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沖縄の洗濯物干し台を観察する試み
沖縄らしい風景とはいったいなんでしょうか?古民家で赤瓦にシーサーみたいなステレオタイプの沖縄の原風景みたいなものは当然として、例えばセメント瓦だったり直書き看板だったり何気なく僕たちの目に入ってる風景の中にもまだまだ「沖縄らしいもの」みたいなものは沢山あるのではないかと思っています。
最近そんなことを考えながら、ブラブラあたりを散歩する事が多いのですが、この前建物を眺めていてふと気づいた事があります。
沖縄で圧倒的に物干し竿が使われていない
ということです。では何を使うのかといえば「洗濯ロープ」。沖縄の家屋には屋上などに洗濯ロープを張るための物干し台があるのをよく目にします。この洗濯物干し台、ひょっとしたらかなり沖縄っぽいなのではないでしょうか。今回はその形状などに注目しつつ洗濯物干し台を集めてみました。
愛しき洗濯物干し台
まずはこちらをご覧下さい。コンクリート製のタイプです。ちょっと紐は結びにくそうですが、頑丈そうでちょっとやそっとの風ではびくともしなそうな感じです。写真は撮ってないのですが、平屋の外人住宅でもこのコンクリート製の物干し台を何度か見た記憶があるので、結構昔からあるタイプのものなのかもしれません。
こちらは鉄製洗濯物干し台。観察していると一番多いのはこのタイプなのではないかと思われます。コンクリート製に比べると錆びなどで耐久性が気になる所ではありますが、洗濯ロープは結びやすそうです。
こちらも金属製。だいたいピンと洗濯ロープが張られているのですが、何かコツがあるのでしょうか。
こちらは金属製の物干し台が二つ。沢山洗濯物が干せそうです。
ちょっと変わったところでは塩ビパイプでつくられたものもありました。塩ビだと錆びないのでお手入れが楽そう。
それではアパートなどの集合住宅はどうでしょうか。最近の新しいアパート、マンションでは物干し竿をかけられるタイプの物干し台しか見かけないのと、割と古めのアパートでも物干し竿をかけるタイプのものが見られます。
しかしよくよく観察してみると、必ずしも物干し竿が置けるタイプだけではないことに気づきました。上の写真は物干し台というよりロープを張る金具のみが設置されています。
三角タイプ。物干し竿を置くには引っかかりがなさ過ぎなのでこれもロープを張る前提なのではないかと思われます。
各部屋のベランダ上部に洗濯物ロープを張るポールが出ている形式。ポールは隣の部屋と共有のようなのでちょっと気を遣いそうです。
物干し竿は使わない?
というわけで最近ちょこちょこ集めた沖縄の物干し台なのですが、もちろん物干し竿を使っているケースもあるのですが、圧倒的に洗濯ロープが主流、物干し台も物干し竿を考慮していないデザインのものがかなりありました。
沖縄で物干し竿が使われない理由はなんでしょうか。
推測するにひとつは塩害で物干し竿がすぐ駄目になってしまうこと。昔結構いい値段でステンレスの物干し竿を買って使っていたのですが、即錆びてました。切ない。そしてもうひとつは台風の影響なのかなと思いました。物干し竿を台風のたびに上げ下げするのって割と手間だと思うんですよね。
まだまだ収集段階なのですが、沖縄の洗濯物干しは結構色々なバリエーションがあり、なんか楽しくなってきます。難点は割と人の家のパーソナルスペースなので、ジロジロ見られないということでしょうか。
というわけでDEEokinawaでは皆様のお宅の洗濯物干し台の写真を広く求めております。県外だけどこういうやつあるよ!という情報もどしどしお送りくださいませ。識者の皆様からのご意見もお待ちしております。