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今は無き、愛すべき沖縄の市場たち
那覇市民の台所である牧志第一公設市場が、建替えに伴う移転のためいよいよ今週末にて一旦閉鎖となります。
振り返ればこの10年ほどの間に、沖縄県内でいくつかの市場の風景が無くなってしまいました。
本日はそんな愛すべき市場たちの、これまでの記事を振り返ってまとめてみたいと思います。
農連市場(那覇市)
閉鎖時期:2017年10月
まずは、まだ記憶に新しい那覇市の農連市場。
終戦後に闇市として誕生し、1953(昭和28年)年に「農連市場」として正式に開設されました。
市場が開設されて以来ずっとそのまま使用していた木造・トタン屋根の建物や、傍を流れるガーブ川の風景は、どこか東南アジアのような独特な雰囲気でなんとも言えない趣がありました。
現在は跡地に新設されたのうれんプラザが営業中。雰囲気はがらっと変わりましたが、変わらずに仕事を頑張るおばぁたちに会うことができます。
- 【復帰40周年特集】農連市場の風景(2012年5月16日)
- 農連市場のラジオ体操(2012年8月9日)
- 農連市場の謎自販機に迫る(2014年4月14日)
- 真夜中の農連市場で一日店長(2015年12月7日)
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閉鎖間近の農連市場に行ってきた(2017年10月30日)
若松公設市場(那覇市)
閉鎖時期:2012年
かつて那覇市前島にあった若松公設市場。
農連市場と同じく、戦後闇市のようにしてこの場所にトタン家のお店が集まりだしたのを那覇市が公設市場として管理し、後に上層階の市営住宅を含む建物を作って1Fに市場を入れたのだそう。
市場では商店や精肉店、パーマ屋、食堂などがほそぼそと営業を続けていましたが、建物の老朽化などのため2012年早々に取り壊されました。
古き良き若松公設市場を訪ねて(2011年1月17日)
新天地市場(那覇市)
閉鎖時期:2011年10月
那覇市牧志第一公設市場から農連市場へ向かう途中にあり、衣料品を扱う市場だった新天地市場。
市場そのものは2011年に閉鎖されてしまったものの、市場内で働いていた人たちはほぼそのまま、後から整備された新天地市場本通り沿いに移転して元気に営業を続けています。
新天地市場のその後(2013年1月17日)
糸満公設市場(糸満市)
閉鎖時期:2018年?
そして糸満市にある糸満公設市場も、老朽化による建て替えのため建物の取り壊しが現在進んでいます。
古き良き漁師町、糸満の昔ながらの雰囲気に触れることができる開放的な市場でした。
名物だった”しーぶんはカチャーシー”の貼り紙が、新店舗でも引き継がれることを願ってやみません。
古き良き糸満市中央市場を訪ねて(2018年4月13日)
昔ながらの市場の風景が好きだ
というわけで、今はもう無くなってしまった沖縄県内の4つの市場に関する特集記事を振り返ってみました。
どの市場も写真を見返すと懐かしい風景ばかり。
老朽化による取り壊しは予算的な問題もあり致し方ないとはいえ、個人的には、なんとか補強などを加えてできるだけ現状維持で保存する方向に持っていけなかったのかなぁと思ってしまいます。
これからも私たちが愛する古き良き沖縄の風景はどんどん消えていくのでしょう。
その日までに、できるだけたくさん足を運び、たくさんの写真と記事を残していこうと思います。
ちなみに現在も元気に営業中の市場の記事はこちら。(フリマっぽいのもありますが)
大晦日の中部農連市場(2011年1月6日)
一日だけの市場開放!中央卸売市場まつり(2015年7月24日)
模合の話が盛り上がって開設した「いしじゃゆんたく市場」(2016年4月18日)
これぞ沖縄の至宝、久志大川田市場(2019年3月4日)
人情味があふれる沖縄の市場。
是非みなさんも、お買い物をしに行ってみてくださいね!