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【大人の社会科見学】オリオンハッピーパーク
とある日、DEEokinawaに1通のメールが届きました。
「先日オリオンビールの工場見学がグランドオープンしました。古くて新しいオリオンビール、Dee Okinawaさんから見てどう映るのか興味シンシンです。是非名護へ取材に来てください。」
そう、オリオンビール様の関係者の方からのメールだったのです。
ええ、行きますとも行きますとも。呼んでくださってありがとうございます!
以前、mycoがバスのフリー乗車券を使い倒す旅でオリオンビールを訪れていますが、製造ラインのリニューアル中だったため、見学ができなかったのです。
オリオンビール名護工場。
果たしてリニューアル前後でどれだけ違うのか?調査すべくDEEokinawa編集部で行ってきました。
オリオンハッピーパーク
グランドオープンしたオリオンハッピーパーク。
名護市東江にあるオリオンビール名護工場にオリオンハッピーパークがオープンしました。
工場見学ツアーとレストラン・ショップが入った施設です。
- 1階受付。
- 受付前にはドーンと仕込釜?がある。
謎の壁画。たぶんビールができるまでを表しているハズ。
2階 ギャラリー
受付を済ませて2階に上がると、そこは昭和40年代の「まちやぐわぁ」が再現されています。
いわゆる商店。レトロな感じがたまらない。
- ショーケースには「うちかび」と「ひらうこー」。うちかびについては、うちかびができるまでを参考に。
見学までの待ち時間に楽しめる「まちやぐわぁ」ですが、ビールのたる詰工程が見学できるコーナーもあります。
その他に、歴代のデザイン缶や瓶が展示されていたり。
年表を見ながら勉強できます。
- 瓶デザインの移り変わり。
- 色々な缶。懐かしいものから知らないものまで。
オジー自慢のオリオンビール缶持ってきたんだぜ!
DEEokinawaはネタを仕込んできたのです。
miooon所蔵。オジー自慢のオリオンビールデザイン缶。製造は2003年5月。さすがに賞味期限切れていますが。
ここにディスプレイされていないレア缶ですよ。
現在のオリオンビールという社名の前は沖縄ビール株式会社。
オリオンビールというビール名が決まったのは1958年1月。
公募で決まったんですね。
ちなみに2等は「ゴールデンビール」3等は「サンビール」だったみたいです。
賞金は1等10,000円、2等3,000円、3等2,000円。今だといくらくらいでしょうか。
1959年5月27日付の沖縄タイムス。
「東京オリンピック開催決定」という見出しや、「帰りが遅い踊る夜 琉大パーティーに父兄が苦情」という気になる記事が書かれている下に、祝オリオンビール誕生という公告。
ビールの始まり。見学ツアースタート!
うまさの秘密知りたいです。
ビールの始まり。
原料
まずは原料から。
ビールの主原料は、大麦とホップ。ホップは雌株のみを使う。寒い地方でしか栽培できないそうです。
左は大麦。右がホップ。
ホップの香りは独特で、お世辞にもいい香りとは言えない。
ハムスターのゲージの匂いと答える人もいるそうだ。たしかに動物系の匂いだった。
副原料は、米・とうもろこし(コーングリッツ、コーンスターチ)・大麦フレーク・糖液。
発泡酒のみ大麦フレークと糖液が入っている。
わかりやすいディスプレイ。
ビールは、主原料7:副原料3の割合。
発泡酒は、主原料3:副原料7の割合。
主原料のほうが税金が高いので価格の差がうまれるそうです。
仕込
続いては仕込。
粉砕した麦芽を仕込槽に入れて加熱すると、糖化が進み甘い麦汁が出来上がる。
これをろ過して煮沸釜に移して、ホップを投入。煮こんで冷却して発酵タンクへ送るという工程。
工程が進むごとに槽が大きくなっていく。
「へぇー。ほぉー。」
工程は全てコンピュータ制御。
たまに中へ入って作業することもあるらしいが、これが大変。
煮沸釜があるので室内は40度を越える。
発酵・貯酒タンク
大きなタンクの中はすべてビール!
巨大なタンク内のビールは冷えた状態で入っている。
発酵タンクは直径5メートル、高さ90メートル!
1日1本350ml缶を飲んだとして、空にするまでに1478年かかるらしい。
タンクで泳ぎたいって言う人もいるらしいが、私は遠慮させていただきます。肌がぴりぴり痛そうじゃないですか?
