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これでマジムンに会っても大丈夫!「つかってあそぼうしまくとぅば」
沖縄で古くから使われてきた「しまくとぅば」。沖縄県では9月18日を「しまくとぅばの日」と決めたり、県内各地でしまくとぅばの継承・普及を目的に様々な試みが行われています。
本日はその試みの中から那覇市で作られた小冊子「使って遊ぼうしまくとぅば~ちかてぃあしばなしまくとぅば~」についてご紹介したいと思います。
この小冊子は那覇市が2014年の9月に作成して、市内全小中学校に配布されたものの低学年用で、僕は古書店で購入したものです。
さて、この小冊子どんなものが書かれているのでしょうか?
使って遊ぼうしまくとぅば、その内容とは
まずは目次を見てみましょう。
僕には全然分からない…!
…うん。内容が分かる方はかなりしまとぅばに精通されている方だと思います。
目次の横にはお話の登場人物が。主人公「たーけー」とその家族が中心となっているようです。しまくとぅばとそれに対応する言葉が書かれているので初心者でも安心ですね。
内容は英語の教科書みたいな感じで内容が展開していきます。
ちなみに「おばあさん」は那覇で使われている那覇ことばでは「はーめー」。たまに初対面のおばあさんを「おばぁ」と呼んで「あんたのおばぁじゃないよー」みたいな話もあるので皆さん注意しましょうね。
欄外では首里言葉での呼び方も併記されてます。
内容はさらにディープに
内容は家族の紹介から入って、気持ちをあらわす言葉、一日の生活、あそびと続き、沖縄の行事ごとに進みます。
はつムーチーをつくる手伝いをするくだり。初ムーチーとは子どもが生まれて最初のムーチーのこと。
こちらは墓場のピクニックでもおなじみの清明のくだり。重箱の中味をしまくとぅばで解説していたり、親戚のオジサンが「何歳になった?」というよくあるシチュエーションに対するしまくとぅばでの返し方も掲載されています。
満1歳のタンカーユーエー。このあたりは沖縄に住んでいないと全くなじみがない内容です。
マジムンに会っても安心
極めつけはこれ。
「妖怪に襲われないためには」
人生において妖怪に襲われるシチュエーションはそんなに無い気もしますが、沖縄では驚いた時にマブイ(魂)を落とすと言われていて
マブイを落とした時の対処方法「マブイグミ」だったり
「わたしがたたきつぶす。」
マジムンを寄せ付けない石敢當の話などが載ってます。
奥が深いしまくとぅばのセカイ
ということで本日は「使って遊ぼうしまくとぅば~ちかてぃあしばなしまくとぅば~」の内容をざっとご紹介しました。
ただ方言を紹介するだけじゃなく、きちんと大学の先生が監修をしていて小学生向けとはいえ侮れない内容になっています。これでマジムンに会っても安心ですね。
この冊子、高学年用もあるらしいので興味のある方は探してみてください。