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塩せんべいにも天使のはねにもなれなかった新商品「みすてないで」とは
DEEでもたびたび話題にしてきた塩せんべいを作る際の副産物(いわゆる耳の部分)でできた、丸吉塩せんべいの「天使のはね」。
天使のはねは販売されてからは10年ぐらいだと思うのですが、ふわっとした食べたことのない食感やなんとなくカロリーが低そうな感じに徐々に人気が出て、ついに2021年は「洗濯したティッシュに似てる」と話題になり全国放送TVでも紹介されることに。
そんな天使のはねの製造元である丸吉塩せんべいが、天使のはねになれなかった「みすてないで」という商品を販売したと聞いたので工場直売店に行ってみました。
工場へ
丸吉塩せんべいの工場があるのは那覇市識名霊園近く。
工場の手前に売店があります。営業時間は8時から16時。日曜日は定休日です。
2021年で創業47年。この看板は創業当時からのものでしょうか。
もともとは塩せんべい屋さんでしたが、塩せんべいを作るときの型枠から飛び出した副産物「天使のはね」が大ヒット。
今では代表的な商品となっているそうです。
天使のはね
新商品の「みすてないで」とは
そしてこちらが「みすてないで」のPOP。
※せんべいになれなかったよ
※はねになれなかったよ!
でもおいしいよ!
POPと名前だけ見ると切なすぎる...!
でもお店の人に聞いたら「めちゃくちゃ売れている」そうです。
みすてないでの欠片ばかり集めた100円のみすてないでは、商品棚に置いた瞬間になくなるぐらい売れるとか。
このときも空っぽでした。
みすてないでの開発秘話
塩せんべいの型枠から飛び出したのが「天使のはね」。
塩せんべいにも、天使のはねにもなれなかったのが「みすてないで」。
みすてないでって、塩せんべいのどの部分なんでしょうか。お店の人に伺うと。
塩せんべいの「身」の部分なのよ。
天使のはねが売れて、塩せんべいじゃなくて天使のはねをたくさん作らないといけなくなったでしょう。
だから天使のはねをたくさん取れるように、薄く塩せんべいを焼いて残った真ん中の丸い部分。
えー!!!
つまりは塩せんべいの副産物だったはずの天使のはねが売れるようになって逆転現象が起こり、天使のはねを作るために残った部分が「みすてないで」。
ということは塩せんべいのどの部分ではなく、元々は塩せんべい自身だったのです。ただし薄く作っているので塩せんべいとしては売れない。
※せんべいになれなかったよ
※はねになれなかったよ!
内容を知ってからだとこの言葉が妙に重く思えます。でもそうじゃない。
コロナ禍で大変な今だからこそ「自分の身」を捨てないで大切にしたい。自分だけじゃなく、まわりの人も大切にしたい。
みすてないでは自分を大切にするという自戒と、大切にしてという願いを込めたネーミングなんですよ。
彼氏や彼女に渡したらいいよと若い子には言って笑っているのよ。
なんでも見方を変えれば活用できることがたくさんあるような、そんな勇気がもらえる商品なのでした。
食べよう
- みすてないで
- たしかに薄い塩せんべいです
あ、美味しい!
塩せんべいって硬いし、ボリュームがあるのですぐにお腹いっぱいになってしまいますが、みすてないでは薄い分サクッとしていて食べやすいし軽め。1袋で190カロリーなので小腹がすいたときにもちょうど良さそうです。
ちなみに、天使のはねが売れまくってできた商品なので、こっちも売れてしまうともう何を製造したらいいのかわからなくなるため、そんなに売れなくていいということでした。
(そんなことって!!)
今のところ買えるところは、工場前の売店か、のうれんプラザの直売店、県内ビッグワン、うるマルシェだけだそうです。