シークワーサー胡椒をつくってみる

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沖縄では各所に農家直営のファーマーズマーケットがある。 このまえふらりと寄ったファーマーズマーケットでシークワーサーと青青唐辛子を買ってきた。

「柚子胡椒」はもともと九州地方の調味料らしいが、今は知らない人はいないだろう。鍋物だったり、つけ麺だったり、色々なものに使える薬味である。この柚子胡椒、柚子の皮と青唐辛子を練り合わせ、塩味をつける、という工程でご家庭でも簡単に作ることができるらしい。

さて、そして今私の目の前には

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ファーマーズマーケットで買ってきたシークワーサー(100円)と青唐辛子(80円)がある。
最近はゆずポン酢をシークワーサーで作った「シークワーサーポン酢」なんてものがあるくらいなのだから、「柚子胡椒」に対して「シークワーサー胡椒」があってもおかしくないはずだ。

早速作ってみる

それでは早速作ってみよう。まずはシークワーサーの皮をむく。例のごとく分量は目分量だが、二個分のシークワーサーの皮をむいておいた。

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包丁使っているが、多分手でも皮がむけるはず。
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とりあえず、すり鉢に入れておく

青唐辛子は種をとって、細かく切っておく。5本くらい使ってみた。

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青唐辛子。種を取る。
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とりあえずすってみる。

あとはこれを細かくすりつぶす。前の写真でもおわかりだとおもうが、我が家にはフードプロセッサーなる文明の力がない。仕方が無いのですり鉢でゴリゴリやっていく。

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すり鉢でゴリゴリやりながら気づいたが、シークワーサーの皮はなるべく細かくしていたほうが良い。
なかなかまとまらないので、すり鉢に入った皮をさらに細かくしながら20分くらいすり鉢でシークワーサーと青唐辛子をまとめていく。
ある程度まとまったら、すったものに塩とシークワーサー果汁を絞り入れる。

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これで完成である。柚子をシークワーサーに変えただけなのであたりまえだけど、見た目は柚子胡椒そのものである。

まずは食べてみよう

柚子胡椒に合う料理を何かつくろうと思ったのだが、鍋料理などは時間がかかるため、シンプルに長ネギを酒蒸しにしてみた。
自分的には柚子胡椒に最も合う料理ではないかと思っている。

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早速、作ったばかりのシークヮーサー胡椒を載せて食べてみる。

苦い。なんだろう。爽やかさは柚子に負けて、さらに後味がすごく苦い。
あとで気づいたが、シークヮーサーは柚子と比べて皮も薄いし乾燥している。
皮の裏の白いところは入れない方が良かったのかもしれない。

実は商品化されていた

ここまで記事を書いて、ずっとこの原稿をあたためていたのだが、
実はすでに「シークヮーサーこしょう」という商品があることに気づいてしまった。


「シークヮーサーこしょう」(赤マルソウ)

…いけない。この記事の成立危機である。

そこで急遽、用意したのはコレ。

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ヒハツ(Piper longum)とは、コショウ科のツル性木質植物。別名ピパーツ。
果実は3.5センチほどの円筒形で、実ると赤く熟す。沖縄では未熟のまま実を収穫し、乾燥し炒って粉にしたものを料理の香辛料・調味料として用 いる。発汗作用があるため、新陳代謝を促す働きもある。
ウィキペディアより

こうなったら、本物の胡椒で「シークヮーサー胡椒」を作ってオリジナリティをだしてみることにする。

再度作ってみる

ヒハツがどんなものか想像がつかない人も多いと思うが、香りはやや甘ったるい、なんとも言えない香りである(言えてない)。
私的には、「松茸の炊き込みご飯の電子ジャーを開けたときに漂う匂い」が一番香りとしては近いと思う。

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シークヮーサーの皮のみじん切りと同じくみじん切りにしたヒハツをすり鉢に入れてすりつぶしていく。
シークヮーサーの爽やかな柑橘系の香りと、ヒハツの甘ったるい匂いが混ざってよく分からない香りが漂ってきた。

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ビジュアルもなんかおかしい。これどこかで見たことがあると思ったら、海釣りの時の撒き餌に似ている…。

試食してみる

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ネギにつける勇気はなかった。

明らかにダメなオーラが漂っていたので、今度は単体で味見してみることにした。
口の中にいれてみると…辛い!青唐辛子よりもかなり口の中を刺激するような辛さである。
ヒハツ自体の香りは甘い香りだったので、そこまで期待していなかったのだが青唐辛子の代役としては充分である。

しかし、意外に辛くて興奮はしたが、冷静に考えると「辛い」「苦い」「見た目が撒き餌」という悪魔のような調味料ができただけな気がする。

まとめ

今回、かなり柚子胡椒に近づけた気がしたのだがどうやったら苦味を抑えつつ、シークヮーサーの香りを出せるか、このあたりをもう少し頑張りたい。
あと、勢いでヒハツを買ってきたけど、これいったいどうやって食べるものなのだろうか…。今度は「美味しいヒハツの食べ方」もやってみたい。

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