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「沖縄の算数ものがたり」が割とマニアック
先日、図書館で「沖縄の算数ものがたり」なる本を見つけました。この本は沖縄県小学校算数教員区委員会編で昭和59年に発刊されており、小学校向けに身近なものを例に算数の色々な話題を紹介する内容になっているようです。
この「沖縄の算数ものがたり」なんですが小学生向けにも関わらず目次を見て見ると
・太陽石(ティーダイシ)
・「わらざん」と「すうちゅうま」
・台風銀座 沖縄
・沖縄のほこり具志堅選手
・琉球泡盛30度
…などすごくマニアックな内容になっているのです。本日はその内容をちらりとご紹介しようと思います。
沖縄の算数むかしむかし
第一章は「沖縄の算数むかしむかし」。
沖縄の歴史的なものや計算方法などを紹介しつつ、掘り下げていく内容です。
- クヮディーサーの木かげが、時計のかわりに
- わあい、遊び時間だ!
太陽時計の項目では太陽を使った時の計り方を紹介しつつ、クワディーサー(ももたまな)の影で時間を計る的な話がほのぼのしたイラストとともに紹介されてます。
さっそくカンカンしましょう。
ほかにも豚をカンカン(重さを量るという意味の方言らしい)して、サンミン(算数という意味の方言)祝いで酒を飲む話や
なぜか劇画調
沖縄で昔使われていた算用数字の「すうちゅうま」や「藁算」についても紹介されています。
数や形から見た沖縄の姿
第二章は「数や形から見た沖縄の姿」という内容。
首里城にある守礼門から線対称の話がでてきたり
沖縄で最も高い山、オモト岳を自分の身長から割り出したり
さすがに無理があるんじゃないのか。
国頭村にある宜名真トンネルの長さを歩数で割り出したりしています。
特筆すべきは「沖縄のほこり具志堅選手」という項。この項では具志堅用高のノックアウト率から割合の計算の説明をしています。
- 華麗なアッパーを決める
- ストレートパンチ
挿絵も気合いが入ってるんですが、全然内容が伴ってないところもポイントです。
沖縄のくらしに生きている算数
第三章は「沖縄のくらしに生きている算数」。身近なものから算数を紹介します。サトウキビからいくら砂糖がとれるのか計算してみたり
泡盛の度数から水で割るとアルコールがいくらになるのかの計算などが紹介されています。泡盛の話の最後には「泡盛が世界各国に輸出され、世界の人々に親しまれるようになって欲しいですね」という言葉で締められておりおおよそ小学生に向けられてない気もします。
「沖縄の算数ものがたり」はマニアック
以上「沖縄の算数ものがたり」の内容をかいつまんでご紹介いたしました。
おきなわワールドの玉泉洞の鍾乳石の数を計算したりしてます。
「沖縄の算数ものがたり」は内容全てが沖縄の何かをテーマにして算数の話題に結びつけられており、小学生はもちろん今大人が読んでも「こんなネタがあったのか!」と驚くこと請け合いです。図書館で貸し出されたりしていますので、興味のある方は是非探してみてください。