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沖縄の缶詰はランプになるのか
みなさんはツナ缶ランプというものをご存知でしょうか?
簡単にいうとシーチキンのツナ缶に穴を開けそこに芯を刺して火をつけるとツナ缶がランプ代わりになるという、災害時の停電対策と非常食の備蓄を兼ねた画期的な防災グッズなのです。
沖縄はツナ缶をよく料理で使うので、常備している家庭も多いと思いますが、ツナ缶以外の沖縄の缶詰で同じようにランプになるものはないでしょうか。いろいろ買って試してみました。
ツナ缶ランプを作ってみよう
それぞれの缶詰の前に、まずは本家のツナ缶が本当にランプになるのかやってみたいと思います。
ツナ缶
1.ツナ缶に穴を開けます。
釘とカナヅチで開けると簡単らしいです
2.ランプの芯をティッシュをこよりにして作ります
3.芯を穴に刺します
4.油が芯に染みわたるのを待って火をつけます
点いた!
ものすごく簡単でした。
ではツナ缶以外も同じ方法でやってみましょう。
スパム缶ランプはできるのか?
沖縄の缶詰と言えばスパム。ツナ缶と同じぐらいの常備率なんではないでしょうか。
スパムはランプになるのでしょうか?
結果:なりませんでした
スパム自体は油ギッシュではあるものの、缶の中に液体として入っていないのが原因でしょうか。
火はつきませんでした。
コーンビーフハッシュ缶ランプはできるのか?
続いてはコーンビーフハッシュ。
ほぐしたコーンビーフと賽の目切りのポテトを混ぜた缶詰です。
炒め物やスープの具として重宝しますよね。
コーンビーフハッシュ缶はランプになるのでしょうか?
結果:なりませんでした
ツナ缶ほどつゆだくではありませんが、芯に油?が染み渡るのがはやかったので期待しましたが、香ばしい匂いを残してすぐに火は消えてしまいました。
メイフェーア ビーフ&ベジタブル缶ランプはできるのか?
名前が長いですね。
これは使ったことがないのですが、見た目でいけそうと思ったので買ってみました。
メイフェーア ビーフ&ベジタブル缶はランプになるのでしょうか?
結果:なりませんでした
帰って調理方法を読むと水とカレールーを混ぜるだけでカレーが作れる優れものらしいとわかりました。パケ買いしたものの、カレーの具が油ぎっしりなわけがないですもんね。ああ。あああ。
白菊印魚団 TEMPURA缶ランプはできるのか?
日本では沖縄だけにしか売っていないという謎の缶詰。
こちらも買ったことないので中身が想像できませんが、TEMPURA(天ぷら)が入っているならば油があるはず。
きっとランプになると思います。
結果:なりませんでした
全然なる気配もありませんでした。ただただ切ないです。
芯を変えてみよう
まったくランプにならないこの実験。
もう一度ツナ缶ランプの作り方を調べてみると、芯の作り方によっては火がつかないこともある、とのことです。
ティッシュではなく、凧糸でもできるようなので芯を変えてみることにします。
芯を凧糸にしました
凧糸の方がじんわり燃えてくれるような気がします
それでは火をつけてみましょう。
スパム缶
↓
コーンビーフハッシュ缶
↓
メイフェーア ビーフ&ベジタブル缶
↓
白菊印魚団 TEMPURA缶
↓
あ!
↓
ああ・・・。
結果:全滅
ツナ缶ランプでいいじゃない
ツナ缶以外にランプになる缶をみつけようと実験してみましたがあえなく全部ダメでした。
しかし最初に書いた通り、沖縄の家庭にはツナ缶は常備されていると思います。
ということで、台風の停電などでランプが急に必要になった場合は、慌てず騒がずツナ缶を探せばいいのです。
覚えておいてくださいませ。
最後に。白菊印魚団 TEMPURA缶を開けたら予想外のものが入っていたのでビックリしました。
TEMPURA缶の中身は揚げカマボコだった