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宜野湾市役所にある銅製の千羽鶴のはなし
宜野湾市にある宜野湾市役所。
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市役所の中に足を踏み入れてみると、天女の像だったり(宜野湾市には羽衣伝説が伝わってるからだと思うけど)、よく分からないけどマーラン船の模型だったり、いろんなものが展示されています。
まぁ大体市役所的なものにはよくわからないオブジェ的なものが沢山ありますよね。
そんな中エレベーターの横にややひっそりと展示されているものがあります。
それがこちら。銅でできた千羽鶴です。この銅製の千羽鶴、京都府板金工業組合というところから宜野湾市に寄贈されたらしいのですが、今回はこの千羽鶴にまつわる話をご紹介したいと思います。
経緯がかかれたプレートを読んでみると次のような事がかかれています。
平和を願い人々の善意で献上された千羽鶴が心無い悪戯で燃やされたことを知り、京都府板金工業組合は、燃えない鶴を作ろうと各組合員に呼びかけました。趣旨に賛同された(社)日本銅センターの材料提供の申し出を受け、銅の織鶴を一羽一羽、職人が心を込めて制作致しました。
銅の千羽鶴は月日が経てば色は変わりますが、人々の平和を願う気持ちは決して色褪せることの無いよう、また、戦没者の御霊が安らかにとの思いを込め、この織鶴が宜野湾市から平和のシンボルの一つとして末永く伝わる事を希望します。
2011年2月3日
寄贈 京都府板金工業組合
協賛 (社)日本銅センター
「心ない悪戯で千羽鶴が燃やされた」とはいったいどういうことなんでしょうか?調べてみたら新聞記事がありました。
概要をかいつまんで説明しますと、2010年7月14日に宜野湾市の「嘉数の塔」に追悼式で供えられていた千羽鶴が何者かに燃やされるという事件があったらしいのです。これに心を痛めた京都府板金工業組合が燃えない千羽鶴として銅板をつかって鶴を折って、宜野湾市に寄贈するということがあったようです。
さらに調べてみると千羽鶴が燃やされた事件をうけて、2010年11月に宜野湾市の寄贈に先駆けて鹿児島県板金工業組合が同じように那覇市の対馬丸記念館に銅板で作った千羽鶴を送ったという記事もありました。
千羽鶴を燃やされた事に対して、燃えない千羽鶴を作って贈る…トンチが効いたというか粋な計らいですよね。
本日は「慰霊の日」
さて、本日6月23日は沖縄県にとっては特別な日です。1945年に沖縄戦の組織的な戦闘が終結したことにちなんで「慰霊の日」が定められ、学校や役場も今日はお休みです。
いろいろなひとがいます。いろいろな意見があります。
あんまり偉そうなことは言えませんが、慰霊の日は私たちそれぞれが「戦争」だったり「平和」だったりについて何をなすべきなのか自分の頭で考えてみるよい機会なんじゃないかと思います。
それでは本日は以上でございます。