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実録!娘が保育園にドングリおにぎりを持っていくまで
先日沖縄市の博物館で開催されている「沖縄市の自然 やんばるの入口」という展示を娘と見に行きました。
「沖縄市の自然 やんばるの入口」12月25日まで
「やんばる」というと、高速の許田インターを降りた先だと思っていましたが、実は沖縄市ぐらいからやんばるの赤土が始まってるのだそうです。展示では、その証拠として赤土にできるドングリの森が、沖縄市にもあることが紹介されています。
いきなりのドングリ展示。こどもは大好き
そこでダンナが娘に「むかしはドングリ、混ぜご飯にして食べてたってよ」と一言。なんでも沖縄ではその昔国頭村や大宜味村でドングリを混ぜご飯にして食べていたとのことらしい。
料理に興味を持ちだした3歳の娘はそれを聞いて「保育園にドングリのおべんとう持っていくの!」
さてダンナくん、出番だよ!
ドングリを採ってくる - 沖縄のドングリ事情
まずは材料となるドングリ拾いです。
本土では公園などで気軽に落ちていますが、沖縄ではドングリは貴重品。名護グスクや石川の青少年自然の家、県民の森が子連れでドングリひろいにいいスポットですが競争率が高いのが欠点。北部のダムの周辺の林は、ちょっと難易度が上がります。キロ単位でドングリを集めるプロ(実際にいる!)は国頭まで足を伸ばすこともあるといいます。
さらに沖縄ではここ5年ぐらい台風やらなんやで凶作が続き、今年は100本の木のうち2本ぐらいしかドングリの実を付けず、探すのはかなり大変らしいです。ダンナはドングリを必要な分採れなかったようで、友達にも分けてもらっていました。
ちなみに沖縄にはオキナワウラジロガシという日本最大のドングリがありますが、残念ながら味は渋すぎて食用には向いていないとのこと。
イタジイの木
- イタジイのドングリ。今年はなかなか落ちていない。
- イタジイ(左)とマテバシイ(右)
というわけで、狙うドングリはイタジイとマテバシイ。どっちもアク抜きなしで食べられます。ただ、ダンナはドングリよりもドングリに入っている芋虫が好きらしい。やんばるたろうさんもベタぼめっだったって言ってたけど本当?
ドングリに入ってる芋虫はナッツ味らしい
ドングリは水に沈むものが中身が詰まっていて良いので、重さを意識して採るとよいとのこと。イタジイもマテバシイも、帽子が取れているものの方が大人で重いようです。若いドングリは皮がしっかりムケない物が多く、あまりよくないそうなのでこれからドングリご飯にチャレンジしたい人は参考にしてもらえれば。
また、ドングリを採りに行くとき、長そで長ズボンは必需品!
肌が過敏に反応する人は、レインコートをはくとよいです。ちなみに山でハブに会っても、距離をとればそのうち逃げていきます。人が山の生き物を殺すと、必ずどこかにひずみが起きてしまうといいます。むやみに棒で叩いたり、車ではねたりせず、山の生き物を大事にする気持ちで接しましょう。
ドングリを調理しよう!
さて、集めたドングリを調理します。まずは下ごしらえ。ボウルに水を張り、沈んだドングリを料理に使います。浮いているドングリはクリスマスのリースなどに使うとよいでしょう。一度冷凍すると虫も出てこなくなります。
せっかくなので最初はシンプルなやつを作ります。「天津ドングリ」。
- 乾煎り
- 皮をむいたマテバシイ
ドングリを弱火でから煎りして、パキッと皮が割れたら出来上がりです。
味は甘くない甘栗。マテバシイはマカデミアナッツぐらい大きいので食べやすいです。アツアツを塩をふって食べるのが通だそうです。
続いてドングリご飯。
ダンナが聞いたドングリご飯の話ですが、「ドングリ採ってきて、お母さんに渡してドングリごはんにしてもらった。作り方は覚えてない。でもすごくおいしかったよ」というだけ。そんだけ?使ったドングリがイタジイというのだけは実物で確認しているそうです。
- イタジイの殻を割る
- 薄皮むき。イタジイは生でも食べられる
そこで、栗ごはんと同じ要領でご飯を炊いてみます。まずはドングリの殻を割って、薄皮を剥きます。
米2合、もち米大さじ2杯、イタジイのドングリ100個を水、しょうゆ小さじ1、だし少々に浸け、炊き込みます。
完成!
早速味見をしてみたところ、やっぱり栗ほどは味は甘くない。豆ごはんに近い感じです。まぁ、これはこれでおいしいと言えなくもないレベル。
今回は栗ごはんの要領で作ってみましたが、昔にドングリご飯を食べたというおばあちゃんのレシピを考えると
・味付けはせいぜい塩味で、甘くする発想はなかっただろう
・料理法の記憶がないので、割と手軽な料理だろう
あたりなのでは無いかと思います。もし、料理した記憶のあるおばあちゃんがいましたらご一報お願いします!
さていよいよ、娘が保育園にドングリおにぎりを持っていく「お弁当会の日」がやってきました。この日はダンナが娘のお弁当を作りました。
せっかく作ったんですが…
娘はドングリご飯を気に入らず。敗因は甘くなかった点? お菓子や果物の甘い味に慣れた現代っ子には、ドングリのほのかな甘みはなじまなかったようです。いや、イタジイを割るときにはおいしいって言ってつまみ食いしていたんですけど……
まとめ
娘はドングリ料理を作る工程は楽しんだけど、食べるのはあまり気に入らなかったようです。ただ、ドングリを採ってきて、遊ぶだけで娘からの評価は上がるので、娘と信頼関係を築きたいお父さんはぜひお試しを!
ゲストライター
- AYA
- プロフィール:生まれも育ちも沖縄本島。県民に多い苗字ベスト3入りする苗字だったのに、九州出身の旦那をもったばかりにイチイチ説明が面倒くさい苗字に。殺人事件が起こるドラマが好きでしゃべる機械キャラ萌え。