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普天間さんぽ
コーヒーシャープ
330号線の普天間交差点に赤いひときわ目立つお店がある。
普天間コーヒーシャープである。
シャープ!
中に入ってみよう。
笑顔で出迎えてくれたのはこの店を切り盛りする仲順(なかじゅん)さん。
通称「ちゅんじゅんさん」
なんと開業は50年余りになるという。
50年前といえば1960年。戦争が終わり、沖縄はまだ日本ではなくアメリカ世と呼ばれていた時代だ。アメリカ統制下なのでもちろん通貨はドル。
ドル時代の頃をちゅんじゅんさんは懐かしそうに「あの頃は良かったよー」と笑う。
ものすごい好景気だったそうだ。
沖縄で「コーヒーシャープ」という昔からの看板を掲げて営業しているのはもう数える程度。
しかし昔は数多く存在したらしい。その多くは24時間営業で、昼夜関係なくアメリカ軍人が来てサンドウィッチを食べて行ったらしい。
シャープって何?という話だが、シャープはshopの耳英語。
他にもアイスワーラー(Ice Water)やビーチパーリー(Beach Party)が沖縄耳英語として有名。
これぞ沖縄食堂という店内だが、メニューには「チャンプルー」「Aランチ」「Bランチ」に混ざって、今でも「サンドウィッチ」がある。
ちなみにお客さんは昔は軍人、今は近所のおばぁが多いそうだ。私がお店に着く30分前までは「5〜6人のおばぁが2時間もゆんたくして行きよったよ。そのときに来たら楽しかったのにねー」と。それは来たかったなぁ。
普天間コーヒーシャープの営業時間は10時〜17時。日曜定休。
この日は営業は終わっていたのでコーヒーだけ頂いた。
そして後日改めて遅めのランチを食べに行くと、ちゅんじゅんさんは畳間でスヤスヤと眠っていた。
何時に行けば正解なのかわからない。
みそ汁美味しかったです。
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普天間コーヒーシャープ
■住所:沖縄県宜野湾市普天間1丁目 27−9
■TEL:098-893-7323
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沖縄で一番古い自転車屋さん
普天間コーヒーシャープのちゅんじゅんさんに「横の自転車屋さんも50年ぐらいやってるよ」と教えてもらった。
米須自転車さん
左側の方が店主の米須さん。
米須さんは創業2代目。お父さんが50年前に創業したので、おそらく沖縄で一番古い自転車屋さんではないだろうか、ということ。
沖縄の人って自転車乗らないイメージがあるんですが、と聞くと
「そんなことないよ。ただ50年前となると乗る人はいても部品がない。その頃はガソリン缶に使用するチューブをタイヤのチューブに代用などしていたよ。でもどこもみんな代用品だったから自転車屋だけが特別不便なわけじゃなかったからねー」
お客さんには軍関係の人も多く英語は自然に覚えたそうだ。
「やろうと思えば何でも出来るよ。無理だって決めるのは自分だよ」
はい!心に刻んでおきたい言葉です!
自転車業界は進んでいて、昔からの知識・技術では今の自転車を直せないらしい。
「自分なんかは楽しみながら勉強してる。お客さんと自転車チーム作ったりね。休日は名護までツーリングもするよ。途中一度も休まないよ。ノンストップだよ!」
名護まで自転車でノンストップって!車でも遠いのに!
米須さんは今年で65歳。年を聞いてまたビックリ。
この筋肉!この張り!
「宮古トライアスロンにも出るよ。那覇マラソンや沖縄マラソンも出るけど、トライアスロンの前哨戦みたいなもんだ」
ううう。私なんて那覇マラソンは5回出て完走率0%なのに。米須さん凄すぎです。
お話ありがとうございました。
普天間には気になるお店がいっぱい
いつかこの辺りも潜入してみます。
ニューカッポ
上の看板には「ニュー割烹」と書いてあった。
これはお店?
美容院。
今もやってるのかは不明。
普天間公園にいた中学生に普天間好き?と聞いたら間髪置かずに「大好き!」と返ってきました。
そうだよね。こんなに味がある街はなかなかなもの。
普天間は基地の街?
たしかにその要素もたくさんある。
でも普天間を=で結ぶなら「とっても魅力的な街!」と私はしたい。
この他にも面白いお店、人はいっぱい見つけられそうなので、これからも普天間を探検するぞー。
普天間公園から。