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【ゆる募】集落の気質ワードを集めたい おかわり
かなり前なのですが、【ゆる募】集落の気質ワードを集めたいという記事を出したのですがみなさん覚えていますでしょうか?
ざっくりおさらいしますと、沖縄の各地域には結構その地域の人を表したことわざみたいな言い回しが結構狭い地域(集落単位で)存在しており、それを集めたら面白いのではないか、という内容でした。
この記事を書いてからコメントでいくつか新しいものを教えてもらったのと、市町村誌などで見つけたものをコツコツ収集してきたので今回はそちらをご紹介したいと思います。
コメントで教えてもらった集落の気質ワード
最初に「結構狭い地域で存在しており~」と行っておきながらクソでかい主語の「八重山ひじゅるー」。個人的にはそこまで感じたことは無いのだけど、インターネットで検索しても結構ヒットする単語で割と今でも使われている言い回しのようです。
「冷たい」について冷酷な、みたいな意味ではなく「他人は他人と割り切っている」みたいなニュアンスが含まれているようなのですが、どうなんでしょうか。
こちらも結構大きな地域で「伊平屋・伊是名」の人の気質を表した言葉。「じゅーてい」は語源がわかりませんが「情け深い」みたいな意味として伝えられているようです。
僕も実際「伊平屋じゅーてい」という言い回しを伊是名島で聞いたことがあって、伊是名島ではだいたい縁側にお茶のセットが置いてあって旅人でも縁側でもてなしてくれるらしいです。その行為を「伊平屋じゅーてい」と説明していました。
続いて、前回国頭村与那の人が「ユナムンダクマ(与那の人は賢い)」という気質ワードを紹介したのですが、それに対してコメントで
国頭村の他の地域の言い回しも教えてもらいました。完全に辺戸の言葉は悪口な気がしますが、何か理由があっての言い回しなのか、辺戸の人はどう思っているのか(ひょっとしたらもっといい意味の捉え方があるのかもしれない)気になるところです。
国頭村でいうと他に「沖縄風土記全集 国頭村の今昔」という書籍で国頭村伊地の人について「伊地の槍持ちやあ」という気質が紹介されています。伊地の人たちは外敵に対し、真っ先に槍を持って向かったという話から来ているそうで熱しやすく、積極的な気質を表す言葉らしいです。
資料で見つけた気質ワード
続いて市町村誌などで見つけた気質ワードです。中でも「北中城村市 第二巻 民俗編」というところにいくつか載っていたのですが…
気質を表したと言うよりも他の集落を下げるワードとして沢山収録がありました。屋宜原の屋取(やーどぅい)というのは古くからの集落ではなく、移住者が作った比較的新しい集落のことをさします。ちょっと方向性は違いますが、これはこれで興味深くはあります。
最後に
前に西表島の祖納の人はイノシシ(猪突猛進)という気質ワードがあることを紹介しましたが、西表をフィールドにしている安渓 遊地先生の報告に
同じ西表の宇内の人は「ウナギ」、「フタデ・ガダリャ(干立村の人はカニ)」「フネ・カミ(浮舟集落の人は亀)」みたいに集落の気質は生きもので表されているとの記載がありました(報告)#西表島_の動物たちと人びとの関わり_#魚部る #山下博由 RT_@tiniasobu)。どんな意味なのかよく分からないものもあるようですが、ちょっと可愛いですよね…!
というわけでDEEokinawaにありがち、第一回からめっちゃ時間が経ちましたが集落を表す気質ワードの調査結果についてご報告しました。引き続き暇なときに収集を続けていきたいと思いますので、もしも皆さんのお住まいの地域で伝えられている気質を表す言葉があれば是非編集部にお寄せ頂けますと幸いです。そのうちまとめて辞書みたいにできれば面白いなと思います。