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読谷村祭り闘牛大会を見て来た
闘牛大会。沖縄で暮らしていたら一度は耳にしたことがある催し。
でも実際行ったことがある人は以外と少ないのではないでしょうか。今回はそんな闘牛大会のレポートです。
無料で観戦できる闘牛大会
毎年10月に「祭り闘牛」があることをご存知でしょうか?
祭り闘牛とは市町村が主催する闘牛大会。いつもは有料で観戦できる闘牛が、市町村の予算で行われるために入場無料で見られるなんともお得な大会なのです。
現在祭り闘牛が行なわれているのは以下の3大会。
・うるま市祭り闘牛大会
・今帰仁村祭り闘牛大会
・読谷村祭り闘牛大会
数年前はもっと数があったそうですが、不況の煽りを受けて年々少なくなってしまったそう。
沖縄の闘牛はスペインのように人vs牛ではなく、牡牛同士を一対一で闘わせるもので、遠くからでも頭や角がぶつかり合う「ゴンッ!」「ゴツッ!」とした音が聞こえます。
私は5年前に一度だけ有料で見たことがありますが、観客は地元のおじさん率90%以上。
何のためかは知りませんが、おじさんたちは赤エンピツを耳にさし、狂気に迫る勢いでうちなーぐちで「勝った!」「負けた!」と叫ぶ、熱い、熱すぎる大会でした。
このときは女性が観戦していることが珍しかったのかNHKに取材された記憶も。
しかし今回行ったのは無料の闘牛大会。
客席にはやはりおじさんが多いものの、子供連れやカップルなんかもいて和やかな雰囲気でした。
読谷村祭り闘牛大会
私が行ったのは読谷村むら咲むらの中にある闘牛場で行なわれる「読谷村祭り闘牛大会」。
入場無料も手伝って大人気の大会で、通常の駐車場から遠く離れた臨時駐車場という名の広場に車をとめて会場に向かいました。
臨時駐車場から闘牛場までが遠いこと。
途中「ハブに注意」看板なんかあったりして。
この先ハブの巣あり!
恐怖!!
意図がわからない椅子。
休むためかしら?
この日の観客数は約1200名。
闘牛場はすり鉢場の円形になっていて観覧しやすくなっております。
では戦いをみてみましょう
最初に断っておきますが、私は闘牛観戦2回目なので出場していた牛のことはおろか、技の名前もなにもわかりません。
試合では、牛1頭に勢子と呼ばれる牛を操る闘牛士が1人つきます。
勢子は戦いの中で交代してもよく、どのタイミングで交代するかという駆け引きなんかもあるみたいです。
「ハイヤー!ハイヤー!」と戦意を高めるかけ声をかける勢子さん
ゴツーン!
痛そうな音が響きわたります。
この牛の目を見よ
カッコいいじゃないか。男じゃないか!
どちらかがお尻を向けて脱げ出したら決着
会場が最も湧く瞬間です。
後から知りましたが、試合途中で牛が舌を出したり、放尿すれば疲れている。
ただ頭をぶつけ合っているわけではなく、角の付き方によって闘い方が違い、それぞれに得意な技もあるそうです。
また、勝敗率で番付があり、前頭は前頭、横綱は横綱としか当たらないことになっているとか。
それぞれの名前も面白いのが闘牛。
今回出場していた牛たちは
・琉球パンダ
・東昇ヒーゲー
・古堅モータース大王
・結愛ちゃんトガイー
・渡具知GOGO
・メリケンカブラー
などなど。
牛なのにパンダと名付けられている子もいたり。
聞くと顔が白黒ならパンダ、ヒーゲーやトガイーは角の形だそうです。
「結愛ちゃん」「GOGO」などは由来はわかりませんが、闘牛=怖いという観念を払拭してくれる良い名前です。
知れば知るほど闘牛は面白い世界なのかも!
この日はお祭りなので対戦の途中で沖縄国際大学の女子大生によるベリーダンスも行なわれました。
可愛いー!!いいぞいいぞー!
試合のときとは違うおじ樣方の熱い視線を受ける女子大生。
しかし、ふと見た隣の家族連れからは、家族でテレビを見ていたらキスシーンになった、
ぐらいの緊張感が漂っていました。
お父さんニヤニヤしたらお母さんに言っちゃうよ!
この日優勝旗を勝ち取ったのは伊良皆圧送真悠桜。
晴れやかですね。
優勝トロフィーにはかわいい牛がついていました。
試合を終えて
試合を終えた牛さん
勝ったのかしら?角が南国仕様になっています。
先ほどまでの迫力が嘘のような穏やかな目
試合のあとには休養期間もあり、普段はのんびりと暮らしているそうです。
お話を聞かせていただいた渡具知タッチューくんと飼い主さん。
いつもは海岸で闘牛に水浴びさせたり、仲間の牛と練習させたりして、試合に臨むそう。
「今回は負けてしまったけどまた頑張ろうな!」と話しかけているのが印象的でした。
頑張ってくださいね!
闘牛を見るには?
沖縄では、1月の「新春大闘牛大会」から始まり、春と秋の「全島闘牛大会」などなど地域闘牛も含めると毎月どこかで闘牛大会が行われます。
入場料は前売り2,500円から。
各日程は新聞や闘牛情報を扱っているサイトをご確認ください。
闘牛についてお勉強したい方はこんなのもいいかも!
も~れつバンビ(1〜5刊)
いつか闘牛の日常も取材してみたいです。
お散歩のようすとか。闘牛を育てている方はぜひDEEokinawにご連絡を!
さてさて、なんとなく闘牛に興味が出てきた私。
次回はここに取材に行きたいと思っています。
怪しい・・・。
断られませんように!
こうご期待!