- DEEokinawaトップ
- コネタ
- 南城市で売られているくじゃくのかまぼことは
南城市で売られているくじゃくのかまぼことは
南城市の国道沿いにあるかまぼこ屋さん
先日、南城市佐敷あたりで車を走らせていたときのこと。
国道沿いにある、とあるかまぼこ屋さんの看板がふと目に入ってきたのですが、そこになんとも気になることが書かれていたのです。一旦通り過ぎてしまったのであわててUターン。
やってきたのは、ヘルシーかまぼこの店『千年寿』。
一見するとなんでもないかまぼこ屋さんのようですが、別の角度からも見てみましょう。
くじゃく...!
くじゃくの肉って食べられるんだっけ。いや、そもそも食べてもいいんだっけ(法的に)。
様々な思いが交錯します。
これは買ってみないわけにはいきません。
くじゃくの正体とは
店主「くじゃく?ああ、これのことだよ!」
示されたのは直径5cmほどの球状のかまぼこ。
これにくじゃくの肉が使われているのだろうか...。おそるおそる店主に尋ねてみました。
店主「はっはっは、くじゃくの肉は入ってないよ!これこれ、切ると中にたまごが入ってるの。
ぼくは京都に長くいたんだけどね、向こうではこれのことを【くじゃく】と呼んでいたから。ほら、断面が羽の目玉模様に似ているでしょ。たまごにつける色もいろいろあってね、これは食紅で赤くしているけど、他に抹茶を使って緑色をにしたり、味噌漬けにして茶色っぽくしたものもあるよ。」
詰め合せセットのいちばん奥に入っているたまごが入ったかまぼこが【くじゃく】だそう。
たしかに、緑色だったらくじゃくの羽の模様に似ていないこともないかもしれない。とりあえずくじゃくの肉が入っているわけではなかったようです。
店主「他所ではこういうかまぼこのことを【ばくだん】って言ったりすると思うんだけど、食べ物に【ばくだん】って名前をつけるのもあんまり良くないと思ってね。」
そんな店主のやさしい心意気に感動して、詰め合せセットを1パック買って帰りました。
帰ってから調べてみたところ、【くじゃく】というのは京都ではなく大分県佐伯市の郷土料理のようです。
参考)次代に残したい大分の郷土料理レシピ集|大分県(※佐伯 地域の項目を参照)
もしかしたら、大分出身の方が京都でかまぼこ屋さんを開いてこの【くじゃく】を売っていて、それを『千年寿』の店主が見たのかもしれませんね。
ヘルシーかまぼこの店というだけあって、健康に良いおからやココナッツオイルを混ぜ込むなど工夫している『千年寿』のかまぼこは、油っぽくなくあっさりとしていてとても美味しいかまぼこでした。また近くを通るときには買いに行こうと思います。そのときには緑色の【くじゃく】もあったらいいなと思うのでした。