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いでよ!赤べこシーサー
指でちょんと突くと首がゆらゆら揺れる、福島県会津地方の張り子玩具「赤べこ」。
鮮やかな赤いボディにとぼけた表情が愛らしい人気の郷土玩具ですが、これをシーサーで作ったらかわいいのでは?と思ったのです。
折しももうすぐお正月休みに入る時期。冬ごもりのおうち工作にもいいかもしれません。
というわけで、いざ工作開始!
まずは型づくりから
張り子はこれまでにも何度か作ったことがあるのですが、久しぶりなのでおさらい。
1. ねんどなどで型を作る
2. はじめに新聞紙、その上に和紙を重ね、でんぷんのりを溶かしたものを塗りながら貼っていく
3. しっかり乾燥させたらカッターなどで切り込みを入れて型から外す
4. 切れ目にのりを塗りながら和紙を貼り付け接着する
5. 紙ねんどを溶かしたものやジェッソを表面に塗ってなめらかにし乾燥させる
6. 色を塗って仕上げる
ざっくりこんな感じの流れで完成です。
1. の型については本来の張り子は木型だったり、丸形であれば風船を使ったりもできますが、今回はより自由な造形ができるねんど型でいきます。息子が幼稚園で使っていた油粘土を拝借。
少し練って柔らかくしたら、シーサーのかたちを作っていきます。
こねこね〜こねこね♪
ここで気をつけなければいけないのが、なるべく単純なかたちにすること。張り子ではあまり細かい形は再現できません。もし細かいパーツをつけたい場合は別で作ってあとから貼り付ける方法が良いようです。
できました!今回は首振りの仕掛けも作るので、頭と胴体を分けて作り首をながーくしておきます。
和紙を貼っていく
ねんど型ができたら次は重要な紙貼りの作業です。
ねんど型に直接新聞紙を貼ってしまうと後から剥がすのが大変らしい(あとのりを塗るとドロドロに溶ける)ので、ラップを巻いていきます。ネット上に情報を残してくれてありがとう先人たちよ。
私はかなり雑なのですが、なるべくぴっちり張ったほうが仕上がりがきれいです。
でんぷんのりを水で3倍ぐらいに薄めたものを用意。これを筆やはけで塗りつつ、新聞紙を重ねていきます。
できました!頭部にはシーサーのたてがみを表現したつもりでしたが、包んでしまうとよく分からなくなってしまいました。あとで色付のときに描くことにしましょう。
新聞紙の上から和紙(今回は書道用の半紙)をちぎってどんどん重ねていきます。紙の厚さにもよりますが、だいたい5〜6枚分は重ねたと思います。新聞紙が透けないぐらいが目安。
和紙が貼れたらしっかり乾燥させます。
ここで怖いこと言いますね。実はこれ、記事更新の前日です。
最初はベランダに出していたのですが、雨が降ってきたので朝まで扇風機をつけっぱなしにして乾燥させることに。
頼む、乾いて...くれ...ッ!!
型から外して組み立てる
翌朝。
なんとか乾きました!ありがとう扇風機!!
そして本来ならこの上にジェッソなどを塗り重ねて乾燥させるのですが、時間がないのでこのままいきます。許せ赤べこシーサーよ。
カッターで切れ目を入れて型から外します。ここがうまくいくかどうか実は夢に出てくるぐらい心配だったのですが、ラップを巻いておいたおかげでパコッと気持ちよく外れました。よかったーーー。
ぱこっ!
たてがみは潰れたけど口の部分はけっこう再現できた
次にこれを組み立てていきます。
ただの張り子人形ならそのまま切れ目を閉じてしまえばOKなんですが、今回は首振りにするのでちょっと工夫が必要です。
胴体に首を通すための穴を開けて大きさを調整していきます。賢明な読者の皆さんはもうお気づきかと思いますが、これ胴体の大きさに対して首が太すぎましたね。いや、頭が大きすぎるというか。
でももう後戻りはできません。いけいけどんどん!
なお、切れ目に和紙を張って仕上げるときれいになりますがここも割愛!(のりで貼り付けただけ)
時間ないけど張り子作ってみたいなーという方がいたら(いない)是非この作り方を参考にしてくださいね。
色を塗って仕上げ!
さあ楽しい色塗りです。時間的にもヒリヒリしてきました。
アクリル絵の具でばーっと塗っていきます。
首が長すぎてつっかえたので少し切り、おもりとして油粘土を詰めました。ナットなどを貼り付けても良いですね。
バランスを見つつ首と胴体を糸で結んで、
最後に目を入れます。(絵の具が乾いてない)
完成!!!
えっ...かわ...
ちょっとまってめちゃめちゃかわいくないですか?
頭がちょっとでかいけど、赤べこらしさもありつつちゃんとシーサーに見える!(ますよね?)
うわーこれ流行っちゃうなー量産オファーきちゃうなー。
国際通りの御菓子御殿の隣に赤べこシーサー御殿が建っちゃうかもなー。
胴体の手術跡がちょっと痛々しいけど
ほなちょっと揺らしてみるとしましょうか。
揺れへんのかい!!!
構造的には問題ないと思うんですがビタイチ揺れませんでした。
首が太すぎて、頭が重すぎて、胴体の穴が狭すぎたのが敗因でしょうか。悲しい。
でも、置物としてはとってもかわいいのでこのまま部屋に飾っておきたいと思います。
そのままでもかわいくて首が動けばもっとかわいい赤べこシーサー、みなさんも冬休みの工作に作ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに「赤べこ×神獣シリーズ」というガチャガチャで「シーサーベコ」というのがあるそうです。これもめちゃくちゃかわいいので見つけたら是非やってみたいと思います。