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「やんばる9ダムスタンプラリー」に参加してみた(前篇)
沖縄県北部にある9つのダムに出かけてみよう
DEEokinawaでは、これまでにも数回、沖縄県内のダムの特集記事をお届けしています。
【ダム探訪】那覇の金城ダム
【ダム探訪】宜野座村の漢那ダム
【ダム探訪】金武町の金武ダム
【ダム探訪】東村の福地ダムのパネルゲームがアツい
それでも今回取材に踏み切ったのは、やはり「やんばる9ダムスタンプラリー」がアツかったから!そして、もうひとつ。それぞれのダムにキャラクターがいるという噂を耳にしたからなんです。
これからの季節、キャンプをしたい!山の中で涼みたい!大自然で癒されたい!ですよね。そのついでに、ゆるキャラ(?)に会いにダムを巡ってスタンプラリー!などいかがですか?
と、張り切って出かけたものの、那覇から向かうと北部のダムはけっこう遠いのです。
今回巡るのは、スタンプラリーの設置場所である9つのダム。(福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダム、漢那ダム、羽地ダム、大保ダム、金武ダム)
ようやく国頭村の大きな街・辺土名(へんとな)までやって来ました。
この時点で、出発から約1時間半……。それでも、最初の目的地、辺野喜(べのき)ダムまであと25分かかるそうです。
普段は「小さな島・沖縄」なんて文章を書くことが多いですが、撤回したい。沖縄は縦に長いのですね。しかも、うっかり忘れていましたが、ダムがあるのは山の中。ちょっとナメてました。これでは、やんばるたろうさんの「ダムカード集め」の記事のように、1日で全て回るのは無理って展開が待っているかもしれません。先を急ぎます。
こんな山道をさらに登り、最初のダムに着きました。
1. 辺野喜ダム(国頭村字辺野喜)
あいにくのお天気ですが、喜び爆発。「やっと着いたーー!!」
こちらが国頭村字辺野喜にある辺野喜ダムです。
地図で確認すると本島最北端で、昭和61年4月から管理が開始されました。やんばるのダムの公式サイトでは『ダム周辺の森にはヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラ、ケナガネズミなどの天然記念物が生息しています。』との記述がありますが、まさに!豊かな自然に囲まれています。
残念なことに、こちらのダムは無人なのでスタンプラリーの設置はありません。スタンプと一緒に集めようと思っていたダムカードも、次の場所まで持ち越し!辺野喜ダムに来た証拠として、合言葉を伝える必要があるそうなので、マスコットキャラクターの名前を覚えておきましょう。「伊集(いじゅ)の花」をモチーフにした『イジュン』さんです!
無事、ゆるキャラにも会えたので、次のダムを目指します。
2. 安波ダム(国頭村字安波)
辺野喜ダムから南下すること約30分。次の目的地、安波(あは)ダムに着きました。
公式サイトで紹介されている安波ダムのキャッチフレーズは「やんばるの神秘が息づくダム」。昭和57年4月から管理が開始されていて、こちらも豊かな自然に囲まれています。マスコットキャラクターはヤンバルクイナをモチーフにした『ルクイナ』さん。
そしてようやく!最初のスタンプラリーポイントに到着です!!ここまで出発から約3時間!!長かった……涙
安波ダムでは、無人だった近隣2つのダムの管理も行っています。ここで一気に、辺野喜ダム、普久川ダム、安波ダム3つのダムのスタンプをゲットしました♪
何だろう、この達成感。ここまでの3時間が一気に報われた気がするのが不思議。
と、ここでお気づきかもしれませんが。実は今回、普久川(ふんがわ)ダムに行きそびれてしまいました。「近くまで行けば案内板が出ているだろう♪」と軽ーく考えていたのですが、それらしき標識に出会えず。先に安波ダムにたどり着いてしまいました。おそらく近いはずなんですが……。
実はこのスタンプラリー、各事務所の窓口が開いている午後5時がタイムリミット。戻っていると時間がなくなりそうなので、とりあえず先を急ぎます。
「このダムの後に(普久川ダムにも)行ってみたらいいさー」と言ってくれたおじさん、ごめんなさい。
安波ダムでは、運が良ければこのダムで穫れたという天然ウナギにも会えるかもしれません。(写真を撮り忘れました…)
ダムのどこかに隠れている、お花で作られた「アハダム」の文字も探してみてくださいね!
3. 新川ダム(東村字高江原)
東村まで南下して、新川(あらかわ)ダムにやって来ました!こちらはこじんまりとした印象。公式サイトによると、「復帰後に沖縄総合事務局が初めて完成させたコンクリートダム」というのが一番のアピールポイントです。周辺の自然は手つかずの状態で残され、数多くの野鳥を観察することができます。
「リュウキュウアカショウビン」がモチーフのマスコットキャラクター『アラリン』さんは、自分も野鳥観察の格好。この周辺は、キャンプ愛好家たちにも愛されているポイントなようですよ。
4. 福地ダム(東村字川田)
「今日のタイムリミットまでに、あと2カ所回りたい!」そんな淡い願いは、福地(ふくじ)ダムに着いた瞬間消え去りました。
公式サイトにおける福地ダムのキャッチフレーズは「やんばるにそびえる県内最大のみずがめ」。その名の通り、このダム広いんです!!しかも、ダムについて学ぶことができる、ダム資料館があります。
資料館に入ってすぐの所にある大量のパネル。けっこう勉強になりました。
北部に点在する9つのダムの中でも、今回ご紹介した5つは「東系列5ダム」というひとくくりのダム。より多くの水を貯めておけるよう、それぞれが水路で結ばれているそうなのです!その5つも貯水池の大きさによって、2種類に分けられます。
(1) 取水ダム:降った雨を集めて他の大きなダムに送る。(貯水池が小さめ)
例)辺野喜ダム、普久川ダム、新川ダム
(2) 貯水ダム:貯水池に余裕がある大きなダムで、取水ダムから送られて来た水も貯める。
例)福地ダム、安波ダム
私が「小ぢんまりしているな」と感じたダムは、どれも取水ダムだったよう。なるほどなー。それぞれに役割があるんですね!
そうそう。スタンプラリーとダムカードの配布場所は、ダム資料館から少し離れた場所にある事務所の方なのでご注意を!
最後に、パイナップルをモチーフにしたマスコットキャラクター『パヌー』さんと記念撮影♪大満足の1日となりました。
植え込みで作られた「フクジダム」の文字と、ダム資料館で見かけた大量のエビがいる水槽も探してみてくださいね。
まとめ
「やんばる9ダムスタンプラリー」にチャレンジしよう!という今回の企画。
結果としては、全てのダムを1日でまわることはできませんでしたが、これだけのスタンプとダムカードをゲットしました♪
ところでみなさん、写真を見ながらお気づきでしたか?どのダムも貯水率が多くないのです。
取材に出かけたのが5月上旬。ちょうど雨が少ない時期だったからだ!と信じたい気持ちもありますが。どちらにせよ、節水は大事!!と感じた一日でもありました。
後編に続く!