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シバサシコレクション2020
沖縄であたりをブラブラしていると、草を結んだようなものを見かけることがあります。
これは旧暦8月10日前後(地域によって異なる)で行われるシバサシと呼ばれる行事のもので、この日に屋敷の四隅や門にススキや桑を結んだシバを差すことで屋敷に悪いモノが入ってくるのを防ぐという意味があります。この「シバを差す」という所にもポイントがあり、屋敷や門扉に配されるシバはなんとか地面に対して直立するように配される事が多いようです。
さて、今年の旧暦8月10日は新暦でいうと9月26日にあたり、まだまだ色々な場所で差されたシバを見ることができます。現代的な住宅だとなかなかシバを差す所がなさそうですが、どのようにシバは配されているのでしょうか。集めてみました。
門扉に差し込みタイプ
まずはこちら。門扉の隙間に差し込むタイプです。
こちらは門扉の両脇に微妙なバランスでシバが差されています。門を開けるときに落ちないか若干不安な感じ。
門扉の蝶番部分の穴に差し込まれているやつもありました。
針金で固定タイプ
次はシバを針金や結束バンド的なもので固定しているタイプ。
こんな感じで固定されています。
こちらは建築資材的なものに固定。
こちらはガレージの柱的なものに固定している例。
パイプに沿って
家屋の周りに張り巡らされているパイプに差し込んでいるタイプ。
その他
上二つはちょっと見にくいのですが、門扉や家屋にあらかじめ細い配管を固定するガイドみたいなものがつけられていて、そこにシバを指しているパターンです。もともと何かで使われていたのを流用しているのかもしれませんが、シバサシ専用についているようにも見えます。だとしたらすごいですね…!
こちらは養生テープで固定されているシバ。長期はちょっと厳しそうですが、実際どのくらい持つのでしょうか。
ブロックの穴を利用した方法もありました。
こちらは植え込みに突っ込まれているタイプ。同化していてよく分かりませんが、よく見ると左右に1本ずつシバがささっています。
最後は店舗の前の蛍光灯に配されているもの。この写真は公設市場付近の店舗で撮ったもので、店舗が連なっている感じなので屋敷の四隅にシバをさす余地がないためにこんな位置にあるのかもしれないな、と思いました。
シバを見つけてにんまりしよう
というわけで、色々な場所に様々な方法で配されたシバのコレクション、シバコレ2020のご紹介でした。こうして集めて見ると色々個性があって面白いし、地域によっては全くシバが無い場所もありそのあたりの地域性も興味深いところです。
皆さんも散歩や通勤などの途中でシバに注目してみて下さい!本日は以上です。