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塩田での塩づくりに情熱を注ぐひと
まずは歴史のお勉強
今から約400年前、薩摩のお坊さんにより沖縄で初めて塩づくりの方法(海水直煮法)が伝えられたと言われています。
その後、入浜式製塩法が伝えられ、屋我地島は沖縄の塩の3大産地の一つになりとても栄えたそうです。
しかし戦後は外国の塩が輸入され、時間も労力もかかる塩田での塩づくりは生産的に成り立たなくなり、次第に姿を消したそうです。屋我地島でも昭和35年(1960年)頃に塩田は途絶えてしまったとのこと。
屋我地島で復興された塩田は、入浜式製塩法。潮の干満の差を利用して海水を塩田に引き込み、太陽の光で大量の海水から水分を蒸発させ、塩だけを取り出す方法です。
こんな感じ
お話を聞かせてくださったのは株式会社塩田の金城薫さん。
屋我地出身の金城さんは子供のころ塩田で働く大人たちの姿を見て育ったそうです。
金城さんのお父さんも塩田に従事されていたそうですが、そのお父さんも今年で90歳。
技術・知恵・文化的遺産を受け継ぎ後世に残すには、実際に従事されていた方が健在な「今しかない!」「やろう!!」という熱い思いで、地元の同級生たちと塩田復興をはじめたそうです。
ちなみに現在使用している塩田は昔使っていたものを整備しなおしたそうですが、荒れ果てた塩田の整備だけで2ヶ月かかったそうです。
ひょー。
塩づくりは一日作業
海水を引き込む→塩田にカシー(粘性砂)をまく→太陽で水分を蒸発させる
→濃度の高い海水(かん水)を含んだ砂を集める→釜で炊いて水分を蒸発させる→塩がとれる
塩田での塩つくりは太陽がかかせないので万が一雨が降ったらそれまでの作業がすべで台無しになるとか。カタブイ(通り雨)の多い沖縄のこと、幾度の苦労があっただろう。それを思うと「雨に降られたことはありますか?」そんな質問すらできませんでした。
でも金城さんは笑って言います。
「塩づくりはすごく面白いんだよ!」
労力はかかるし大変だけど、みんなで体を動かして、途中でお昼ご飯を食べたりおやつを食べたり。そんな一日は何ものにも変えられないそうです。
沖縄には【いちゃりばちょーでー】一度出逢ったら皆兄弟、という言葉がありますが、塩づくりを一緒に行なった仲間は老若男女関係なく強い絆のようなものが生まれるそうです。
こうしてできたのが『屋我地マース』。
マースとは塩の沖縄言葉。
頭からズサーと飛び込みたい衝動にかられますが、それはダメ。
食べてみよう
美味しい屋我地マースの使い方を伺うと
・おにぎり
・焼き肉
・天ぷら
・豆腐
との答えが。
とうふ?
豆腐は普通、お醤油やショウガなどをつけて食べるため豆腐本来の味がわかりにくいそうです。
塩をつけて食べることで本当に美味しい豆腐がわかるとのこと。
なるほど。
帰り際に塩づくりの際にできる天然の「にがり」を頂きました。
その名の通り、ものすごく苦いのでリンゴジュースと間違わないように。
にがりを入れて炊いたらごはんが美味しくなるよ、と聞いていたので、翌日さっそくやってみました。
で、これが
うまーーー!
にがりを手に入れるためだけに塩づくりをしてもいいんじゃないか!?と思うほどごはんの旨味が増しました。
そのまた翌日はごはんに塩をかけて食べました。
これまたうまーー!!うまーー!!
あまりの美味しさに床を転げ回って喜びを表現しようと思ったほど。しませんが。
金城さんたちの塩づくりに賭ける気持ちが少しだけわかった気がしました。
予習終わり。次回は塩田だ!
屋我地島での塩づくり。復興してからは地元の小学生たちを招いて年に1度体験学習をされているそうです。
そして今後は定期的に体験ができるようにしていくつもり、と金城さんはまだまだ熱い情熱を燃やしておられます。
ということで、今後の体験学習のヒントになればと、次回塩をつくる際に私もお手伝いさせていただくことになりました。
自分で作った塩の美味しさは格別だそうなので今から楽しみです。
これも行ったらレポートしましょうね。
プレゼントをいただきました!
DEEおきなわ記念すべき初プレゼントです。金城さんありがとうございす。
屋我地マースを2名の方にプレゼント
DEEにはプレゼント応募フォームはまだないので、お問い合わせフォームから「塩希望!」と熱いコメントをお送りください。
※応募の際は「ご住所」「お電話番号」は必要ございません。
※当選した方には追ってメールでお知らせします。
応募期間:2010年10月21日(木)〜2010年10月31日(日)
※賞品発送は、11月上旬頃を予定しております。
ではみなさん、レッツ応募〜!
確実に屋我地マースを手に入れたい方は
屋我地マースのオンラインショップでも商品を購入できます。
屋我地マースを愛おしそうに見つめる金城さん
とっても良いマスね!