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屋根シーサーは阿吽どちらか
シーサーは屋敷の中に悪いモノが入らなくする沖縄の魔除けです。現在はだいたい門扉に阿吽の対で配されることが多く、なんでも「口を開けている方が雄、閉じてるのが雌。口を開けている雄は悪霊を追い払ったりかみついたりする。口を閉じている雌は福を逃がさないために口を閉じている」といわれているらしいです。
一方こちらは屋根に配された「屋根シーサー」です。屋根シーサーといえば竹富島など離島の屋根シーサーが取り上げられることが多いのですが、沖縄本島でも結構見かけます。
さて、ここで素朴な疑問なのですが対で配されるシーサーは阿吽がありました。しかしだいたい屋根シーサーは対でなく、1体だけ配されることが多いように思います。
屋根シーサーは阿吽どっちなんでしょうか。調べてみました。
俺の屋根シーサーディレクトリを展開します
まずは冒頭の屋根にあった屋根シーサー。よく見たらかなりユニークな形をしていて音楽家みたいな髪型の小型犬みたいになっていますが、口は開いています。
というわけで阿ですね。
こちらはどうでしょうか?
こちらも口が開いているので阿。
こちらも阿ですね。あとこちらのシーサーはセメント製のようです(あんまり見かけない気がする)。
鬼みたいな顔。阿。
トゲトゲしてるやつ。阿。
お尻が高いやつ。阿。
どこまで身体かわかんないやつ。阿。
おきなわワールドでみつけたやつ。阿。
こちらもおきなわワールドの琉球城下町の古民家のシーサー。阿。
ぺったんこ。阿。
いかがでしょうか。見つけた限り屋根シーサーは口を開いており、阿なことが分かります。屋根シーサーが口を開いている確率は100%!
…と自信満々に言いたい所ですが吽の屋根シーサーもいました。こちらは西原のバス停の屋根シーサー。
ずんぐりむっくりシーサー。吽。
こちらはちょっと珍しい、屋根に阿吽の2匹のシーサーが配されているもの。
口を開けた阿が多いですが、吽も少ないながらあり、色々バリエーションがあるようです。
まぁ時代的には屋根シーサー → 門扉のシーサーという流れであり(鉄筋コンクリートの四角い建物に屋根が存在しないので)シーサーが2匹になったのは近年のこと。なのでシーサーの雄雌や役割みたいな話は割と最近でてきたものだと思います。
なので屋根シーサーは特に口の開け閉めは役割や性別に関係せず、デザイン的な差異なんだろうと個人的には思っています(圧倒的に阿が多いけど)。
ところでこうやって見ていくと割と屋根シーサーには豊富なバリエーションがあるのにお気づきでしょうか。離島の屋根シーサーが注目されがちですが、沖縄本島のいつもの風景の中にある屋根シーサーももっと注目されると面白いなぁと思うわけです。みんなも観察してみましょう。