人映画の撮影現場は殺伐としていて恐ろしい人たちがわんさかいるところかと思っていたのですが、どっこい荒木監督をはじめみなさんとても優しくて和やかな現場でした。
きっと出来上がる作品もただのエロではないと思います。きっとね。