「1本170円くらいだから全部で...えーっと...」
発酵・貯酒・ろ過
発酵タンク内で冷却した麦汁に酵母を入れて発酵させる。
麦汁中の糖分は酵母の働きでアルコールと炭酸ガスに分解されて、7日〜10日で若いビールになります。
生きた酵母の映像などなど。
貯酒タンクで若いビールを十数日間、熟成させるとビールの完成!
熟成されたビールから酵母と余分なタンパク質を取り除き、珪藻土を使ってろ過して次のビン詰めへと続きます。
仕込からろ過まで約1ヶ月ほどかかるそうです。
ビン詰
残念ながら、この日は機械は稼動していなかった。月曜日なのに!
毎日稼動しているわけではないらしい。少ないときは週に2、3日しか稼動しないとのこと。
新鮮なビールを届けるには、在庫管理とか大変なんでしょうね。
ビン詰めの作業室は沖縄の海をイメージして作られたとのこと。
リニューアル前はグレーばかりで、工場のイメージそのままだったそうだ。
床は青い海。柱は白い砂浜。機械はピンクの珊瑚。
夏場、作業員さん達は、さわやかな青のポロシャツを着ているそうです。
リサイクル
「上をご覧ください。」
ビン詰工程から次の工程へ向かう途中にリサイクルシステムを展示している場所があります。
ビール樽の多さよ!
原料のモルト粕は飼料や堆肥に。過剰の酵母は配合飼料に。ろ過で使用した珪藻土は堆肥製品に。
ビールの製造工程で発生する副産物と廃棄物はリサイクルされている。
また缶・瓶・パッケージ・ビールケースなどはすべてリサイクルしているそうです。
アルミ缶をつぶした棒?を手に持ったりできる。
缶詰
工場見学ツアーの最後は缶詰工程。
やっぱり稼動していないんですよ。
缶詰は1分間に1200本。1時間で72000本詰められる。
1分間で詰められる数。1200本。ここが一番の撮影スポットだそうです。
全部飲みたいのでください。沖縄に缶でできた家ってありましたよね?
見学ツアー終了
待ってました。
なぜかここだけライムグリーンの壁。なぜ?青ではないの?
ようやくお楽しみの時間です。
明と暗。
待ってました。試飲!
レストランも併設されていて、食事もできます。
泡キター!
完全にニヤついています。
おつまみにオリオンビアナッツももらいました。
このオリオンビアナッツ。とても美味しいのですがメジャーになりきれていない。
お土産に最高だと思うのですが。
※無料で飲めるのは試飲とおかわりの2杯までです。それ以上飲みたい方はお金を払って飲んでくださいね。
酔った人。
寝た人。※真似しないでください。
お土産コーナもありますよ。
飲み比べ
オリオンビール名護工場の目の前にある「知名商店」。
工場の次に新鮮なビールが飲める場所です。ちなみにオリオンハッピーパークから333歩。ちゃんと数えました。
オリオンハッピーパークのディスプレイより種類が豊富!スゴい!
さすが一番近い代理店。DEEが隠し玉で持ってきたオジー自慢のオリオンビールデザイン缶も置いてある。
飲み比べという名の取材です。
オリオンドラフトビール小が250円!安い!
大サイズでも300円!安い!
味の違いは詳しくわからなかったですが、工場で飲んだビールのほうが泡がきめ細かいです。滑らかとでも言うのでしょうか。
どちらが美味しいかと言われれば工場のビールのほうが美味しいと思います。
泡の滑らかさの違いは、ビールサーバーの調整の違いですかね。
試飲だけでは飲み足りない方、知名商店で飲み比べるのもいいと思いますよ!
新鮮なビールは美味しい!
飲んだ飲んだ
と、昼前から飲んだくれて取材してきました。
工場見学は約50分。試飲は20分です。
試飲は試飲専用のテーブルがありますが、20分間のみ使用可能です。
時間を過ぎてしまったら、隣のレストランに移動して飲食してくださいね。(今回は取材ということで特別に、時間を超過しても利用させていただきました。ありがとうございます!)
レストランとショップは10時から19時まで(ラストオーダー18時30分)。
見学受付は9時20分〜最終16時40分
予約して行かれることをおすすめします。
あー、美味しかった。
DEEokinawaでは工場見学ができる施設も募集しています。
ぜひ我が社へ!という企業様がございましたらご一報ください。