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めちゃめちゃディープな「豊見城しまくとぅば読本」
「シマ(地域)」で使われてきた「くぅとぅば(言葉)」、「しまくとぅば」。皆様はかつてコネタで那覇市が発行した「使って遊ぼうしまくとぅば」という小冊子をご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか(この記事です)。
英語の教科書よろしく、家族の紹介から入ってムーチーだったり、マジムンにあったときの対策法まで触れられているというすんごいディープな内容の小冊子でした。
…が、そんな内容をはるかに超えるしまくとぅばの小冊子があるのをご存じでしょうか。
低学年用・高学年用があります
それが、今回ご紹介する豊見城市が発行する「しまくとぅば読本」です。表紙を見たところ、そこまで那覇市の発行した「使って遊ぼうしまくとぅば」と違わないような気がしますが、これがまたすごいのです。
というわけで本日はこの「しまくとぅば読本」がどれだけディープなのか、皆様にご紹介したいと思います。
ここがディープ:5つの地域を収録
冊子では最初に豊見城市の地名が紹介されています。豊見城には24の字があるそうで、それぞれしまくとぅばでの呼び名が記載されているのですが…
下の方に凡例が書いてあります。豊見城言葉は「豊」、翁長(おなが)言葉は「翁」、我那覇(がなは)言葉は「我」、根差部(ねさぶ)言葉は「根」、饒波(のは)言葉は「饒」。
そうなのです。
このしまくとぅば読本では豊見城の5つの地域で聞き取りを行っていて、それぞれ微妙に言い回しが違うものについてはそれぞれを分けて表記しているのです。
例えば次のページは動植物の呼び名なのですが、
1匹の虫にそれぞれの地域の呼び名がと鳴き声がそれぞれ収録されています。こうして見てみる同じ虫でもと同じ豊見城市内でも地域によって呼び名や鳴き声が異なっていることがわかりますね。
語学の教科書定番の家族紹介のページも
各地域のものを収録。すごいけどどれを覚えたらいいのか。
ここがディープ:ちょこちょこ豊見城の情報が入ってる
引き続き内容を見ていきましょう。
始めの方は語学教科書的な買い物に行くシーンや、学校に行く、食卓シーンだったりが展開されていくのですが…
アウトレットモールあしびなーの話だったり、
漫湖水鳥・湿地センターの話だったり、
- 豊崎にじ公園に宮崎県の友達と
- 美らSUNビーチに高知県の友達と
豊見城のスポットを友達と巡ったりと、だんだん内容もディープになってきます。ちなみに宮崎県の美郷町と高千穂町、高知県の土佐清水市と豊見城市は姉妹都市なんだそうです。
他にも豊見城のまつりの話だったり
ジョン万次郎(豊見城で暮らしていたらしい)のマンガだったりとしまくとぅばだけでなく豊見城の情報がこれでもかと盛り込まれています。
ここがディープ:電子書籍は音声も収録
そしてこの豊見城しまくとぅば読本ですが、アンケートに答えれば誰でも電子版をダウンロードすることができるのですが電子版には
「音声を聞く」というボタンがついております。これを押すと…
実際に音声で収録された各字のネイティブの音声を聞くことが可能です。力の入りようがすごい…!
これで豊見城での会話はバッチリだ
というわけで本日は豊見城市が発行する「しまくとぅば読本」のものすごい力の入ったディープな内容をご紹介いたしました。先も言いましたがこのしまくとぅば読本は豊見城市のサイトでアンケートに答えれば誰でもダウンロードできますので気になった方は是非その内容を確かめてみてください。
各市町村のしまくとぅばの冊子的なものはまだまだ面白いものがありそうなので、また何か見つけたらご紹介したいと思います。
本日は以上です。