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沖縄県発行のしまくとぅば読本の難易度がものすごく高い
これまでDEEokinawaでは「これでマジムンに会っても大丈夫!「つかってあそぼうしまくとぅば」」「めちゃめちゃディープな「豊見城しまくとぅば読本」」など地域のしまくとぅばを子供たちに伝えるための小冊子について紹介をしてきました。
前々回、前回のものは那覇市、豊見城市がそれぞれ発行していたのですが、今回の発行は沖縄県。この読本は小学生向け、中学生向けの二種類が発行されているようです。
この読本のなにがすごいのかという話なんですが、なかなかの初見殺しの内容なのです。
内容的には日常的なシーンを交えつつ、会話や単語をしまくとぅばで紹介していくという一般的な内容なのですが、さすがは沖縄県発行。
それぞれの内容が中南部、北部、宮古、八重山、与那国という5つの地域の言葉で紹介されているのです。ちょっと内容を見てみましょう。
「きゅーや、ぷかんかい ふぉーいが、いか。」
おいしいものは、何があるのかな。
「まーるむのや ぬんか゜ あかや。」
…意味もぱっと見は分かりませんが、なんて発音するのかも全然わかりません。これは難易度が高い。
- か゜は鼻にガ行がかかる感じの発音らしい
- ふは唇に歯を軽くつけて発音する
冒頭の解説で表記と発音について解説がなされてるのですが、しまくとぅばの奥深さを思い知らされます。
日常的な会話の他にもマブイを落とした時の対処法が各地域ごとに記されていたり、各地域の観光案内だったりとなかなか濃い内容になっています。
極めつけはこれ。学校の教科書に載っている名作をしまくとぅばにしたものも掲載されています。小学生用は「大造じいさんとがん」、中学生用は「走れメロス」です。僕のレベルではここまでくるともう復活の呪文くらいの文字の羅列にみえてしまいます。「走れメロス」はしまくとぅばで「走れめろすー」。これだけ覚えておくとします。
しまくとぅばは奥深いがおもしろい
淡々とパーントゥの説明をするおじいちゃん
というわけで本日は中南部、北部、宮古、八重山、与那国という5つの地域を収録した沖縄県発行のしまくとぅば読本のお話でした。冊子はこちらからPDFでダウンロード可能で音声付きのデータも公開されているようなので音声と表記を見比べたりしてみると面白いかもしれません。
タイトルで難易度が高いと書きましたが、限られた紙面の中でそれぞれの地域の言葉を紹介するって至難の業だと思うんです。「なんて読むんだよ!」って所から入って、しまくとぅばに子供たち(大人も)が触れる機会が増えるのはいいことなのかもしれませんね。それでは皆様、きゅーや、にふぁいゆー。また あっつあらー!