- DEEokinawaトップ
- 特集
- 【歴史散歩】当山の石畳道
【歴史散歩】当山の石畳道
沖縄で石畳道といえば、首里城近くの金城町石畳道が有名。
NHK朝の連続ドラマ『ちゅらさん』のロケ地となったこともあり、ガイドブックにも掲載され観光名所になっています。民家が立ち並ぶ石畳の坂道は趣があって散策にぴったり。
しかし、沖縄にはほかにも石畳道が点在しているのです。
今回は、浦添市指定文化財でもある史跡『当山の石畳道』を歴史散歩してみたいと思います。
馬ドゥケーラシ
私が那覇在住の頃はその存在も知らなかったほどの、ひっそりとしたこの石畳道。
浦添大公園近く、浦添ようどれのふもとあたりからバークレーズコート裏手の当山小学校あたりに抜ける道で、琉球王朝時代、国王はこの道を通って普天間宮に参詣したそうです。いわゆる普天間街道です。
ここが南側の入口。
すぐに続く急な下り坂。馬が転ぶ程の急坂、「馬ドゥケーラシ」と呼ばれていたそうです。
(クリックで拡大)
昼間でも薄暗く感じるほどうっそうと木々が生い茂り、石畳道に入ると少し気温が低くなったように感じます。
- 美しいアーチ型の石橋
- ちょっとにおいが・・・
石畳道のいちばん低いところは牧港川の谷間。大正時代に改築されたというアーチ型の石橋が美しいです。
川の水は生活用水が流れこみ、残念ながらあまりきれいとはいえないかんじ。
昔の人々は、ここで休憩しのどを潤したのかもしれませんね。
謎の絵
“牧港川に・・・” (えっ、なに!?)
この謎めいた看板を通り過ぎた直後、なんとすぐ近くの藪にハブが出現!!
私は姿を見られなかったのですが、藪の奥にガサガサ逃げていったらしい・・・。
ヒィィィ。
さっきの看板は『牧港川にハブが出るぞ!』とかのメッセージなのでしょうか。
たしかにそこかしこにいそうな雰囲気・・・。那覇や浦添でも、いるところにはいるのですね。
こちらからハブになにか危害を加えない限り、いきなり襲われることはあまり無いと思いますが、なんにせよご注意アレ。
- ハイヒールでは歩けませんよ
- みっちりと敷かれた石畳に惚れ惚れ
出口まではの道また段々と急勾配に。ふくらはぎの筋肉がキューと悲鳴をあげます。
途中の金網にサン(沖縄の魔除けのようなもの)が結びつけられていました。
確かにこういううっそうとした場所ってマジムンがたまりやすそう・・・。
ここが北側の入口。つまりゴール!
それほど長い距離ではありませんが、石畳はきれいに保存されており、こんな急勾配の道を馬に乗って琉球国王が通ったんだなあと想うと歴史を感じることができますよ。
ハブに注意しながら、あなたもレッツ歴史散歩!
当山の石畳道
住所:沖縄県浦添市字当山1-20 付近(南側入口)
おまけ
浦添大公園の工事用フェンスに描かれた某キャラクターたち。ゆるい。