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イルカの街でイルカをさがす
イルカの街、名護へ
(名護市博物館のイルカ漁の写真)
名護の許田インターを降りてすぐ目の前に広がる名護湾には、その昔ピトゥ(イルカ)が沢山やってきて、イルカ漁が盛んな地域だったという。
今ならば眉をひそめる人もいるかもだが、イルカがやってくると学校も休みになって老若男女が棒を手に取り名護湾に集結、イルカを殴り殺して捕っていたのだとか。イルカ漁が始まると名護湾はイルカの血で赤く染まったらしい。
(地元スーパーにて。イルカ肉の販売もしている。)
そんな名護は、現在でもイルカ料理を食べることができる。
ピトゥ料理フェアへ行ってきた
今年、名護市では市政40周年を記念して「全国鯨フォーラム2010名護 〜沖縄から「鯨食」を考える〜」というイベントが開催された。
10月15日から11月14日までは「名護ピトゥ料理フェア」が開催されいて、名護市の各飲食店でイルカ料理が提供されていたのだ。
といわけで名護をぶらぶらしながら、イルカを食べてきた。さっそくイルカ料理を紹介していこう。
1. イルカステーキ丼(名護漁港水産物直販所)
この黒い肉がイルカである。イルカ肉は魚肉の血合いをもっと血臭くした感じ(でも魚肉の味というより、豚や牛みたいな味である)で結構クセがある。
このステーキ丼の肉は確かに少し癖があるが下味もきちんとついていてイルカと気づかない人もいるかも。付け合わせの紅ショウガも◎だった。
2. ピトゥまん(鯨祭り会場)
お次は肉まんの肉をイルカ肉にした「ピトゥまん」。
- 110円だった
- 外観は普通の肉まんだ
わざわざ肉まんにする必要があったのか。食べるともわっとイルカの血生臭い味がする。
3. ピトゥソーキ汁(鯨祭り会場)
次はイルカのソーキ(あばら骨)汁。
イルカを味噌仕立てで汁物に。フーチバーが臭みを消して美味しくイルカを食べられる。たまに白身の部分も入っていてお得感がある。
以上が食べたイルカ料理である。この記事を書くために、ピトゥ料理フェアの期間中初めと鯨祭り当日の二回名護に通ったのだが、料理フェアののぼりがたっているお店でも、仕入れの関係や時間帯でイルカ料理を出していなかったりしたので、実はこの3品しか食べられなかったのだ。
(のぼりがたっていても夜開くお店が多かったのだ)
仕方ないので他のイルカをさがす
このままでは記事1本分にならない、という大人の事情でひとまず食べることは諦め、次は名護市の博物館に行ってみた。
- 捕鯨船のモリ
- イルカの骨格標本など
- 捕鯨のモリ
- イルカ料理のサンプル
自然、民俗など色々な展示物があるが、やはり圧倒的にイルカにまつわるものが多い。
博物館を出て、改めて名護の街を歩いてみると
イルカ!
イルカ!
イルカ!
イルカ!
名護、イルカだらけ!
名護でイルカを探してみよう
というわけで、名護ピトゥ料理フェアは終わってしまったけれど、名護にはいたるところにイルカがいる。また、通常時でも飲食店ではイルカ料理を出してくれるところもある。
ご時世がご時世だけに「イルカ料理なんて!」という人もいるのだろうけど、博物館のイルカに関する展示だけでも一見の価値がある。
是非、名護に行った際はをぶらぶらしながらイルカを探してみてほしい。
…そう
イルカはいるか?ってね。