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さようなら南都丸
先日、ハブ酒のハブはどのように瓶詰めされるのかという記事で南城市にあるおきなわワールドさんに行ってきた訳なんですけど、その際に「近々ウチの南都丸が廃船になるので取材にきませんか?」というお声がけを頂きました。
これが南都丸です。見たことがある人もいるのでは。
おきなわワールドに行ったことがある方はご存じだと思うんですが、南都丸(なんとまる)とはおきなわワールド内にある船のモニュメントのことですね。
この船が廃船…どういうことなんでしょうか?というわけで本日は2014年9月15日に行われた「南都丸廃船の儀」についてお送りしたいと思います。
実はすごい南都丸
さて、この南都丸なんですが実は船のモニュメントではないのです。
全長31メートル/幅8メートル/高さ7メートル/重さは約110トン
この船は琉球王朝時代に対アジアの貿易に使われた進貢船を復元したものなのですが、1992年に玉泉洞開園の20周年を記念して船大工の越来文治さんと8人の弟子が進貢船の絵だけを元に8ヶ月かけて復元したというちゃんと海に浮かぶ船。
復元費は1億2000万もかかっているのだそうです。
今は船を遠くから見られるだけですが、ちゃんと航海したこともあるのです。いつも何気なく見てたんですがそんなすごい船だったとは…!
- こちらは帆先に付けられていた面シーサー
- 後ろの絵は鷲。早く目的地に着くという意味があるそう。
それぞれはためく旗にも意味がある
今回老朽化のため、廃船となるのですがこんなことならばもっとじっくり見ておけばよかったな…と思いました。
南都丸廃船の儀
それでは2014年9月15日に行われた「南都丸廃船の儀」、どんな様子だったかお届けしたいと思います。
社長さん、来賓のご挨拶から始まり
- 子ども達がゆっくりと
- 南都丸の帆を下ろす
子ども達によって帆が下ろされます。
船上から演奏
人間国宝の照喜名朝一さんが「散山節(さんやまーぶし)」を献奏。三線と朗々とした歌が会場に響きます。
ハブ供養の時とは違うお坊さん
そして読経と焼香。
最後に会長さんの挨拶と、記念撮影で廃船の儀は終わりました。この日は祝日だったので多くの人が足を止めて南都丸の廃船の儀を見守っていました。
南都丸、まだ会える
こうして廃船の儀を終えた南都丸、9月30日までは解体せずに展示されているらしいので、最後にじっくり見てみたい、お別れがしたいという方は今度の週末にでもおきなわワールドに足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 進貢船関係の展示
- 南都丸関連の展示
- 南都丸のレプリカ
- 当時の新聞記事
あわせておきなわワールド内の王国歴史博物館では「~さよなら南都丸~ 『大交易時代と進貢船』展」と銘打って南都丸と沖縄の進貢船についての企画展をやっているのでお見逃しなく。あ、入場料はかかりますよ!
取材協力:
おきなわワールド 文化王国・玉泉洞
〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川1336
[お問い合わせ]Tel:098-948-3222
[年中無休]9:00〜18:00
http://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/