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増税だし沖縄タバコを吸い比べてみる
沖縄のローカル煙草
明日10月1日からたばこが増税されて、マイルドセブンが300円から410円に値上がりするそうな。
喫煙者にとっては結構痛い出費になるのではないだろうか。この値上がりを機会に禁煙をする人もたくさんいるだろう。
まぁそれはおいておて
沖縄には沖縄だけで販売されている「沖縄タバコ」が現在も三銘柄存在する。
なぜ沖縄だけにこのようなローカル銘柄があるかというと、第二次世界大戦後にアメリカ統治下にあった沖縄県では、煙草の製造や販売は民営化されていて、その当時販売されていた人気銘柄が本土復帰後に日本専売公社(今のJT)によって販売されることとなったのだそうである。
そして現在でも沖縄のコンビニや、タバコの(扱いは少ないけど)自動販売機や、スーパーでこの三銘柄は普通に販売されている。
今回はそんなローカル銘柄を吸い比べつつ、ご紹介していこう。
3銘柄のご紹介
うるま
タツノオトシゴパッケージ。ちなみに「うるま」とは「サンゴ礁の島」という意味らしい。
本土復帰前は「琉球煙草」という会社が製造・販売していたらしい。
タールは17mg、ニコチン1.2mg。
価格は190円。びっくりの安さである。
上の封には"since 1960"の文字が。50年前の銘柄ということか…。
吸口には金色のタツノオトシゴが。結構凝っている。
吸ってみた。
…うーん。普通にタバコなのだけど不思議に美味しくない。感じとしては「エコー」や「わかば」みたいな味でなんだか癖がある。
バイオレット
その名のとおり紫色のパッケージ。ロゴがなんかレトロである。
こちらも「琉球煙草」の製造。
タールは17mg、ニコチン1.2mg。
価格はうるまより安い180円。
上の封、どこかで見たことあると思ったら、「ハイライト」の封の使い回しである。
ちなみに私はバイオレットを吸っているオバアをしょっちゅう見ている。
彼女たち曰く、「バイオレットはスミレの味がする」そうである。
茶色の吸口に緑色の文字で「VIOLET」と書かれている。
吸ってみた。
…結論からいうと「スミレの味はしない」。スミレがどんな味なのか知らないけど、絶対こんな味ではないはずだ。
これも独特な後味。でもこれは「うるま」よりも吸いやすいかも。
ハイトーン
こちらのパッケージもレトロ。この煙草は「オリエンタル煙草」という会社が作っていたのだそう。
タールは17mg、ニコチン1.2mg。
この煙草だけ異様に高い(といっても普通の煙草よりは安価だが)。250円である。
こちらの封も「ハイライト」のやつである。ハイつながり?
吸口は金色の文字で「Hi-tone」。
吸ってみた。
…ん?ほとんど「うるま」と変わらない味である。これでうるまと60円差はアリなのだろうか…。
というか煙草の味って表現しにくい上に非喫煙者には伝わらないですよね。
値上がりしてもやすいぞ。沖縄タバコ。
というわけで、いつか沖縄タバコの紹介をしたいと思っていたので増税にかこつけて紹介してみたがいかがだっただろうか。
今回の増税でも沖縄タバコは
うるま ¥190 → ¥250
バイオレット ¥180 → ¥240
ハイトーン ¥250 → ¥390
と、リーズナブルである(うるまとバイオレットは通常より質の悪いタバコ葉を使用しているため安価で税金もやすいらしい)。
流石に「試してみたらいかがだろうか」とかは書けないけれど、沖縄復帰前から脈々と販売されてきた「沖縄のローカル煙草」の記録としてざっくり見ていただければ幸いである(すみません!すみません!大したオチがつけれませんでした)。