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【100年寒波】沖縄の雪の地を訪ねる
皆さんこんにちは。寒波のピークは過ぎたようですが、まだまだ寒いですね。
先日、沖縄では雪が観測されたそうで、これは39年ぶり史上2回目のことらしいです…とはいえちょこちょこ目撃談もあるので観測されてないだけでみぞれ程度の雪はそこそこ降ってるんじゃないかと思います。
まぁ沖縄県は日本の都道府県の中で最も雪と縁遠い県だと思うのですが、皆様は沖縄に「雪」と名のつく場所があるのをご存じでしょうか。
表紙は息子に破り去られました
僕がその事を知ったのは県内の出版社、ボーダーインクさんから出ている「ぼくの<那覇まち>放浪記」という本からで、その地名は「雪の崎(ユーチヌサキ)」。なんと那覇にあるのだそうです。
「雪の崎」を探して
「雪の崎」…なんとも幻想的な地名です。そこにはいったい何があるのでしょうか。
というわけで、やってきたのは那覇市の若狭、若狭海浜公園です。
- 存在感がすごい
- 足下は県警のテープ
若狭海浜公園といえば、あの龍柱でも有名な場所ですね。1月24日に竣工お披露目式が開かれたらしいですが、お披露目式を前にペンキで落書きされたらしく足下にはブルーシート、沖縄県警のテープが張り巡らされていました。犯人はすでに捕まったそうですが、犯罪ですよ。落書き。
海浜公園内を「雪の崎」を探して歩きます。
海浜公園内から見える波之上ビーチ。さすがに寒くて誰も泳いでいません。
向こうに見えるのは波之上神宮。
「雪の崎」やーい
「雪の崎」を探してあちこちウロウロしているのですが、いっこうに見つかる気配がありません。寒いし、眠い(先日辺戸岬まで行ったので)。
ここが「雪の崎」だ
もう見つからなくて、そのまま帰ろうと思いましたがよくよく公園の案内図を見てみると道を挟んで反対側にも若狭海浜公園がありました。こちらは芝生が広がっています。
こちらを歩いてみると…
お…!
「雪の崎跡」の看板を発見いたしました。
「雪の崎跡」はちょっとした岩山に階段がついていて
上には拝所が。
看板によればこのあたりはもともと「上の毛(ウィーヌモー)」と呼ばれる高さ20mくらいの台地で、雪の崎(ユーチヌサキ)はその岬部分。岬の下部分が、波で削り取られて斧の形に似ているから「ユーチヌサキ」と呼ばれていたのだそうです。
…斧?
そう。沖縄には「ユーチ」と方言で言われる小型の斧があるのだそうで、斧に似た岬で「ユーチヌサキ」という名前がついて、それにあとから「ユーチ」という音に「雪」という文字が充てられたという経緯なのだそうです。
昔は岬だった
上の毛は1951年に辻と若狭が米軍の立ち入り禁止地区から開放された後、埋め立てに使われたり、ダイナマイトで爆破されその跡地には若狭小学校が新設されるに至ったのだそうです。
取り残された岩
現在残っているのは爆破された岩のほんの一部で、周辺住民の拝所として存在しているというわけなのです。
雪だけど雪じゃない
この辺り、全部海だったのかな
というわけで本日は雪とは全然関係無い、そんな雪崎跡から記事をお届けいたしました。24日は沖縄各地でアラレも降ったりしたらしいので、雪崎に雪が降る…そんな光景も見られたかもしれません。
以上、【100年寒波】ウィーク2本目の記事でした。
1/25(月)沖縄本島で雪は見られるのか?
1/26(火)沖縄の雪の地を訪ねる←イマココ
1/27(水)寒い日の動物たちはどうしているのか
1/28(木)島バナナで釘を打つ
1/29(金)寒波で魚は海岸にあがるのか
明日もご期待下さいませ。