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大阪の沖縄を探せ!
帰省に関して考えてみたネタ
・島とうがらしでホッカイロ
・80歳になるおばあちゃんに「いちゃガリガリ」を食べてもらう
チラッと考えてはみたものの、時間がなくブツを用意できなかった。という残念なことに。
いや、これは「おばあちゃんを大切に!」という神の啓示に違いない。
持ち物がなくとも沖縄ネタを。
ということで、本日は大阪にあるリトル沖縄と呼ばれる地域に潜入レポートです。
リトル沖縄とは?
大阪のリトル沖縄と呼ばれるのは大正区。
現在大正区には人口の1/4ほどの沖縄出身の方(2世、3世を含む)が暮らしています。
第一次世界大戦後、沖縄では大変な不景気で毒があるソテツの実が常食となるような「ソテツ地獄」と言われるほどの飢餓に襲われたそうです。少しでも豊かな暮らしを求めて、沖縄の人が移住してきたのが大正区。
他にも横浜の鶴見や兵庫の尼崎などにも沖縄の人は多いそう。
リトル沖縄があるのは大正駅からもう少し先の「平尾」「恩加島」あたり。
干拓地を埋め立てた地で、昔は大雨や台風のたびに浸水被害が起こったそうです。また当時は文化・習慣の違いから差別を受けた悲しい歴史もあったそうです。
私は今回話を聞いた人に
「大阪出身でいまは沖縄に住んでいるけど、大阪の沖縄を取材しに来ました」と言っていたのですが、反応は
「なんやねんそれ!?」
と言葉は冷たくも、ニッといたずらっ子のように笑ってくれました。
辛い時代に共通のもので繋がっている地域があったことは沖縄の人にとってすごく救いになっただろうなーと思ったのです。
平尾へ行ってみよう
平尾へは駅前からバスに乗って行きます。
大阪市営バスで200円。
つぎとまります。バスの所要時間は15分ぐらい。
バス停到着。
着いてそうそう、さっそくマキシ歯科の看板が。
シーサーもいます。
路地を歩いてみると1ブロックだけでこんなに沖縄名字が。
玉寄さん 新垣さん 宮里さん 仲座さん
たしかに人口の1/4は沖縄なのかも。
訪問介護サービスへいあんな
平尾地区に転勤してきたばかりの小学校の先生は読めない名字多いだろうな・・・。
平尾本通商店街へ
「めんそーれ 楽しくお買い物ができる街」
・・・結構閉まっている。先行き不安。
こんなところにもシーサー。
シャッターが閉まっているお店は華やかにしてありました。
この工夫はいいですね!
いくつかお店に入らせてもらいました。
★沖縄食品の専門店 沢志商店
店内全品沖縄商品で、沖縄から商品を取り寄せているそうです。
送料がかかっているので沖縄よりは若干値段があがっているものの、良心的なお値段です。
たいがいのものは揃っているので遠方からやってくる常連さんも多いとか。
大阪で大量のスパムを見られるとは。
うちかびもあります
ここでは黒糖玄米が人気。
★仲宗根精肉店
電話番号のゴロ合わせ「1529(イイニク)」は無理矢理じゃないですか。
こちらは創業50年あまりだそうです。
大阪ならではのホルモン肉が並ぶ中
すーちか
豚足
大阪と沖縄のちゃんぷるーです。
こちらもお客さんは地元の人はもちろん、京都や東京、遠くは北海道からも注文が来るそう。
1000円分のお肉に送料が1500円と、商品よりも発送代の方が高くなってしまうので断ろうとしても「どうしても!」と言われることも多いそうです。
他の地域でも少ないながら豚足だって手に入りそうなのにね。
何か人気の秘密があるんですか?と聞くと
下処理にかける時間と、なにより国内産のお肉にこだわって仕入れているから、かな?と笑っておられました。
実際沖縄に帰省するときも、お肉を持って帰ったら親戚に喜ばれるそうです。
豚足の逆輸入
ちなみにお話を聞かせていただいた仲宗根精肉店のお母さんは九州出身。沖縄出身の旦那さんと結婚して大阪で暮らし、普段は沖縄料理を作ることが多いとか。旧盆やシーミー祭のときの料理なども一通り覚え、親戚のうちなーんちゅに教えることもあるそうです。
ショーケース以上にお母さんの人生がちゃんぷるー!
★沖縄風ホルモン店
ホルモン焼き(ホルモンやき)とは、内臓肉(もつ)を焼く料理。
じゃりン子チエが切り盛りしていたのがホルモン焼きですね。
沖縄風ホルモン。
沖縄風なので、こちらは牛ではなく豚を使ったホルモン焼き。
60年ほど前に大正区に住んでいた沖縄の人が考案したそうです。
沖縄では豚は鳴き声以外は食べると言われますが、内蔵は汁物などで食べることが多く、こんな風に食べることはしません。
美味しい!
ビールが飲みたくなりました。
まだ4時でしたが店内の人は全員飲んでいて、ものすごく羨ましかったです。
間違った沖縄を探してみる
すっかり沖縄にいるような気分で平尾を散策していたのですが、思わず2度見、3度見してしまうものもあったのでご紹介。
イエーイ
ってあなたは何?シーサー?なに??
缶ビールを持っているかと思いきや、手が缶ビールを突き破っているのです。イエー
砂糖てんぷら
サアターアンダギー
いや、砂糖てんぷらともも言うけどさ。
サアターがね。どこの北斗の使いかと思うんですよ。
ショーケースが物入れに。
自由だけどさ。これじゃビールはすすまないよ。
今度の週末は大正区へ
今回紹介した平尾地区だけでなく大正駅前にも最近は沖縄料理屋さんが増えているそうです。
大正区だけで40店舗ぐらいは沖縄関連のお店があるとか。
今回は食堂には入りませんでしたが、もっと面白いお店もたくさんあようですよ。
間違った沖縄料理とか調べてみたい。
平尾にはリトル沖縄だけでなく、萌え工場地帯もあるので楽しいです。
大阪のみなさんは今度の休日に行ってみるのはいかがでしょうか?
DEEokinawaがどれだけ大阪の人に見られているのだろうか!?という若干の不安は残しつつ、リトル沖縄のレポートを終わります。アター!