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ぼんやりと天水タンクを眺めてみる
よく見る沖縄の風景としてあげられることが多い、水タンク。屋上に配されておりポンプでくみ上げた水を一旦ここにストックしておくというものです。
沖縄ではかつては水不足でしょっちゅう断水しており、断水対策として備え付けられたものだということです。ここ20年くらいは水不足による断水というのがないので、今の建物にはついていない所も多いように思います。
さて、今回ご紹介したいのは「天水タンク」。屋上ではなく地面に配されていて、屋根からの雨水をためる仕組みになっています。主にセメント製の円筒形のタンクで水道が普及する以前のものです。タンクの中は空っぽで水を濾過する装置などは存在せず、単純に雨水をためてそれを生活用水や飲料水として利用している感じらしいです。
この天水タンクですが、今もなおちょっと古い家にはタンクがあるところが多いように思います。というわけで本日は路傍の天水タンクを集め、愛でてみようという内容です。
結構あるセメント製タンク
まずは昔ながらのセメント製のタンクです。
割と古い家にはあったりします。
こちらはダブル天水タンク。
本体はセメント製っぽいのですが、上の蓋が金属製の天水タンク。
セメント製のものは円筒形のタンクがほとんどで、ほぼ全て同じ形をしています。何か規格的なものがあったのでしょうか。さすがに現在は雨を集める配管が通っているものは少なく、現在ではほとんど使われていないのではないかと思われます。
一度那覇の泊あたりで角形の天水タンクっぽいものを見つけたのですが写真がでてこなかったのでそのうちまたご紹介できれば。
樹脂製タンク
続いては屋上でも使われている水タンクを天水タンクとして利用しているもの。
この施設は謎なのですが、割と農地にもこの種類のタンクが配されており、作物の水やりなんかに利用されてる感じがします。
赤瓦の家に樹脂製天水タンク。
こちらはコンクリ製の家の天水タンク。
セメント製のタンクに比べて、まだ屋根からの水を流し込むパイプが通っているものが多くあり、ひょっとしたら現役なのではないかと思われます。
これは天水タンク?
雨樋からの水を一旦ドラム缶に溜める仕組み。これも天水タンクといえばそうなのかも。
写真だと分かりにくいのだけど、屋根からの雨水が一旦白いタンクに入って、さらに下の方に配管が通っている雰囲気。タンクとしては小さい気がするので天水タンクではないかもしれないが、下の配管が別のタンクみたいなものに繋がっていたりするのだろうか。
タンクローリーとかに乗ってそうなデカいタンクが目につくけど、よく見ると屋根からの配管が通っている。天水タンクだとしたら最大級じゃないだろうか。
災害時の時こそ天水タンクが役に立つのかもしれない
というわけで、なんかぼんやりと天水タンクのご紹介でした。先の台風24号では大規模な停電が長期に渡って起こった地域もあって、断水したという話も結構ありました。そしてまた台風25号がまさにやってこようとしています。
もうあんまり使われていないであろう天水タンクですが、こんな時には役に立つんじゃ無いかなぁとこれまたぼんやり思ったわけです。
天水タンクはブラブラ歩きながらよく写真を撮っていて、バリエーションが集まったらまた第二段を公開したいと思います。では本日はこれにて。