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うちなーんちゅの「ン・ソ」「シ・ツ」問題
ずっと読めなかった文字がある。それを記事で紹介したら答えがわかった。
でももう一つの疑問が湧いた。謎スパイラル現象ここにあり!
先日の記事で長年の疑問が解けた。
『ザカンバソ屋』
ざかんばそや??
なに屋さんだろう?ざかん?ばそ?と通るたびに思っていた。
その答えをtwitterで教えてもらった。
「ザ カンバン屋じゃない?」
まさかの『THE 看板屋』。目からウロコである。
正直言うと、驚きつつ少しシマッタと思った。
まさかの読めないオチで、これってザカンバン屋の人が見たら嫌な気がするかも・・・と。
ごめんなさい!でも読めなかったんだもん!
といいつつ湧き出るもう一つの疑問。
以前友人から聞いた
【うちなーんちゅは「ン・ソ」と「シ・ツ」が書き分けが曖昧な人が多いんだよ】
という話が本当なのかを調べてみることに。
ザカンバン屋さん、あなたは一人じゃありません!きっと。
みんなに書いてもらった
「ン・ソ」と「シ・ツ」を全部入れた文章を考えてみた。
「そんなことしちゃだめっ!」
これを知り合いやら街の人にカタカナで書いてもらった。
ではいってみましょう。
★南城市出身 35歳 女性
書けてます。
しかしよくよく聞くと小学校4年生まで違いがよくわからなかったらしい。
「こんな感じかな」と思って「ン・ソ」と「シ・ツ」を書いていたそうだ。
優しいお友達が注意してくれたので発覚したものの、彼女がいなかったら間違いなく気付いていなかっただろう、とのこと。
★那覇市出身 25歳 男性
書けてます。
しかしこちらも聞くと中学生まで書き分けられなかったとか。
同じく友人に教えてもらったらしい。
ちなみにそれまでの字を思い出して書いてもらったのがこちら。
字に迷いがある。
★今帰仁村出身 50代 ヤクルトのおばちゃん
書けてます。毛筆なので勢いが感じられる字だこと。
おばちゃんは迷ったことはないらしい。
うちなーんちゅの「ン・ソ」と「シ・ツ」を調べてるのだと言うと「あなたはいつもおかしなことを言うわねぇ!」と真顔で返された。ぎゃふん!
★大宜味村出身 64歳 女性
出ました!ダメシ!
字が汚くて恥ずかしいわぁ、とおっしゃっていたがDEE的にはこれが正解です。
★名護市出身 36歳 男性
また出たダメシ!
内地出身の奥さんにツがシになってるよと教えてもらって直したんだそう。
残念ながら直ってません。
★那覇市出身 39歳 女性
おしいけどやっぱりダメシ!
本土で働いていたときに同僚から指摘されたことがあるそうです。でも直ってません。
★那覇市出身 40歳 男性
これもダメシ!
ちなみに前出の39歳女性とカップルなので、見事なダメシカップルここに誕生。
★宮古島出身 40代 男性
ダメシ!!
「ダメシですねー」と言うと「いやこれはツ」だと豪語される。
名前はツヨシさんなので、試しに名前も書いてもらった。
シヨシ
「え!つよしって書いてるし!」とまたもや主張されたが、シヨシです。
「あなたツをシって書いてるわよ」と指摘する奥さんともシヨシ・ツヨシ問題で喧嘩になったことがあるそう。どんな喧嘩ですか。
街にもあるよ
★ドラゴンフルーシ
声に出すと歯から息が漏れてやる気をなくす効果あり。
★ヅュウツイイ寸 500
そばセットの文字がなければ解読不可能。
『ジョジョの奇妙な冒険』で出てきてもおかしくない感じだけど、正解はジュウシイ付。
仮説をたててみた
書き分けられないのは地域に関係なく35歳以上の人に多い。
しかし20代でも誰かに教えてもらって直したとか、気を抜くと間違う恐れがあるとの声も聞いた。
そこで仮説。
1.スルー説
うちなーんちゅは小さなことは気にしない。
「ン・ソ」「シ・ツ」の違いなんてどうでもいいじゃないか。という説。
2.教師説
その昔沖縄には「ン・ソ」「シ・ツ」がごっちゃになる先生がいた
↓
先生に教えられた生徒たちは当然書き分けられない
↓
生徒の何名かが「ン・ソ」「シ・ツ」がごっちゃになる教師になる。
↓
先生に教えられた生徒たちは当然書き分けられない
↓
「ン・ソ」「シ・ツ」がごっちゃになる人が雪だるま式に増えていく
という壮大な説。
3.方言説
方言では「ン・ソ」「シ・ツ」の違いはないという強行説。
これは違うと思う。
4.DNA説
うちなーんちゅに流れる血がそうさせるという曖昧な説。
血は関係ないと思う。
みなさんの仮説もお待ちしてます。
いいや、いっそ twitter で一発解決を望みます!
メッセージはお気軽に。
http://twitter.com/dee_okinawa
追記
調査でわかったように、書き分けが曖昧になる世代は35歳以上から。つまりこの先「ン・ソ」「シ・ツ」の書き間違いは少なくなってくるはず。
ということは、これが沖縄の文化遺産になる日が来るのかもしれない。
大変貴重な「ン・ソ」「シ・ツ」なのである!
ということで、一日観光ツアーで『街中の「ン・ソ」「シ・ツ」の書き違いを発見しよう』みたいなのが、そのうち流行ると思います。(いやないか。)
実はこの記事を出したあとに「これって人によっちゃ反発・反感をかうんでは?」というご意見をいただいた。
あわわわわ。
もし気を悪くされた方がいたら本当にごめんなさい。
でも私は大好きです。
県外の人にも書いてもらった
東北出身のDEEスタッフによる再現
シャシツ
ツシャツ
・・ものすごく迷いが見受けられる。
日本全体でのことなのか?
ちなみに私はカタカナで名前を書くと結構な割合で
三才ってなに?
と聞かれる。
いいえ、ミオです。
今後とも宜しくお願い致します。