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久茂地公民館のプラネタリウムが凄い!
久茂地公民館
久茂地公民館(旧沖縄少年会館)は米軍統治下の1966年に子どもの教育施設として建築されたそうです。
今年で45年目になり、コンクリート造りの建物は趣きがあります。
久茂地公民館にはプラネタリウムの他にも児童館や図書館が併設されていて、幅広い年代の人たちが利用しています。
前身が教育施設だったためか、雑学もいろいろ教えてくれます。
「メダカはたまごを生むが、グッピーは赤ちゃんを産むんだよ」
へーー!
「宇宙飛行士について」
宇宙飛行士になるには10分間立ち泳ぎができることが条件。
ほーー!!
プラネタリウムへ
久茂地公民館のプラネタリウムは毎週日曜日の午後2時から一般に公開しています。
他の曜日は団体受付のみだそう。
プラネタリウムの観覧料はなんと無料です。ありがたやありがたや。
まずはエレベーターで6階まで行きます。
レトロです。各階で停止するときにガッチャンと上下に少し揺れるのでちょっと怖いのです。
プラネタリウムのある7階へは、らせん階段をあがります。
上ってる途中で振り返って撮ったので、下りているみたいになっていますが、あれです、早くプラネタリウムに行きたかったのです。
さぁさぁ!いきますよ。
これが久茂地公民館のプラネタリウムです!
ジャカジャーーン
きゃーーーー!カッコいい!!
映写機の周りにはぐるっとリクライニングチェア。
椅子も45年間使っているそうです。
映写機の「M−1型(マース)」
カッコいいので敬意を払って映写機のことを「マースさん」と呼ばせていただきます。
マースさんは日本で一番最初に開発されたプラネタリウムだそう。
45年の月日を感じさせない輝き。
生産数は19台のみで、今でも現役で動いているのはごく稀だそうです。
マースさんはカッコ良くて頑丈!
ううう。どの角度から見てもカッコいいじゃないか!
ということでものすごくカッコいいマースさんに心を鷲掴みされました。
でも、男たるもの重要なのはハートだと思うのです。ハート。
このマースさんはオートマティックに映写しているのではなく、映写技師さんが操作しています。
プラネタリウム上映後に、マースさんを動かす操縦室を見せてもらいました。
マースさんはハートもカッコいいのか!?
答えは・・・
カッコいい!!
シンプルな中に味わいがあり渋いですね。
でもマースさんはもうすぐ引退なのです
今回いろいろ教えてくださった、三代目の操作技師の垣花さん。元小学校の先生だそうです。
プラネタリウム上映中は星座のことや星のことをわかりやすく解説もしてくれます。
先生を退職されたあとに操作技師になったそうですが、もともと天体専門だったわけではなく、久茂地公民館のプラネタリウムが「娯楽」ではなく「教育」が目的のため、ご自身ですごく勉強されたそうです。
ノートにはメモがびっしり。
ドームの壁には切り絵で街並みが貼ってあります。
街並みといってもほぼ水平線。ところどころ建物がある程度。
切り絵は45年前に久茂地公民館から見た全景だそう。旗が立っているのは奥武山公園の野球場。
その頃は久茂地公民館が那覇で一番高い建物だったので、ベランダからは慶良間諸島も見えたとか。
久茂地公民館の今後
久茂地公民館は2011年の春頃に現在の場所から移転することが予定されています。
そのときにマースさんは精密機械なので移動にも資金がかかるし、備品のことや今後の修理・修繕のことを考えると今期限りで引退なのだそうです。うううう。
あと半年ほどで45年の長い役割を終えようとしているマースさん。
引退のその前に、見に行く価値はあると思います。あると思います。
大切なので2回言いました。
プラネタリウムとは関係ありませんが、何の因果か私が久茂地公民館を利用するときはいつも詩吟のサークル練習日にかぶります。
先日行った日は大ホールを利用しての大詩吟大会でした。
「みーーーんなでぇぇぇええーーー、プラネタリウぅぅううぅうムぅぅぅぅううう〜、行く価値はぁぁあああぁぁぁあああーーー」あると思います!
・・・ええっと。ごめんなさい。誰にかわからないけど謝っておきます。