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橋の欄干コレクション Vol.03〜西表島編〜
欄干(らんかん)は簡単に言えば「橋や建物の手すりのこと」で、沖縄県内にある橋の欄干にはその地域の名物だったり橋独自の意匠をこらしたものが沢山あります。
DEEokinawaでは沖縄本島で
橋の欄干コレクション vol.1
橋の欄干コレクション vol.2
をしたことがありますが、今回は離島編で西表島の欄干を見て行きたいと思います。
西表島の約半周の海岸線を走る県道215号線(白浜南風見線)。島の真ん中にあるジャングル地帯から幾多の川が海に伸びているので、215号線には多くの橋が架けられています。
ちなみに215号線の総延長は約53kmで、沖縄県内でもっとも長い県道だそうです。
それでは東部の大原港から出発して、欄干を見て行きましょう!
仲間橋
西表島の東部地区で最も川幅が大きい仲間川。流域一帯のマングローブ林は国の天然記念物に指定されています。
マングローブ見学の遊覧ボートも数多く運航されているので、ここからマングローブツアーに行ったことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな仲間川の欄干は西表島を代表する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコ。
実際にイリオモテヤマネコに遭遇する機会は少ないものの、事故が頻発しているので気をつけて運転したいですね。
ちなみにvol.03にして言うのもなんですが欄干は橋のてすりのことで、今回紹介するのは本来「親柱」と呼ばれるものだそうです。でも、ま。いいか。
前良(まいら)橋
西表島の観光スポット「サキシマスオウノキ群落」のすぐ近くにある前良橋。
波か、山脈にも見えなくないのですが。
欄干にサキシマスオウノキがあるので形状を確認しやすいですね。
サキシマスオウノキは木の根っこが板のようになっているのが特徴的な木です。
昔はこの板根を切り出してそのままサバニ船の舵として使用したらしいですよ。
後良(しいら)二号橋
前良橋のすぐ近くにある後良二号橋。
後良で「しいら」と読む。知らなかったら絶対読めない。
親柱にはシオマネキ、欄干にはガザミがデザインされていました。
マングローブが生い茂る西表島は多くのカニが住んでいます。
後良(しいら)一号橋
前良橋のすぐ近くにある後良二号橋。
特に生物は描かれていませんが、西表島らしい密林に囲まれた水の豊かな風景を見ることができます。
よく見てみるとマングローブがひとつずつ精巧に彫られています。
平川(へらかわ)橋
平川(へらかわ)橋の・・・えっと、これは何?カエル?
平川橋の下には山深い西表の森。ここに暮らす何かなんでしょう。
高那橋
平川橋のすぐ近くにある高那橋。
こちらは鳩ですね。
西表島の近くには無人島で鳩離島(はとぱなりじま)と呼ばれる鳩が多く生息する島があるそうです。
高那橋の下に通るのはホーラ川だそうです。「ホーラ鳩だよ」と覚えてください。
ユチン橋
続いてはユチン橋。
またもや・・・これは一体なんなんでしょうか?
天気も回復してきて風景はとても美しいです。
崎田(さきんだ)橋
崎田橋はサガリバナの写真。
西表島では初夏のサガリバナが落ちる季節になると、早朝に多くのサガリバナの花が川面を埋め尽くし、それはそれは美しい情景が見られるそうです。
ゲーダ橋
ゲータ川にかかるゲータ橋。ゲータがどういう意味かはわかりません。
先島諸島のみに生息する国内最大級のトカゲ「キシノウエトカゲ」(国指定天然記念物)です。
大きいものは30cmになるとか。
わりと生々しい感じです。
クーラ橋
クーラ橋。
月と太陽をデザインしたようにも見えますが、先島諸島に生息するヤエヤマオオコウモリという噂もあります。さて、どちら?
ナダラ橋
ナダラ川に架かるナダラ橋。
ヒンプンかと思いましたが、ここまでの生物系デザインからすると何かの生き物なんでしょう。
全然わかりませんが。
船浦橋
特別天然記念物カンムリワシ。
西表島には約200羽ほど生息しているといわれています。
イリオモテヤマネコと同じく天然記念物ですが、空を悠々と飛んでいるのでヤマネコよりは見る確率が高いです。
番外編
最後は役目を終わった欄干です。
後良橋の手前にある後良橋、前良橋の旧欄干。
旧後良橋は人魚
旧前良橋はカンムリワシ
草の中に立っているので一瞬驚きますが、役割を終えた後も西表島を見守っているようでグッときます。
以上西表島の欄干コレクションでした
というわけで橋の欄干コレクションVol.3 西表島編でした。撮り損ねてしまったものもいくつかありますが、自然溢れる西表島らしい動植物を見ることができました。
西表島は貴重な動植物が生息する神秘の島。
事故防止のために、島内の制限速度は40キロに制限されています。
イリオモテヤマネコとびだし注意
直球のネコ注意
カンムリワシのダジャレ
西表島を走るときは、前方に注意しながら欄干を楽しんでみてくださいね!