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バイバイ、バイオレット
本日はタバコの話です。
DEEokinawaが始まって間もない頃に「増税だし沖縄タバコを吸い比べてみる」という記事を書きました。沖縄には県内でしか販売されていない沖縄タバコ「ハイトーン」「うるま」「バイオレット」という御三家がありました。
この記事を書いた当時は沖縄土産として3種類のタバコをまとめたものが売られていたりもして、今から考えるとすごい時代だったなぁと思います。
これらの沖縄タバコは米軍統治下でタバコを販売していた琉球煙草、オリエンタル煙草、沖縄煙草産業のタバコを沖縄返還に伴って日本たばこ産業(旧専売公社)が製造・販売を引き継いだものでした。このうち「ハイトーン」については2011年に販売が打ち切りになっています。
そして、2018年12月をもってついにバイオレットも在庫完売をもって終売することになりました。ついに沖縄タバコは「うるま」を残すのみとなってしまうわけです。本日はそろそろなくなってしまうバイオレットを記録に残しておこうというお話です。
1959年に販売
さて、沖縄タバコバイオレットは1959年に琉球煙草が発売。上の方に1961年の琉球煙草株式会社の広告がありますが、その頃から基本的なデザインは変わっていないようです。上についてる封緘紙はハイライトと同じもの。これはかつて販売されていた「ハイトーン」も同様でした。
最終的な価格は350円。2010年の記事で増税後180円→240円に値上がりするという話を書いていたのですが8年間でさらに110円高くなっています。それでも他のタバコに比べて安いのは旧3級品という質のあまり高くないタバコ葉を使ったもので、「うるま」も同様に旧3級品に分類されています。
タールは17mg、ニコチンは1.2mg。
反対側の側面にはバーコードとJTのお問い合わせ先。
中身をみてみましょう。
中のタバコはこんな感じです。ちょっと独特な匂いがするのですがこれはスミレの匂いだと言っていたおばぁがいたのを思い出します(絶対違う)。
「VioleT」の最後のTはなぜか大文字になっているんですが理由は分かりません。
気になる味は…といいたいことろですが、禁煙して久しいので喫煙はなしで。おぼろげな記憶を辿ると安いから許せる味だった気がします。それでも沖縄では高齢の女性が吸っていたイメージがあって(高齢男性はうるま)懐かしさを覚えます。
というわけで、本日はそろそろ終売になる沖縄タバコ「バイオレット」についてご紹介でした。
その昔、宮古の伊良部島で1週間くらい調査をすることがあったのですが(その頃は伊良部大橋もなかった)、いつも商店の前によろよろと歩いてくるおばあがいてそのおばぁが吸っていたのがバイオレットでした。話しかけても寡黙であまり会話はしてなかった気がするのですが、2-3回は島のことについて話を聞いたことを覚えています。
あのおばぁは元気でやっているのか、バイオレットがなくなったら次は何を吸うのだろうか、バイオレットの終売を聞いてそんなことをぼんやりと考えていました。